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久しぶりに見た口先介入~今週介入あるかどうか?~

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報道によると麻生大臣が口先介入をやっているようです。

麻生財務大臣は、急速に円高が進んだことに対して「投機的な動きで極めて憂慮している」と述べ、2日以降に円売り介入する可能性を示唆しました。

麻生財務大臣:「2日間で5円(円高)というのは明らかに一方に偏った投機的な動き、極めて憂慮しています。必要に応じて適切な対応をする体制は整えてあります」

麻生大臣は、先月28日からの2日余りで1ドル=106円台まで円高が進んだことに強い警戒感を示し、さらに円高が進めば、市場でドルを買って円を売る介入を実施する姿勢を示唆しました。また、アメリカ政府が29日に発表した報告書で日本の為替政策を「監視対象」としたことについて、「我々の対応は制限されない」と影響を受けないという考えを示しました。

麻生大臣「円売り介入」を示唆 円高に警戒感示すより引用

ドル円日足

上の画像はドル円日足チャートです。

麻生財務大臣は、『投機的な動きで極めて憂慮している』と言ってはいますが、この暴落の直接最大原因は日銀が追加緩和しなかった事で、必ずしも『投機的な動き』と言うわけではないような気もしないでもありません。

介入前の儀式として口先介入が来たわけだが・・・

介入をする場合、サプライズでイキナリやってくるという事は割と稀で、大体は口先介入があって、それでも収まらなければ介入と言う手順がほとんどで、民主党政権の時は介入するしか金融政策無いの?って言うくらい無策だったりした事もありましたが、その当時は安住大臣の口先介入~介入に至る流れが分かり易かったりしたわけですが、麻生大臣はどうなのか?と言う所に注目が集まります。

差し当たり、アメリカ政府が29日に発表した報告書で日本の為替政策を『監視対象』とした事がネックになってきそうな感じです。個人的には、日銀が追加緩和出来なかった背景には、確実にこれがあると思っているのですが、その状況下で介入できるのか?と言う疑問も残ります。出来るとすれば、アメリカ政府と話が付いているという事になると思うのですが、介入は単独の介入の場合、長期的にみるとあんまり意味ない事が多い為に効果には疑問だったりもします。

建前はどうであれ、底意として円安誘導をしたいという事であれば、追加緩和を出来るかどうか?という事がキーになってくると思うので、追加緩和をする為の外交的な根回しをする為の時間稼ぎの手段として、介入を行うという事なのかなと思います。

日本は今ゴールデンウィーク中で来週は平日が2日と6日しかないので、もし、今週介入をやってくるのであれば、2日か6日の東京時間という事になってくるのではないかと思います。

介入が来た時にクロス円のショートポジションを持っているととんでもない目に遭うので、今週、特に2日と6日の東京時間にクロス円のショートをする場合には、警戒が必要になると思います。介入はむしろ、介入が収まった後の方がチャンスだったりもするので、もし介入が来た場合には、納まるのを待って仕掛けて行くのも有効となります。

介入狙いのポジションを持つのであれば、介入が無かった場合にある程度の損失が出ても仕方ないという覚悟を持った上で、東京時間が始まる前にサポートライン近辺でロングしておいて、東京時間が何事もなく過ぎ去ってしまった場合にはエグジットと言うような感じが良いように思われます。