PDCAサイクル~トレーダーの仕事はPDCAサイクルを回し続ける事~

投稿日時:2016年10月22日 01:00

PDCAサイクルとは何か?


PDCAサイクルとは以下の単語の頭文字を繋げた略語です。


P=Plan(計画)

D=Do(実行)

C=Check(評価)

A=Action(改善)


PDCAサイクルは、マネジメントサイクルの基本的な流れとされ、ビジネスをしているとよく聞く言葉ですが、業務プロセス、生産プロセスはもとより、仕事の仕方、家事の効率的な進め方、人生の計画など様々な局面で活用できる考え方だと思います。


投資は正にPDCAサイクルの繰り返しで、投資における勝者=PDCAサイクルを回す事に長けているという事も言え、その事から『投資で勝てる人はビジネスでも成功できる』というような評価をする人もいます。


投資で勝てる人が、絶対にビジネスでも成功するかどうかは私には分かりませんが、投資で勝てる人は高いマネジメント能力を持っているという事は言えると思います。


今日は、トレーダーと言う仕事をしてい行く上でのPDCAサイクルとはどういうものか?というお話をして行きたいと思います。

Plan(計画):取引手法を含めたトレードスタイルを決める


トレードプランを考えて行きます。ここで勘違いしてはならない事は、トレードプランと言うのは、『1ヶ月で○○円稼ぎたいから、1日あたり○○pips取りたい』と言うような取らぬ狸の皮算用的な事をする事ではないという事です。


ここで言うトレードプランとは、取引手法やトレードスタイルと言った事を指し、立案したトレード手法をブラッシュアップして行く事を目的とします。


トレードをする上で利用する時間足を決める


まず、大前提としてトレードをする時間軸・期間というモノを決めます。


スキャルピングをするのか?デイトレードをするのか?あるいはスウィングトレードをするのか?という事を決め、その上で見て行く時間足を決めて行きます。個々のライフスタイル等にも関わる部分なので、自分に合ったスタイルを選びましょう。


取引手法を考える


次に取引手法を考えて行きます。


まず、第一に以下の事を決めます。


・トレンドフォローをするのか?

・逆張りをするのか?


を決めて行きます。このブログでは、どちらかというとトレンドフォローを推奨していますが、私は逆張りを否定するという考え方ではないので、どちらであっても良いと思います。トレードの方向性が決まったら、使用するテクニカル分析を決めて行きます。


移動平均線を使うか?ボリンジャーバンドを使うか?プライスアクションを見て行くのか?・・・等々と言った事ですが、これについても好きなものをチョイスすれば良いと思います。ただ、テクニカル分析を4つも5つも併用する事は、かえって相場を難しくしてしまう恐れがありますので、1つか2つ程度が良いと思います。


使用するテクニカル分析が決まったら、エントリールールを策定します。


Do(実行):実際にトレードを行う


エントリールールを策定したら、次は実際にトレードを行います。


リアルトレードでもデモトレードでも構いませんが、リアルトレードをする場合には、資金量を勘案しながら、最低でも半年程度はトレードが続けられる枚数でトレードを行うようにします。最初から大きな枚数でトレードをしてしまうと取引手法に改善を加えて、ブラッシュアップしている段階で資金が尽きてしまうという事もあり得ますので、月の単位の収支がプラスになるまでは少な過ぎるくらい枚数でトレードをして行くようにします。


最低でも1ヶ月はひとつのルールでトレードを続ける


最低でも、1ヶ月は同じルールでトレードをするようにします。仮にトレードを始めてすぐに連敗するような事があっても、黙って1ヶ月は同じルールでトレードを続けます。


負けが続くと『この手法はダメなんじゃないか?』という精神状態に陥り、手法を見直したくなる気持ちが出てくる事もあると思いますが、数日程度で取引手法を変えていては、その手法が良いのか?悪いのか?の判断すら出来ません。


もちろん、手法自体がダメで負けているという事もあり得ますので、重複になりますが、月の単位で見た時に収支がプラスになるまでは枚数を少なめに抑えてトレードする事が必要です。


記録を付ける


トレード手法の評価、改善に繋げていく為にトレードの記録を残すようにします。


後々の評価・検証を詳細に行っていく為に出来るだけ細かく記録するようにします。


・通貨ペア

・枚数

・エントリー時刻

・エグジット時刻

・損益

・チャート画像

・エントリー中思った事


・・・等々、記録できる限りの事を記録するようにします。OutlookやThunderbirdと言ったメーラーのスケジュール管理機能を使って、日々記録して行くとやり易いかと思います。


トレードの記録を付けるという事は、地味な作業ではありますが非常に重要な事ですので、絶対に記録を残すようにして下さい。この際、寝ていてトレード出来なかったと言ったような場合や外出していてトレード出来なかったというような場合であっても、エントリー条件に合致するようなものについては記録して行くようにします。


C=Check(評価):1か月の投資成績を評価する


1か月の投資成績を振り返り、評価して行きます。


D=Do(実行)の段階の結果を分析して行くプロセスとなりますが、FXの場合は勝敗のデータは明確な数字として残りますので、1週目であれば単純に勝ったか負けたか?2週目であれば勝率等が改善したのか?と言った事を評価して行きます。


評価は客観的に


ここでの目的は、結果が良かったのか?悪かったのか?を客観的に判断する事にあります。主観を交えずに客観的に結果・事実だけを評価して行くようにします。


・トータルの勝ち負け

・通貨ペアごとの勝ち負け

・トレードの時間帯別の勝率

・勝った時の平均pips数

・負けた時の平均pips数

・最長の連敗をした時のマイナスpips数

・最長の連勝をした時のプラスpips数


上記のような項目に分けて評価して行くようにします。上記項目は一例ですので各自評価項目を追加して行っても良いと思いますが、評価項目は数字のように誰が見ても分かるものにすると良いと思います。


主観が混じるようなものを評価対象にしてしまうと客観性が失われますので、その点には注意が必要です。


2週目以降は改善を加えた結果が改善前に比べてどうだったかも評価する


PDCAサイクルは、一連の流れを繰り返し行って行くものです。2週目は、1週目の結果を踏まえて何らかの改善を加えて臨むものですが、2週目以降は改善を加えた結果についても比較・評価して行くようにします。


A=Action(改善):改善をして次の計画に進む


評価を元に改善を行い、次の『P=Plan(計画)』に繋げていきます。


ここで大事なことは、次のP(Plan(計画)を意識した見直しをすることです。これがPDCAサイクルの『サイクル』たる所以でもあります。


続けるか?止めるか?


評価の善し悪しの判断を元に全体の見直しをします。


現在使っているトレード手法をベースに手直しを加えて続けるか?トレード手法自体に可能性が無いと判断して現在使っている取引手法を使う事そのものを止めるか?を判断して行きます。


月のトータルで負けている場合にその手法に手直しを加えて使い続けて行くかどうかの判断は難しい判断が迫られます。


例えば、『○○ショック』と名の付くようなショック相場で大きく負けてしまった事が影響して、トータルで負けになったというようなケースであれば、継続して使用して行くという判断を降しても良いと思われますが、そういうわけでもないのに月ベースでマイナスであった場合、思い切って見切るという判断も必要となります。


手法を使い続ける場合は手直しを加える


取引手法を使い続けて行く場合には、手直しを加えて行きます。


手直しを加える場合、月のトータルで勝っているような場合、手直しを加える事で、逆にパフォーマンスが落ちるという事もあり得ます。勝っているのであれば、あえていじらないという事も重要になります。


改善の目標は何であるのかを明確にしておく


取引手法に改善を加えた場合、何を目指しての改善であるのかを明確にしておくようにします。勝率を向上させたいのか?負けた時の損失を少なくしたいのか?と言ったような感じで目標を明確にした上で2週目に臨み2週目が終わった時に目指した改善が出来たかどうかについて評価して行く必要性があります。


月のトータルで勝っている場合は大きく変えない


月のトータルで勝っているような場合には、あまり大きくいじってしまうと微調整と言うレベルを超えて、全く別の手法に変わってしまう恐れがあります。結果が出ている手法の場合にはあまり大きくいじらないようにし、改善を加える項目を絞って行くようにします。


例えば、『損切り幅が大きい事がトータルの損益の足を引っ張っている』と言う課題と『勝率を向上させたい』という2つの課題があると言った場合には、2つを一挙に解決しようとすると手法自体が大きく変質してしまうという事もあり得ます。


こういった場合には、まず、どちらの方が改善が容易か?という事を考え、改善が容易と思われる方『のみ』を改善する事を目指します。


また、手法の長所を消してしまうような変更は加えない方がイイでしょう。


私は野球が好きなので、野球の例えになりますが、『タマはベラボーに速いけどノーコン』と言うようなピッチャーがいたとして、ノーコンは改善できたけれどもコントロールを意識するあまり、MAX155キロだった球速が130キロになってしまって、ボコボコ打たれるようになってしまった・・・という事になってしまっては、本末転倒です。


長所を残すという事を重視した改善策を考えて行くようにしましょう。短所を直していくという事ではなく、長所を伸ばすという方向で改善策を考えて行くという事も有効ですので、細々とした短所に捉われ過ぎないという事も重要です。


PDCAサイクルが回らないのはなぜ?


取引手法の改善に取り組んでいるというトレーダーの方は沢山いらっしゃると思います。しかし、なかなか問題を解決出来ないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?それはもしかしたら、PDCAサイクルをウマく回せていないという事なのかも知れません。理由として考えられるのは、以下のようなものがあります。


PとDはあるけどCとAがない


これは、多くの人が陥っている状態だと思います。


結果を分析し抜いた上で、Planに移るのではなく『こうなったらいいな』という願望でPlan=計画を立ててしまうという状態です。


例えば、『月に○○円稼ぎたい!』と言う願望ありきで、月間の収支の結果が期待と乖離している状態だった場合、その差を埋めるための施策を客観的な分析に基づかない勘や検証による裏付けがない施策を思いつき、実行に移してしまうというモノです。


Plan(計画)=取引手法を修正・改善して行く上では、CheckとActionと言う段階をしっかりと行う必要性があり、これが行われずにPlanに変更を加えても、それは『改善』とは言えません。


Planというは、客観性的な評価(C=Check)を行った上で改善(A=Action)されたもので無くてはなりません。


収支に改善が見られないような場合には、C及びAのプロセスが正しく行われているかを点検してみると良いかも知れません。


改善を急ぎすぎ


若干、重複となる部分もありますが、『早く結果を出したい』・『早く稼ぎたい』と成果を急ぎ過ぎるあまり、P(Plan・計画)=取引手法に多くの変更を加え過ぎてしまい、結果的にPDCAのサイクルを回すことができなくなるという事があります。


Planに対する変更が多すぎて、C=Check(評価)の段階が機能不全に陥ってしまうという事なのですが、Planに変更を加えた結果、改善が見られたにせよ逆に結果が悪くなったにせよ、多くの変更を加えてしまうとどの要因で改善されたのか?あるいは結果が悪くなってしまったのか?の特定が難しくなり、ノウハウの構築に繋がりにくくなってしまいます。


急がば回れと言うわけではないのですが、取引手法の改善を行う際には、出来るだけ項目を絞った改善を加え、どういう変化が現れたのかを評価・検証して行く事が遠回りのようでも、足場を固める事に繋がります。


計画=取引手法を実行出来てない


決めたルール通りに取引をする事が出来ていないという事ですが、せっかく取引手法を考案しても、その通りにトレード出来なければ絵に描いた餅です。


トレードというモノは、勝つ事もあれば負ける事もあるものです。また、採用している取引手法が、勝てる手法であるのかも分かりません。相場環境に合致していない時には負けてしまうという事もありますし、時と場合によっては連敗が続いてしまうという事もあり得ます。


何度か負けてしまったからと言って、取引手法をコロコロ変えてしまっては、PDCAサイクル的に言うとP=Planだけが繰り返され、いつまでたっても取引手法の精度の向上が望めません。


Plan=取引手法が正しいと確信した上で実行に移したとしても、間違っている可能性も十分にあります。1度で正解に辿り着ければそれほど嬉しいことはありませんが、『間違っていて当たり前』という意識でいることも重要なポイントです。


PDCAサイクルを回す為のコツ


PDCAサイクルは、繰り返し続けて行く事に意味があります。


その為のコツを御紹介します。


データを細かく取る


PDCAサイクルを回していく為には、『Check=評価』を客観的に行ない、『Action=改善』をして行く事がとても重要です。


正しい評価なくして、的確な改善は望めません。


そして、正しい評価を行う為にはデータが重要になります。とにかく出来る限り細かくデータを取るように心がけて行きましょう。数字はウソをつきませんので、数値化出来るようなデータは特に細かく取っておくと評価をしていく上で、非常に役に立ちます。



レポーティングすること


日々、目標や結果をレポートにまとめておくことで、変化に対しての要因を具体的に分析する事が出来るようになります。また、PDCAサイクルを回す上で、改善の為に行った施策を実行した結果、どのような影響が出ているのかという事を常に分かるようにしておくことが重要です。


何故、こんな事をするのかと言うとPDCAサイクルは、時として望んでいる方向へと進まない事があります。


これは、一概に何が原因とは言えないのですが、本来の目標へと近づく方向へ向かっていないという事に気付いたのであれば、軌道修正を行わなければなりません。軌道修正をする為には、過去のレポーティングの確認が必要となります。


一体どこでズレてしまったのか?等、レポーティングがあればそれを参照に現状の問題点を把握し、軌道修正する事が出来るのです。しかし、レポーティングの管理がされていないと(あるいはは作成していないと)、PDCAサイクルの軌道がズレてしまったときに軌道修正する事が困難になってしまいます。そうならない為にも、日々レポーティングを行って、どういった事に取り組んでいるのか?といった事をまとめておく必要があります。


諦めない限り必ず答えは見つかる


今回は、日々相場へどう取り組んで行けば良いか?と言う取り組み方の部分をPDCAサイクルに絡めて説明をしてみました。


短い期間で、トレード手法の基礎が見つかるに越した事はないわけですが、すぐにそれが見つかる人の方が稀で、多くのトレーダーさんは意識的であれ、無意識であれ、長い期間をかけてPDCAサイクルを回し続けた結果として自分の形・取引手法を確立しています。


トレードスキルの向上は日々コツコツと記録を付け、それから沢山の気付きを得て、それを元に修正を加えて行くというトライアンドエラーの繰り返しです。


私も安定的に勝てるようになるまで、あまり意味が無かったかな?というような方向性の努力をしてしまった事もあります。


取引手法というモノを形にして行く上で、PDCAサイクルを意識しながら、ブラッシュアップして行く事は効率というモノを考えた時、非常に有効であると思います。


トレードをしていて勝てない事が続くと論理性というモノから背をそむけて、自分で考える事を放棄して、インターネットや書籍等に載っているような手法を探して、楽に勝ちたいと考えてしまいたくなる事もあると思います。


しかし、そういったものに逃げても、結局は勝てずにお金と時間を無駄にする結果になりがちです。


勝てなくても、投げず、諦めずに日々コツコツ営々と具体的で論理的な事を積み重ねて行けば、必ず答えは見つかります。


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