通貨強弱分析~相場の主役の通貨ペアを探そう~

投稿日時:2016年02月29日 09:15

『FXは物凄く大きな奥行と広がりを持っています』・・・とか言ったりする事がありますが、『奥行』って何?『広がり』って何?と言う素朴な疑問を持っておられる方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?


あくまでも私見ですが、私は・・・


奥行 = 複数時間軸(フラクタル構造)

広がり = 複数通貨間の綱引き(通貨強弱)


と考えています。


今回は、『広がり = 複数通貨間の綱引き(通貨強弱)』について書いてみたいと思います。


通貨はお互いに影響を受け合っている



『ドル』や『ユーロ』、『円』と言った通貨は、お互いに繋がっています。イメージ的には、左手と右手に綱をもってそれを引き合ってるようなイメージでしょうか。


上の画像はユーロ/円を例にしていますが、一口にユーロ円が上がったと言っても、『ユーロが買われて上がったのか?』『円が売られて上がったのか?』『あるいはその両方か?』と言ったような要因が考えられます。どういう要因で上がったのか?を考える事によって、相場を主導している通貨が何であるかが分かります。


その為には、ユーロ/円の場合であれば、ドル/円、ユーロ/ドルを併せて見て行く必要があります。


例えば、ユーロ/円が下落しているとします。その際、ユーロ/ドルも下落していて、ドル/円は横ばいであれば、ユーロが売られている事でユーロ/円が下がっていると考える事が出来、ユーロが相場を主導していると考える事が出来ます。

クロスレートと掛け算通貨・割り算通貨


『クロス円』とか『ドルストレート』という単語を聞いた事があると思います。一般的にドルを介した通貨ペアを『ドルストレート』ドルを介さない他国通貨と円の通貨ペアを『クロス円』と言います。クロス円を含むクロス通貨には、掛け算通貨と割り算通貨があるという事を御存じでしょうか?


掛け算通貨とは、『ユーロ/ドル』や『ポンド/ドル』、『豪ドル/ドル』のような『相手国通貨名/米ドル』となる通貨ペアの事を指します。


ユーロ/円のレートを算出する場合、『ユーロ/ドル』のプライスと『ドル/円』のプライスを掛け算して算出します。


(例)

ドル/円 112.88

ユーロ/ドル 1.0916

ユーロ/円 112.88 × 1.0916 = 123.21981


チャートを見て、ユーロ/ドルとドル/円のプライスから計算してみると本当にそうなっている事が分かると思います。


この事から、何が分かるかと言うとユーロ/円を買う場合、ユーロ/ドルとドル/円の両方を買っても一緒だという事が分かります。よく、リスク分散と称してこういう事をやっている人を見かけますが、FXのレート算出の原理から考えると全く意味のない行動という事になります。ユーロ/ドルとドル/円を両方ともロングしたいのであれば、ユーロ/円のロングをしても一緒と言う事になります。


割り算通貨とは、掛け算通貨とは逆に『ドル/スイス』のように『米ドル/相手国通貨名』となる通貨ペアを指します。この場合、掛け算通貨とは逆に割り算してプライスを算出します。


こういったメカニズムを理解しておくと通貨の強弱関係を考える時に役に立ちますので、しっかりと頭に入れておくと良いと思います。


円が相場を主導する時の値動き


円安が相場を主導する時は、円を売って他の通貨を買うという取引となります。ユーロ/円の買いは、ユーロ/ドルとドル/円を同時に買うという事と同義ですので、以下のような値動きとなります。


ドル/円・・・上昇

ユーロ/ドル・・・上昇

ユーロ/円・・・上昇


逆に円高が相場を主導する時は、円を買って他の通貨を売るという取引となります。ユーロ/円の売りは、ユーロ/ドルとドル/円を同時に売るという事と同義ですので、以下のような値動きとなります。


ドル/円・・・下落

ユーロ/ドル・・・下落

ユーロ/円・・・下落


ドルが相場を主導する時の値動き


ドル高が相場を主導する時は、ドルを買って他の通貨を売るという取引となります。その際の値動きは以下のようになります。


ドル/円・・・上昇

ユーロ/ドル・・・下落

ユーロ/円・・・横這い


この際、ドル/円は上昇してユーロ/円は下落する値動きとなりますが、ドルが相殺される事でユーロ/円は横這いになります。


ドル安が相場を主導する時は、ドルを売って他の通貨を買うという取引となります。その際の値動きは以下のようになります。


ドル/円・・・下落

ユーロ/ドル・・・上昇

ユーロ/円・・・横這い


この際、ドル/円は下落してユーロ/円は上昇する値動きとなりますが、ドルが相殺される事でユーロ/円は横這いになります。


この事から、クロス円を取引する場合、ドル主導の相場ではレンジになりやすく難しい相場になるという事が分かります。ドル中心の値動きだと判断出来たら、その段階でクロス円の取引をやめてドルストレートの取引に移行すると言った判断が重要となります。


ユーロが相場を主導する時の値動き


ユーロ高が相場を主導する時は、ユーロを買って他の通貨を売るという取引となります。その際の値動きは以下のようになります。


ドル/円・・・上昇(横這い~緩やかな上昇)

ユーロ/ドル・・・上昇

ユーロ/円・・・上昇


この際、ユーロ/ドル、ユーロ/円は上昇して行く事になりますが、ドル円は横這い~緩やかな上昇となります。


ユーロ安が相場を主導する時は、ユーロを売って他の通貨を買うという取引となります。その際の値動きは以下のようになります。


ドル/円・・・下落(横這い~緩やかな下落)

ユーロ/ドル・・・下落

ユーロ/円・・・下落


この際、ユーロ/ドル、ユーロ/円は上昇して行く事になりますが、ドル円は横這い~緩やかな上昇となります。


このように3つの通貨ペアを併せて見る事で、値動きの洞察がもう一段深いものになります。


トレードに活かすのは思ったよりも難しい


通貨強弱の考え方を長々と解説してきましたが、大切なのはどうトレードに活かすか?という事です。これは簡単なようで意外と難しく、トレードに活用出来ているトレーダーの人は意外と少ないのではないかと思います。


活用の難しさの原因として、『何をもって買われている・売られているとするのか?』という事が挙げられます。


単純に『ドルが買われている』と言っても、『傾向として買われている』という事もありますし、『単位時間あたりで見て買われている』と言う事もあります。例えば、ここ4時間の傾向としては買われているが、最後の1時間は売られているという事もあり、この場合は『買われている?』『売られてる?』の判断が難しくなってしまいます。


通貨の強弱には、『傾向として買われている(売られている)』と言う見地と『単位時間あたりで見て買われている(売られている)』と言う見地があるという事を理解しておく必要があります。


何をもって買われている(売られている)とするのか?を考えるにはいくつかの考え方があります。


1.ロウソク足一本を比較する

2.その日の始値からの上昇率・下落率(騰落率と言います)を計算する

3.移動平均線などのテクニカル分析によって傾向を見る


大体、上記3つに落ち着くと思います。


まず、『1.ロウソク足一本を比較する』ですが、最もシンプルと言えますが、最も端的に直近、どの通貨が買われて(売られて)いるかを示しています。欠点としては、小陽線や小陰線でも買われている(売られている)という事になり、実質的に横這いでも強弱をつける事が出来てしまう点が挙げられます。また、何pips迄であれば横這いと言えるか?等の定義が恣意的になりがちと言う点が挙げられます。


長所しては、買われたか売られたかだけを示してくれるので、判断が簡単と言う点が挙げられます。


次に『2.その日の始値からの上昇率・下落率(騰落率と言います)を計算する』についてですが、その日一日(1月や1週間でも構いません)を通して、どのくらいの割合で上がったか?あるいは下がったか?を比較する事で、強弱をしめすものです。


前の足と比べて上昇率(下落率)が高まったのかどうか?あるいは下落の方向へ転じたのか?という事を見て、判断をする事になります。


基本的には、ロウソク足一本を見る場合と変わらないと言えます。


『3.移動平均線などのテクニカル分析によって傾向を見る』についてですが、テクニカル分析が示すシグナルが『買いの状況』か『売りの状況か』で強弱を判断するわけですが、あくまでも傾向を示すものである為にエントリーの判断には使いにくいと言えます。


こうして並べてみるとどれも帯に短しタスキに長しな感じでエントリーの判断には使え無さそうな感じがします。


大事なのは自分なりの基準


テクニカル分析であれ何であれ、大事なのは自分なりの基準をもって、ブラッシュアップしながら役に立つものへと変えて行く事です。


私はユーロ/円を中心にトレードをしていますが、ユーロ/円においてサポートラインに接触し、反転の兆しを見せた時には、ドル/円、ユーロ/ドルそれぞれのチャートにオーダー情報と値動きからサポートライン、レジスタンスラインを引いておいてそれを判断材料にしています。


ユーロ/円において、サポートラインに接触したという事は、これまでユーロが売られる流れか円を買う流れであったはずです。それが反転して行くという事は、ユーロ買いか円売りの流れになっていなければいけません。


という事は、ユーロ/ドルとドル/円を同時に買う流れになっている必要性があります。この際、ユーロ/ドルが買う流れになっていたとして、レジスタンスラインまでのどの程度の値幅があるか?という事を確認します。レジスタンスラインまであまり距離が無く、かつそれが強力なものであったりするとユーロを買う流れが継続しない懸念が生じます。そのような時は、エントリーを思い止まる場合もあります。


同時にドル円についても、レジスタンスラインまでのどの程度の値幅があるか?を確認し、総合的判断をしてエントリーをするかどうかを決定します。


こうする事で、エントリーにフィルターをかける事が可能になり、勝率の向上に役立ちます。


私は、沢山の通貨ペアで取引をしなくても別に良いと思っていますし、特に初心者の内は色々な通貨ペアに手を出すよりは一つの通貨ペアに絞って取引をした方が良いと思っています。ですが、取引自体はしないとしても、トレードをする通貨ペア以外の通貨ペアの値動きを見るという事は必要不可欠なものであると考えています。


勝率アップの為にインジケーターを使いする事で、フィルターをかけるという考え方がある事は知っていますし、それをしている投資家の方が多いという事も知っていますが、複数通貨ペアを分析するという切り口からフィルターをかけるというやり方もあります。もしよかったら、試してみて下さい。


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それでは、本日も頑張りましょう!

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