スキャルピングにおすすめの海外FX業者7選!口座の選び方も解説
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海外FX業者には、豪華なボーナスや高いレバレッジなど、国内FX業者にはない利点があります。
海外FX業者を利用して、スキャルピングしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
スキャルピング用の口座を選ぶ際は、取引コストや約定力など、いくつかチェックすべきポイントがあります。
この記事では、海外FX業者でのスキャルピングを検討している方のために、スキャルピング用の口座の選び方や注意点を解説していきます。
- スキャルピングにおすすめの海外FX業者7選
- スキャルピング用口座の選び方
- 海外FX業者でスキャルピングするメリット
- 海外FX業者でスキャルピングするデメリット
- 海外FX業者でスキャルピングする際の注意点
- スキャルピングにおける定番の手法
- まとめ
スキャルピングにおすすめの海外FX業者7選
スキャルピングで取引するのであればスプレッドが狭く、約定力が高い海外FX業者を選ぶ必要があります。
Titan FX
FXGT
Gemforex
XMTrading
TRADEVIEW
Exness
AXIORY
スキャルピングにおすすめの海外FX業者を7社ご紹介しましょう。
Titan FX
Titan FXでは、ゼロに近いスプレッドを低遅延で配信するゼロポイントテクノロジーと呼ばれる仕組みを採用しています。
そのため、最狭で0.0pipsのスプレッドを提供しています。
Titan FXでは、2種類の口座を提供しており、スプレッドが狭いのはブレード口座です。
項目 | 条件 |
取引手数料(1ロット・往復) |
スタンダード口座:無料 ブレード口座:7ドル |
最低スプレッド |
スタンダード口座:1.0pips~ ブレード口座:0.0pips~ |
最大レバレッジ |
500倍 |
FX銘柄数 |
59種類 |
また、執筆時点での各口座の平均スプレッドは以下のとおりです。
通貨ペア | 手数料込みのスプレッド(pips) |
USDJPY |
ブレード口座:0.33pips スタンダード口座:1.33pips |
EURUSD |
ブレード口座:0.2pips スタンダード口座:1.2pips |
EURJPY |
ブレード口座:0.74pips スタンダード口座:1.74pips |
主要通貨ペアのスプレッドは、ブレード口座の方がスタンダード口座よりも1pipsほど狭くなっています。
ブレード口座ではスプレッド換算で0.7pipsほどの手数料がかかりますが、手数料込みでもスタンダード口座より取引手数料を抑えられます。
また、ストップレベルが0pipsに設定されている点もTitan FXの特徴です。
直近のレートの近くに指値・逆指値を設定できるので、スキャルピングでも使いやすいFX業者といえるでしょう。
Titan FXはFX以外の銘柄も充実しています。
特に株価指数・株式銘柄数が豊富なので、FXだけではなく、株式銘柄も取引したい方におすすめです。
FXGT
FXGTでは5種類の口座タイプが用意されており、スプレッドが狭い口座はプロ口座とECN口座です。
項目 | 条件 |
取引手数料(1ロット・往復) |
プロ口座:無料 ECN口座:銘柄ごとに設定 |
最低スプレッド |
プロ口座:0.5pips~ ECN口座:0.0pips~ |
最大レバレッジ |
1,000倍 |
FX銘柄数 |
53種類 |
ECN口座では1ロットにつき最大で6ドルの手数料がかかります。
また、FXGTではダイナミックレバレッジと呼ばれる仕組みを採用しており、証拠金額によって適用されるレバレッジが変化します。
主要通貨ペアに1,000倍のレバレッジが適用されるのは、取引価値が30万ドル以下の場合です。
クロス通貨ペアでは、取引価値20万ドル以下の場合に1,000倍が適用されます。
執筆時点でのFXGTの主要通貨ペアにおける平均スプレッドは以下のとおりです。
通貨ペア | 手数料込みのスプレッド(pips) |
USDJPY |
プロ口座:1.0pips ECN口座:1.5pips |
EURUSD |
プロ口座:0.7pips ECN口座:1.0pips |
EURJPY |
プロ口座:1.5pips ECN口座:2.0pips |
主要通貨のスプレッドを比較すると、プロ口座の方が低くなる傾向にあります。
ECN口座では取引手数料もかかるため、取引コストを抑えるのであればプロ口座の方が有利といえるでしょう。
Gemforex
GEMFOREXでは、6種類の取引口座を提供しています。
スキャルピングするのであれば専用のスキャルピングフリー口座か、ロースプレッド口座を利用するとよいでしょう。
項目 | 条件 |
手数料 |
無料 |
最低スプレッド |
ロースプレッド口座:0.0pips~ スキャルピングフリー口座:0.01ps~ |
最大レバレッジ |
ロースプレッド口座:1,000倍 スキャルピングフリー口座:30倍 |
FX銘柄数 |
87種類 |
スキャルピングフリー口座では、EAの利用も可能です。
裁量トレードだけではなく、スキャルピングEAを用いた自動売買で取引することもできます。
自動売買によるスキャルピングを禁止しているFX業者も多いので、EAを利用する方にはスキャルピングフリー口座がおすすめです。
GEMFOREXの主要通貨の最低スプレッドは以下の通りです。
通貨ペア | 手数料込みのスプレッド(pips) |
USDJPY |
スキャルピングフリー口座:0.5pips ロースプレッド口座:0.5pips |
EURUSD |
スキャルピングフリー口座:0.2pips ロースプレッド口座:0.2pips |
EURJPY |
スキャルピングフリー口座:1.3pips ロースプレッド口座:1.1pips |
スキャルピングフリー口座とロースプレッド口座のスプレッドは、ほぼ同水準であるといえるでしょう。
ユーロ円のみ、スキャルピングフリー口座のスプレッドが若干高くなっています。
また、GEMFOREXではさらにスプレッドが低いゼロスプレッド口座も提供していますが、招待制になっているため新規ユーザーが利用するのは難しいでしょう。
XMTrading
XMTradingでは、4種類の取引口座を提供しています。
スキャルピングで取引する方は、極口座かゼロ口座を利用するとよいでしょう。
項目 | 条件 |
手数料(1ロット) |
極口座:無料 ゼロ口座:10ドル(往復) |
スプレッド |
極口座:0.6pips~ ゼロ口座:0.0pips~ |
最大レバレッジ |
極口座:1,000倍 ゼロ口座:500倍 |
FX銘柄数 |
55銘柄 |
極口座には、最大1,000倍のレバレッジが適用されます。
一方で、最低スプレッドは、極口座よりもゼロ口座の方が低く設定されています。
ただし、ゼロ口座では1ロットの取引ごとに10ドル相当の手数料がかかる点に留意しましょう。
XMTradingの主要通貨の平均スプレッドは以下の通りです。
通貨ペア | 手数料込みのスプレッド(pips) |
USDJPY |
極口座:0.7pips ゼロ口座:0.1pips |
EURUSD |
極口座:0.7pips ゼロ口座:0.1pips |
EURJPY |
極口座:1.2pips ゼロ口座:0.4pips |
トータルの取引コストは、極口座の方が低くなるケースが多いです。
取引したい通貨ペアが決まっている場合は、デモ口座などで実際のスプレッドを確認した方がよいでしょう。
TRADEVIEW
TRADEVIEWでは、ILC口座とXレバレッジ口座を提供しています。
ILC口座は取引コストを抑えた口座で、Xレバレッジ口座はILC口座よりも高いレバレッジが適用される口座です。
項目 | 条件 |
手数料(1ロット) |
ILC口座:10ドル(往復) Xレバレッジ口座:無料 |
最低スプレッド |
ILC口座:0.0pips~ Xレバレッジ口座:1.0pips~ |
最大レバレッジ |
ILC口座:100倍 Xレバレッジ口座:400倍 |
FX銘柄数 |
60種類 |
ILC口座では、往復5ドルの取引手数料がかかりますが、Xレバレッジ口座よりも狭いスプレッドが適用されるため、スプレッドと取引手数料を合計したトータルの取引コストは低くなります。
また、どちらの口座を選択しても同じFX銘柄を取引できます。
執筆時点での主要通貨の平均スプレッドは以下のとおりです。
通貨ペア | 手数料込みのスプレッド(pips) |
USDJPY |
ILC座:1.7pips Xレバレッジ口座:2.3pips |
EURUSD |
ILC座:1.3pips Xレバレッジ口座:1.9pips |
EURJPY |
ILC座:2.4pips Xレバレッジ口座:3.0pips |
ILC座では10ドルの取引手数料がかかりますが、スプレッドが狭いため取引コストはXレバレッジ口座よりも低くなる傾向にあります。
海外FX業者の中では、平均スプレッドが低いTRADEVIEWですが、通常よりもスレッドが大きく広がる場合もあるため注意が必要です。
日本向けのサポートも限られているので、ある程度海外FXの経験がある中級者~上級者向けの業者といえるでしょう。
Exnessのスプレッドを確認
Exnessでは、5種類の取引口座を提供しています。
Exnessの口座の中でスプレッドが狭い口座は、ゼロ口座とプロ口座です。
また、Exnessでは無制限のレバレッジを提供しているので、高いレバレッジをかけて取引することもできます。
項目 | 条件 |
手数料(1ロット) |
ゼロ口座:0.4ドル(往復) プロ口座:無料 |
最低スプレッド |
ゼロ口座:0.0pips~ プロ口座:0.1pips~ |
最大レバレッジ |
無制限 |
FX銘柄数 |
72種類 |
Exnessではボーナスなどを提供しない代わりに、低コストな取引環境を提供している海外FX業者として知られています。
ゼロ口座では最低スプレッドが0.0pipsに設定され、手数料も往復0.4ドルと低く設定されています。
ゼロ口座とプロ口座の主要通貨ペアにおける平均スプレッドは以下のとおりです。
通貨ペア | 手数料込みのスプレッド(pips) |
USDJPY |
ゼロ座:1.0pips プロ口座:0.7pips |
EURUSD |
ゼロ座:0.8pips プロ口座:0.7pips |
EURJPY |
ゼロ座:1.5pips プロ口座:1.2pips |
どちらも口座も狭いスプレッドであることが分かります。
全体的な傾向として、プロ口座よりもゼロ口座の方が若干手数料込みのスプレッドは高くなる傾向にあるようです。
プロ口座でも取引するタイミングによっては、スプレッドが広がる場合もあるので注意しましょう。
AXIORY
AXIORYでは、4種類の取引口座を提供しています。
FXの取引コストが低いのは、ナノ口座とテラ口座です。
項目 | 条件 |
手数料(1ロット) |
6ドル(往復) |
最低スプレッド |
0.0pips~ |
最大レバレッジ |
400倍 |
FX銘柄数 |
61種類 |
取引ツール |
ナノ口座:MT4・cTrader テラ口座:MT5 |
ナノ口座とテラ口座は、AXIORYの口座の中でも最狭のスプレッドでレートを配信している口座です。
ナノ口座とテラ口座の違いは、取引ツールにあります。
ナノ口座ではMT4・cTrader、テラ口座ではMT5での取引に対応しています。
ほかの取引条件についてはほぼ同じです。
AXIORYの各通貨ペアの平均スプレッドは以下のとおりです。
通貨ペア | 手数料込みのスプレッド(pips) |
USDJPY |
ゼロ座:1.9pips プロ口座:1.9pips |
EURUSD |
ゼロ座:1.0pips プロ口座:1.0pips |
EURJPY |
ゼロ座:2.0pips プロ口座:2.0pips |
AXIORYでは、ゼロ口座・プロ口座のスプレッドにほとんど差はありません。
全体としてドルストレートの通貨ペアのスプレッドが低くなる傾向にあるようです。
円クロスではスプレッドが高くなる場合もあるので、しっかり確認した上で取引した方がよいでしょう。
スキャルピング用口座選びのポイント
スキャルピング用口座を比較するときは、以下のポイントをチェックしましょう。
- スプレッド・取引手数料が低い
- 最大レバレッジを確認
- 約定力が高いFX業者を利用する
- ゼロカットに対応しているか
それぞれのポイントについて解説していきます。
スプレッド・取引手数料が低い
スキャルピング用の口座を探す際に、特に注目すべきポイントがスプレッド・手数料です。
スキャルピングでは小さな値幅を狙う必要があるため、取引コストが高い海外FX業者を選ぶと、利益を圧迫してしまいます。
同じFX業者・同じ通貨ペアであっても、スプレッドは口座の種類によって異なるケースが多いため、取引したい通貨ペアのスプレッドを事前にチェックしておくことが重要です。
時間帯によってもスプレッドは変化するので、ライブ口座で取引する前にデモ口座などで確認した方がよいでしょう。
また、海外FX業者の取引コストを比較する際は、必ず取引手数料込みのコストをチェックしましょう。
最大レバレッジを確認
国内FX業者のレバレッジは25倍に制限されていますが、海外FX業者では100倍以上のレバレッジを採用しているケースが多いです。
適切にレバレッジを利用すれば、少ない資金で効率的に利益を上げることができます。
一方で、高いレバレッジは大きな損失を出すリスクも高めます。
スキャルピングでは短時間で何度も売買を繰り返すケースも珍しくありません。
短時間で大きな損失を出してしまう可能性もあるのです。
どの程度のリスクを許容するのか検討した上で、レバレッジを決める必要があります。
加えて、海外FX業者によっては証拠金額によって最大レバレッジが変化する場合もあります。
証拠金が大きくなるほど、適用されるレバレッジも低くなるため、ある程度まとまった額で取引する場合は注意が必要です。
約定力が高いFX業者を利用する
約定力高い海外FX業者を選ぶもの重要なポイントです。
スキャルピングでは、小さな利益を狙った取引を繰り返します。
0.1pipsの差でも、積もり積もって最終的な損益に大きな影響を与えることになるでしょう。
スリッページによって不利な水準で約定してしまうと、利益が減少する可能性があります。
スリッページが頻発すれば、トレードの損益がマイナスになってしまう場合も。
スキャルピング用の口座を開設するのであれば、約定力の高い海外FX業者を選ぶべきです。
ライブ口座を開設する前に、デモ口座でスリッページの程度を確認しましょう。
また、SNSなどで気になる海外FX業者の評判を調べてみるのもよいでしょう。
ゼロカットに対応しているか
ゼロカットとは、口座残高がマイナスになった際に、マイナス分を海外FX業者が負担してくれる仕組みです。
暴落や暴騰が発生すると、指定した損切水準で注文が執行されずに損失が広がってしまうケースもあります。
場合によっては、口座残高を超える損失が発生することも。
ゼロカットに対応していないFX業者で口座残高がマイナスになった場合、マイナス分はトレーダーが補填して残高を0に戻さなければなりません。
損失の程度によっては、FXを続けられなくなることもあるでしょう。
特にハイレバレッジでの取引を考えている場合は、必ずゼロカットに対応しているFX業者を選択しましょう。
海外FX業者でスキャルピングするメリット
海外FX業者には、国内FX業者にはないメリットがあります。
代表的なメリットとして以下の3つが挙げられます。
- 国内FX業者よりも高いレバレッジでの取引が可能
- 取引の機会が多い
- 追証が不要
各メリットについて詳しく解説します。
国内FX業者よりも高いレバレッジでの取引が可能
先述のとおり、国内FX業者ではレバレッジが制限されているため、25倍を超えるレバレッジで取引することはできません。
海外FX業者では数百倍のレバレッジを採用している会社も多いです。
また、Exnessなどの一部の海外FX業者では、無制限のレバレッジを採用しています。
無制限レバレッジを提供している海外FX業者では、証拠金額に応じて最大レバレッジが変化する仕組みを採用しています。
基本的に証拠金額が高くなるにつれて、レバレッジも低くなっていきます。
海外FX業者を利用すれば、少額の資金でも国内FX業者よりも大きな金額を動かすことができるのです。
ただし、レバレッジは諸刃の剣であり、レバレッジが高くなるほど、大きな損失を出してしまうリスクも高まります。
高いレバレッジでトレードするのであれば、リスク管理を徹底しましょう。
取引の機会が多い
海外FX業者によっては、FX以外の銘柄も充実しています。
取扱銘柄が豊富な海外FX業者を利用すれば、株式や貴金属、エネルギー銘柄など、さまざまな銘柄を取引可能です。
取引したい通貨ペアの動きが鈍い時間帯に、他の動きが活発な銘柄を取引することもできます。
そのため、FX銘柄しか扱っていないFX業者を利用する場合よりも、取引の機会は多いです。
取引機会の多さも海外FXのメリットといえるでしょう。
追証が不要
追証とは、証拠金維持率がFX業者が指定した水準を下回った時に、追加で入金を求められる資金のことです。
一定期間内に追証がない場合、ポジションが強制的に決済されます。
国内FX業者では、トレーダーを大きな損失から保護するためにロスカットと呼ばれる仕組みを採用しています。
ロスカットは資金が0になることを防ぐ仕組みです。
口座の資金が0にならないように追証を求められるのです。
しかし、暴落や暴騰が発生するとロスカットが間に合わない場合もあります。
価格が急激に動くと、適切な水準でロスカットが執行されないことも。
最悪の場合、口座残高がマイナスになってしまうこともあります。
国内FX業者が顧客の損失を補填することは禁止されています。
そのため、口座残高のマイナス分は追証として入金しなければなりません。
海外FX業者ではゼロカットを採用している会社も多いです。
取引に利用している海外FX業者がゼロカットを採用していれば、追証を求められることはありません。
ゼロカットに対応している海外FX業者を選択しておけば、万が一口座残高がマイナスになっても安心でしょう。
海外FX業者でスキャルピングするデメリット
海外FXにはゼロカットシステムなど、国内FXにはないメリットがある一方でデメリットもあります。
海外FXを利用するのであれば、メリットとデメリットの両方を把握しておくことが重要です。
取引コストが高くなる
海外FX業者の取引コストは、国内FX業者と比較すると高くなる傾向にあります。
海外FX業者のスプレッドは、国内FX業者よりも広くなるケースが多いです。
国内FX業者では、DD方式呼ばれる取引方式を採用しています。
DD方式では、トレーダーはFX業者と取引を行い、トレーダーの注文はFX業者を介してインターバンクへ流れていきます。
そのため、国内FX業者は固定スプレッドでレートを配信することができるのです。
一方、海外FX業者ではNDD方式と呼ばれる取引方式を採用しています。
NDD方式では、トレーダーの注文はそのままインターバンクに流れるため、FX業者が取引に干渉することはありません。
NDD方式ではインターバンクの状況によってスプレッドが変化するので、海外FX業者のスプレッドは変動制になっています。
スキャルピングは他の取引スタイルよりも取引の回数が多くなるため、スプレッドが広い業者を選んでしまうと取引コストが利益を圧迫してしまいます。
また、海外FX業者の取引口座は、手数料なしでスプレッドが広い口座と、手数料ありでスプレッドが狭い口座の2種類に分類できます。
スプレッドや手数料をそれぞれ比較するのではなく、トータルの取引コストを比較することが重要です。
スキャルピングで取引するのであれば、極力取引コストの低い海外FX業者を選びましょう。
国内FXよりも税金が高い
海外FXのデメリットとして、国内FXよりも高い税率が提供される点が挙げられます。
国内FX業者を利用した場合の税率は一律20.315%です。
一方、海外FXで得た利益には累進税率が適用されます。
税目 | 税率 |
所得税 |
海外FX:5~45% 国内FX:15% |
住民税 |
海外FX:10% 国内FX:5% |
復興特別所得税 |
海外FX:2.1% 国内FX:課税所得額の2.1% |
海外FXで得た利益に課される累進課税では、利益が高くなるほど高い税率が適用されます。
約10~55%の税率が適用されるため、利益額によっては国内FXよりも不利になります。
日本の金融機関では、一定額以上の国外送金・入金があった場合、税務署に届け出ることになっています。
そのため、海外FX業者を利用していても、しっかり確定申告しなければ脱税を疑われるので注意しましょう。
出金拒否のリスク
海外FX業者の中には、理由をつけて出金を拒否する業者も存在するようです 。
海外FX業者は、日本の金融庁の許可を受けているわけではありません。
そのため、トレーダー自身で情報を集めて、信頼できる業者かどうかを見極めなければなりません。
また、トレーダーの理解不足が原因で、出金拒否と勘違いしてしまうケースもあります。
海外FXの取引口座にクレジットカードで入金した場合、入金額以上の金額を出金することはできません。
クレジットカードを利用した場合、返金として処理されるため、入金額を超える金額を出金することはできないのです。
上記のようなケースでは、別途銀行送金や電子決済サービスを利用して利益分を出金します。
利用する海外FX業者の入金・出金に関するルールをしっかり理解しておくことも重要です。
海外FX業者でスキャルピングする際の注意点
海外FX業者によっては、スキャルピングを禁止している場合もあります。
スキャルピング禁止のFX業者でスキャルピングを行うと、口座を凍結される可能性があるので注意が必要です。
また、FX業者のスプレッドは常に一定というわけではありません。
海外FX業者でスキャルピングする際の注意点を解説します。
スキャルピングを禁止しているFX業者もある
海外FX業者によっては、規約でスキャルピングを禁止している場合があります。
FX業者がスキャルピングを禁止する理由は、サーバー負荷の増大を防ぐためです。
EAなどの自動売買プログラムを使用したスキャルピングでは、1秒間に何度も注文を繰り返すケースも珍しくありません。
短時間に大量の注文が集中すると、サーバーへの負荷が高くなり、正常にサービスを提供できなくなってしまいます。
他のユーザーの取引にも影響を与える可能性があるため、スキャルピングを禁止しているのです。
スキャルピングを許可している海外FX業者であっても、自動売買によるスキャルピングを禁止しているケースもあるので、利用規約をしっかり確認しておきましょう。
規約に記載がない場合はサポートに問い合わせて、しっかり確認することをおすすめします。
イベント前や早朝はスプレッドが広がりやすい
海外FX業者では、変動スプレッドを採用しているケースが多いです。
変動スプレッドでは、時間帯によって通常よりもスプレッドが広くなることがあります。
一般的に、取引量が少ない時間帯や大きな値動きの変化が予想される場面では、スプレッドが広がりやすいです。
FX業者にもよりますが、日本時間の早朝はスプレッドが広くなる傾向にあります。
経済指標の発表など、重要イベントの際はレートが大きく動く可能性があるため、スプレッドも広がりやすいです。
スキャルピングでトレードするのであれば、スプレッドが広がっている場面の取引は避けるべきです。
ライブ口座を開設する前に、デモ口座でスプレッドが広がりやすい時間帯やスプレッドの水準を確認しておいた方がよいでしょう。
ストップレベルが高い業者は避ける
ストップレベルとは、新規注文時に直近のレートから最低限離さなければならない値幅です。
ストップレベルが5pipsに設定されている場合、直近のレートから5pipsより離れた水準に指値・逆指値を設定しなければなりません。
スキャルピングでは、損切り注文を直近のレートの近くに設定するケースも多いです。
ストップレベルが高めに設定されている海外FX業者では、希望する水準に損切りや利益確定注文を設定できない可能性があります。
スキャルピングをメインに取引する場合は、XMTradingやTitan FXなど、ストップレベルが0pipsに設定されているFX業者を選んだ方がよいでしょう。
スキャルピングにおける定番の手法
一口にスキャルピングといっても、取引手法はトレーダーによって異なります。
これからスキャルピングに挑戦しようと考えている初心者向けに、テクニカル指標を用いた定番の手法をご紹介します。
移動平均線を利用する手法
移動平均線は、一定期間中の価格平均を算出してライン状に表示するインジケーターです。
一般的に値動きの方向を分析するために用いられます。
移動平均線を用いた最も有名な取引手法は、短期の移動平均線と長期の移動平均線を使用する方法でしょう。
短期移動平均線が長期移動平均線を、下から上に抜くことをゴールデンクロスと呼びます。
反対に、短期移動平均線が長期移動平均線を、上から下に抜いた場合はデッドクロスと呼ばれています。
ゴールデンクロスは値動きが上に転換するシグナル、デッドクロスは下に転換するシグナルとされています。
ゴールデンクロスの場合は買い、デッドクロスになった場合は売りを検討するのが基本です。
また、移動平均線はサポートやレジスタンスラインとして機能することもあり、価格が移動平均線に近づいたら反発・反落に注意する必要があります。
ボリンジャーバンドを利用する手法
ボリンジャーバンドは一定期間中の平均的な値動きから、直近のレートがどの程度離れているのかを表したチャネルの一種です。
ボリンジャーバンドはトレンドが発生すると徐々に広くなり、トレンドが終わると徐々に狭くなっていきます。
そのため、トレンドが発生するとローソク足がボリンジャーバンドに沿って動く、バンドウォークと呼ばれる状態になります。
ボリンジャーバンドの上のラインで、バンドウォークが発生した場合は買いのシグナルとされています。
反対に下のラインでバンドウォークが発生した場合は売りのシグナルです。
RSIを利用する手法
RSIは一定期間中のレンジと比較して、直近のレートがどの程度の水準にあるのかを表したオシレーターです。
RSIは逆張り用のインジケーターとして用いられるケースが多いです。
RSIの値が70を超えている場合は買われ過ぎ、30を下回っている場合は売られ過ぎと判断します。
トレーダーによっては買われ水準を80、売られ過ぎ水準を20に設定している場合もあります。
RSIの値が買われ過ぎ水準に到達し、再び下降を始めた時が売りシグナルとされています。
反対に売られ過ぎ水準に到達した後、RSIの値が上昇を始めた場合は買いシグナルです。
ただし、トレンドが発生している場面では注意が必要です。
トレンドに逆らった方向にダマしシグナルが頻繁に出るので、トレンド相場で使用するのは避けたほうがよいでしょう。
スキャルピングでは取引コストの低い海外FX業者を選ぼう
海外FX業者には、追証がない、高いレバレッジで取引できるなどのメリットがあります。
一方で、取引コストが高くなる、高い税率が適用されるなどのデメリットもあります。
FX業者選びで失敗しないためには、メリットとデメリットの両方を理解した上で、海外FX業者を利用することが大切です。
スキャルピング用の口座を開設する際は、スプレッド・取引手数料が低く、約定力の高い業者を選びましょう。
また、海外FX業者によってはスキャルピングが禁止されている場合もあります。
ライブ口座を解説する前に、利用規約をしっかり確認しておきましょう。