FXで何やっても勝てなくて、やったコト

海外FX業者7社のスワップポイントを徹底比較!取引に必要な資金や注意点も紹介

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スワップポイントサムネ

FXでは為替差による利益だけではなく、スワップポイントで利益をあげることもできます。

スワップポイントを上手く利用すれば、頻繁に売買しなくても利益を得られます。

一方で、スワップポイントで利益をあげるには、適切なFX業者・銘柄を選択することが重要です。

この記事では、スワップポイントの概要や主要な海外FX業者の円換算でのスワップポイントを紹介します。

スワップ狙いの取引における注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

  1. スワップポイントとは通貨間の金利差
  2. 海外FX業者のスワップポイントを比較
  3. スワップポイントを確認する2つの方法
  4. スワップポイントを日本円で計算方法
  5. スワップポイントで生活できるのか?
  6. スワップポイント狙いの取引の注意点
  7. まとめ

スワップポイントとは通貨間の金利差

スワップポイントとは

スワップポイントは、2つの異なる通貨を取引する際に発生する金利差調整分を指します。

金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買うと、2つの通貨の金利差分のスワップポイントを受け取れます。

反対に、金利の高い通貨を売り、金利の低い通貨を買った場合は、金利差分のスワップポイントが差し引かれます。

スワップポイントはいつ付与される?

スワップポイントは、ポジションを保有している間、毎日付与されます。

付与される時間帯は、ニューヨーク市場閉場後です。

また、土日分のスワップは、平日にまとめて付与されます。

多くの海外FX業者では、水曜のニューヨーク市場閉場後に、当日分と合わせて3日分のスワップが付与されます。

ただし、海外FX業者によっては、週末にポジションを保有していても、水曜のニューヨーク市場閉場時点でポジションを保有していなければ、スワップポイントが付与されない場合もあるので注意が必要です。

付与されるスワップポイントは海外FX業者によって異なる

スワップポイントは、FX業者側が自由に設定することができます。

そのため、同じ銘柄であっても、FX業者によってスワップポイントは異なります。

同じ銘柄のスワップポイントが、一方のFX業者ではプラス、もう一方のFX業者ではマイナスというケースも珍しくありません。

スワップポイントを目的にFXを取引する場合、FX業者次第で獲得できるスワップポイントに大きな差が生じるのです。

スワップポイントで利益をあげるには、業者選びが重要なポイントといえるでしょう。

取引する通貨ペアをあらかじめ決めておき、各FX業者のスワップポイントをしっかり比較した上で口座を開設することが重要です。

スワップポイントは取引コストにもなる

先述のとおり、スワップポイントは海外FX業者が自由に設定できます。

FX以外の銘柄も取り扱っているFX業者であれば、貴金属や株価指数、仮想通貨などのCFD銘柄にもスワップが適用されます。

ただし、CFD銘柄のスワップポイントは、売り買いともにマイナスに設定されているケースが多いです。

基本的には、取引コストとして捉えるべきでしょう。

デイトレードやスキャルピングなど、日をまたいでポジションを保有することが少ない取引スタイルのトレーダーであれば、スワップポイントをそれほど気にする必要はありません。

しかし、長期間CFD銘柄のポジションを保有する場合、銘柄によってスワップポイントによる取引コストが高くなることもあります。

スワップフリーとは?

海外FX業者によっては、特定の銘柄をスワップフリーに設定している場合もあります。

スワップフリーとは、スワップポイントを適用しない仕組みのことです。

プラスのスワップポイントが付与されるポジションを保有すれば、スワップは利益になります。

しかし、マイナスのスワップポイントが適用されるポジションを保有すると、スワップは取引コストになります。

純粋に金融商品の価格差のみを狙って取引するトレーダーにとっては、スワップポイントが利益を減少させる原因になることもあるのです。

Exnessのように、特定の条件を満たすとスワップフリーが適用される場合もあるので、スワップポイント狙いで取引する場合は、スワップに関する取引条件を事前に確認しておきましょう。

海外FX業者のスワップポイントを比較

スワップ比較

スワップポイントで利益を出すには、FX業者ごとのスワップポイントを確認して、最も有利な会社を選ぶ必要があります。

執筆時点での主要な海外FX業者のメジャー通貨ペアと、高金利通貨ペアのスワップポイントを比較してみましょう。

ドル円(USD/JPY)

ドル円(USD/JPY)の売りのスワップポイントは、いずれの海外FX業者でもマイナスでした。

買いスワップについてはGemforexのみ0円になっていますが、ほかのFX業者はいずれもプラスになっています。

FX業者 スワップ(1ロット/日)

XMTrading

買い:1,306円

売り:-2,074円

Gemforex

買い:411円

売り:912円円

Exness

買い:0円

売り:-427円円

Land-FX

買い:420円

売り:-2,220円

AXIORY

買い:1,783円

売り:-2,588円

Titan FX

買い:634円

売り:-2,499円

Tradeview

買い:923円

売り:-2,113円

買いのスワップポイントが最も高い海外FX業者はAXIORYです。

AXIORYでドル円の買いポジションを1ロット保有した場合、1,783円のスワップポイントが付与されます。

一方で、売りポジションに適用されるマイナスのスワップが最も高いのもAXIORYです。

AXIORYでは、ドル円の売りポジションに-2,588円のスワップが適用されます。

AXIORYに限った話ではありませんが、スワップ狙いでドル円を取引する場合は、売りでのエントリーは不利になるので避けましょう。

AXIORYのスワップを確認

ユーロ円(EUR/JPY)

ユーロ円(EUR/JPY)のスプレッドは、全体として買いでプラス、売りでマイナスのスプレッドが適用されるFX業者が多いです。

一部のFX業者では、売りと買いの両方にマイナスのスプレッドが適用されます。

FX業者 スワップ(1ロット/日)

XMTrading

買い:342円

売り:-1,338円

Gemforex

買い:173円

売り:-963円

Exness

買い:-403円

売り:-83円

Land-FX

買い:-101円

売り:-182円

AXIORY

買い:796円

売り:-1,521円

Titan FX

買い:577円

売り:-1,083円

Tradeview

買い:577円

売り:-1,181円

買いポジションに高いスワップポイントが付与される海外FX業者はAXIORYとTitan FX、Tradeviewの3社です。

AXIORYでは796円、Titan FXとTradeviewでは577円のスワップポイントが付与されます。

売りポジションのマイナスのスワップが高いのは、AXIORYとXMTradingです。

AXIORYはプラスのスワップが高くなる反面、マイナスのスワップも大きくなる傾向にあります。

XMTradingのスワップを確認

ユーロドル(EURUSD)

ユーロドル(EURUSD)のスワップポイントは、買いでマイナス、売りでプラスになる海外FX業者が多いです。

また、FX業者によっては、買いと売りの両方にマイナスのスワップが適用される場合もあります。

FX業者 スワップ(1ロット/日)

XMTrading

買い:-1,333円

売り:549円

Gemforex

買い:-585円

売り:223円

Exness

買い:-822円

売り:0円

Land-FX

買い:-224円

売り:-53円

AXIORY

買い:-1,238円

売り:761円

Titan FX

買い:-1,555円

売り:290円

Tradeview

買い:-1,238円

売り:649円

売りポジションに高いスワップポイントが付与されるFX業者は、AXIORYとTradeviewです。

XMTradingも549円と比較的高いスワップが付与されますが、買いポジションで差し引かれるスワップも高くなっています。

Land-FXでは、買いと売りの両方にマイナスのスワップポイントが適用されますが、スワップ自体は低く抑えられています。

Land-FXのスワップを確認

ポンドドル(GBP/USD)

ポンドドル(GBP/USD)では、いずれのFX業者でも買い・売りの両方にマイナスのスワップポイントが適用されます。

スワップ狙いの取引は難しいでしょう。

FX業者 スワップ(1ロット/日)

XMTrading

買い:-921円

売り:-90円

Gemforex

買い:-511円

売り:-71円

Exness

買い:-139円

売り:-340円

Land-FX

買い:-186円

売り:-110円

AXIORY

買い:-1,011円

売り:-45円

Titan FX

買い:-824円

売り:-250円

Tradeview

買い:-952円

売り:-119円

買いポジションで差し引かれるスワップポイントが最も高いのはAXIORYです。

ポンドドルの売りポジションから差し引かれるスワップポイントは、買いポジションと比べると小さくなっています。

売りポジションで差し引かれるスワップポイントが最も高いのはExnessです。

日付をまたいでポジションを保有する際は注意しましょう。

南アフリカランドドル(ZAR/USD)

ドル南アフリカランド(USD/ZAR)は、高金利通貨ペアとして知られています。

ドル南アフリカランド(USD/ZAR)では、買いポジションにマイナス、売りポジションにプラスのスワップポイントが適用されるFX業者が多いです。

FX業者 スワップ(1ロット/日)

XMTrading

買い:-1,990円

売り:-25円

Gemforex

買い:-2,249円

売り:941円

Exness

買い:-2,300円

売り:0円

Land-FX

買い:-294円

売り:-82円

AXIORY

買い:-1,630円

売り:562円

Titan FX

買い:-1,609円

売り:582円

Tradeview

買い:-1,620円

売り:-591円

ドル南アフリカランド(USD/ZAR)の買いポジションから、差し引かれるスワップは全体的に高くなっており、比較したほとんどのFX業者で1,000円を超えています。

特にGemforexとExnessは2,000円を超えているので、買いポジションを長期で保有するのは避けるべきでしょう。

一方で、Gemforexは売りポジションで付与されるスワップが最も高くなっています。

Land-FXのスワップポイントは、買い・売り共にマイナスのスワップが適用されますが、比較したFX業者の中では買いと売りのスワップ両方が低く設定されています。

Gemforexのスワップを確認

ドルトルコリラ(USD/TRY)

ドルトルコリラ(USD/TRY)では、買いポジションから差し引かれるスワップポイントが大きくなっています。

FX業者によっては差し引かれるスワップが、1万円を超えるケースもあるので注意が必要です。

FX業者 スワップ(1ロット/日)

XMTrading

買い:-5,393円

売り:-1,994円

Gemforex

買い:-619円

売り:129円

Exness

買い:-

売り:-

Land-FX

買い:-601円

売り:-492円

AXIORY

買い:-3,551円

売り:2,772円

Titan FX

買い:-1,1711円

売り:-3,703円

Tradeview

買い:-1,583円

売り:811円

買いポジションから差し引かれるスワップが高いのは、XMTradingとTitan FX、AXIORYの3社です。

AXIORYでは約3,500円、XMTradingでは約5,400円、Titan FXでは約12,000円もの高額なスワップが差し引かれます。

売りポジションで、付与されるスワップポイントが高いのはAXIORYです。

AXIORYでは、約2,700円のスワップが付与されます。

ドルトルコリラのスワップポイントを狙うのであれば、AXIORYを利用するとよいでしょう。

ドルメキシコペソ(USD/MXN)

ドルメキシコペソ(USD/MXN)では、買いポジションにマイナス、売りポジションにプラスのスワップポイントを付与する海外FX業者が多いです。

執筆時点での各社のスワップポイントは以下のとおりです。

FX業者 スワップ(1ロット/日)

XMTrading

買い:-3,615円

売り:1,507円

Gemforex

買い:-3,491円

売り:1,355円

Exness

買い:-3,541円

売り:0円

Land-FX

買い:-512円

売り:-13円

AXIORY

買い:-2,943円

売り:1,688円

Titan FX

買い:-3,151円

売り:1,391円

Tradeview

買い:-3,106円

売り:1,809円

売りポジションに付与されるスワップポイントが最も高いのはTradeviewです。

また、XMTradingとAXIORYでも1,500円以上のスワップが付与されます。

一方、買いポジションから差し引かれるスワップが最も高いのはXMTradingです。

ドルメキシコペソのマイナスのスワップは、Land-FXを除いてどのFX業者も3,000円前後に設定しているケースが多いです。

ドルメキシコペソのスワップポイントを目的に取引するのであれば、Tradeviewを利用するとよいでしょう。

Tradeviewのスワップを確認

ドルハンガリーフォリント(USD/HUF)

ドルハンガリーフォリント(USD/HUF)に高いスワップポイントを設定している海外FX業者も多いです。

ただし、FX業者によってはドルハンガリーフォリントを扱っていない場合もあるので、取り扱い銘柄をしっかり確認しておく必要があります。

FX業者 スワップ(1ロット/日)

XMTrading

買い:-5,963円

売り:3,750円

Gemforex

買い:-

売り:-

Exness

買い:-

売り:-

Land-FX

買い:-748円

売り:48円

AXIORY

買い:-4,841円

売り:4,399円

Titan FX

買い:-

売り:-

Tradeview

買い:-4,861円

売り:4,417円

ドルハンガリーフォリントでは、売りポジションに4,000円前後のスワップポイントが付与されるケースも珍しくありません。

AXIORYとTradingviewでは、4,000円を超えるスワップが適用されます。

XMTradingのスワップポイントは4,000円には届きませんが、他の通貨ペアと比較してドルハンガリーフォリントのスワップは全体的に高くなっています。

ドルハンガリーフォリントでは、買いポジションから差し引かれるスワップも高くなっています。

AXIORYとTradingview、XMTradingでは-5,000円ほどのスワップが適用されるため、買いポジションを保有するのは避けるべきでしょう。

スワップ目的でドルハンガリーフォリントを取引するのであれば、上記の3社の中から取引するFX業者を選ぶとよいでしょう。

スワップポイントを確認する2つの方法

スワップ確認

スワップポイントを確認する方法は、海外FX業者の公式サイトで確認する方法と、MetaTraderで確認する方法の2つがあります。

海外FX業者によっては、公式サイトにスワップポイントを掲載していない場合もあります。

サイトに記載されていない場合は、デモ口座などを開設してMetaTraderで確認しましょう。

海外FX業者の公式サイトで確認する

スワップポイントを公式サイトで公開している海外FX業者も多いです。

スワップを調べたい海外FX業者のWebサイトへアクセスし、「取引銘柄」や「取引条件」などと記載されたページの「FX」や「外国為替」をチェックしましょう。

Gemforexなどの一部の業者では、日本円に換算したスワップポイントを掲載していますが、基本的に「買いスワップ-10.00」のようにポイント単位で掲載されています。

円換算のスワップポイントを確認したい場合は、後述の「スワップポイントを日本円で計算する方法」に従って計算しましょう。

公式サイトで調べる方法の利点は、手軽にスワップをチェックできる点です。

サイト上でスワップを確認できない場合は、MetaTraderで確認しましょう。

MetaTraderで確認する

MetaTraderとは、MetaQuotes社が提供している取引プラットフォームです。

海外FX業者で広く採用されています。

MetaTraderには、MetaTrader4とMetaTrader5の2つのバージョンがあります。

バージョンによって若干操作方法は異なりますが、どちらのバージョンでも「銘柄」の「仕様」でスワップポイントを確認できます。

MetaTraderを起動し、画面左側の「気配値表示」からスワップを確認できます。

スワップを確認したい銘柄を選択して右クリックし、「仕様」をクリック。

MT5であれば「詳細」、MT4であれば「条件」というウィンドウが表示されます。

MT

「買いスワップ」と「売りスワップ」と記載された行までスクロールします。

それぞれの欄に記載されている数値がスワップポイントです。

スワップポイントを日本円で計算する方法

スワップ円換算

スワップポイントを日本円に換算する方法は、円クロスとそれ以外の通貨ペアで異なります。

円クロス通貨ペアのスワップポイントは、以下の方法で算出します。

円クロス通貨ペアのスワップポイント=スワップポイント×レート

例えば、スワップポイントが5.5、レートが130円の円クロス通貨ペアのスワップポイントは以下のようになります。

5.5(スワップポイント)×130円(レート)=715円

クロス円以外の通貨ペアのスプレッドは次の方法で算出します。

クロス円以外の通貨ペアのスプレッド=スワップポイント×小数点桁数×取引数量×円換算のレート

例として、ユーロドルのスワップポイントを計算する方法を紹介しましょう。

-0.7(スワップポイント)×0.00001(小数点桁数)×10万(取引数量)×141円(ユーロ円のレート)=-98.7円

小数点桁数は、FX業者が配信しているレートの小数点以下の桁数です。

取引数量は、海外FX業者では1ロット10万通貨に設定されているケースが多いですが、マイクロ口座やマクロ口座では1万や1,000通貨になっているので、しっかり確認しましょう。

スワップポイントで生活するために必要な資金

スワップで生活

スワップポイントだけで生活できるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

スワップポイントで月30万円稼ぐにはどの程度の資金が必要なのか試算してみました。

FXではレートの変化による損益も発生しますが、今回の試算ではあくまでもスワップのみで得られる利益を算出します。

実際にスワップポイント狙いで取引する場合は、長期的なレートの変化も考慮する必要がある点に留意しましょう。

スワップポイントで月30万円稼ぐには

AXIORYでドルハンガリーフォリントを売るケースで試算します。

AXIORYでは、ドルハンガリーフォリントの売りポジションに122.21のスワップポイントが付与されます。

月30万円のスワップポイントを受け取るには、1日あたり1万円のスワップが必要です。

AXIORYで10万通貨を売った場合、1日4,417円のスワップが付与されるので、1万円を得るには1万円÷4,417円=約2.26ロット取引する必要があります。

226,000通貨の売りポジションを保有すれば、月30万円ほどのスワップを得られます。

AXIORYの最大レバレッジは400倍なので、必要証拠金は226,000ドル÷400×130円(ドル円のレート)=73,450円です。

AXIORYでは、証拠金維持率が20%を下回るとロスカットが執行され、ポジションが強制的に決済されます。

そのため、レバレッジ400倍でポジションを保有するのは、あまり現実的とはいえません。

スワップポインを目的に取引する場合、ロスカットが執行されないように資金に余裕を持たせておく必要があります。

スワップポイント狙いの取引の注意点

スワップポイント注意点

スワップポイントを狙った取引では、レバレッジやスワップポイントの変化などに気を配る必要があります。

また、海外FX業者では両建取引をしているケースもあるため、サヤ取りを狙って取引する場合は注意が必要です。

海外FXでスワップ狙いの取引を行う際の注意点を解説します。

スワップポイントは日々変動する

スワップポイントは、常に一定というわけではありません。

FX業者によって頻度は異なりますが、スワップポイントは定期的に改定されます。

海外FX業者によっては、頻繁にスワップポイントが変更される場合もあります。

そのため、スワップポイントに変更がないか日々チェックしなければなりません。

チェックを怠ると、気づかぬうちにマイナスのスワップポイントが適用されていたということも十分にあり得るのです。

取引を始める前に、利用する海外FX業者がどの程度の頻度でスワップを変更しているか確認しておくことをおすすめします。

十分な証拠金と低レバレッジで取引する

海外FX業者は、国内FX業者と比較するとロスカットが低く設定されています。

海外FX業者ではロスカット水準を20%前後に設定しているケースが多いです。

ロスカット水準が低くても、高いレバレッジで取引していれば、ロスカットが執行される可能性も高まります。

国内FX業者と比べると、海外FXではロスカットが執行されにくいものの、スワップ狙いの取引ではある程度まとまった取引量が必要となるため、ハイレバレッジで取引すると取引を始めたその日の内に、ポジションが強制的に決済される可能性もあります。

スワップポイントを目的に取引するのであれば十分な資金を用意し、極力低いレバレッジで取引しましょう。

サヤ取り(両建て)が禁止されているFX業者も多い

サヤ取りとは、両建て取引で利益をあげる取引手法です。

スワップポイントを狙ったサヤ取りには、レートの変動によるリスクを減らした上で、スワップポイントを得られるメリットがあります。

マイナスのスワップよりもプラスのスワップの方が高い通貨ペアで、売りと買いの両方のポジションを同時に保有すれば、為替差による損益は相殺され、スワップの差額が利益として残ります。

海外FX業者によっては、両建て取引を禁止しているケースも珍しくありません。

両建てが禁止されている海外FX業者でサヤ取りを行うと、取引を停止される可能性もあります

また、EAのような自動売買プログラムを同時に稼働させると、意図せず両建てでポジションを保有してまう場合もあります。

サヤ取りに限らず、両建てを用いた取引手法を使う予定の方は、事前にFX業者の取引条件を確認しておきましょう。

売り買いともにマイナスのスワップが適用されるケースも多い

売り買いともに、マイナスのスワップが適用される銘柄も多いです。

特にCFD銘柄では、プラスのスワップが適用される銘柄を見つける方が難しいでしょう。

そのため、FX以外の銘柄でスワップポイントを狙った取引はトレードとして成り立たないケースが多いです。

貴金属やエネルギー、仮想通貨などのCFD銘柄では、基本的にスワップポイントは取引コストと考えた方がよいでしょう。

FXよりもCFDをメインに取引する場合は、スワップポイントが低い海外FX業者や、取引したいCFD銘柄にスワップフリーが適用される海外FX業者を選んだ方が取引コストを抑えられます。

レート変動によってスワップ以上の損失が出ることも

レートの変動によって、スワップポイントであげた利益を失ってしまうこともあります。

プラスのスワップが適用されるポジションであっても、トレンドに逆らったポジションであれば、スワップの利益を為替差による損失が上回ってしまう可能性があります。

スワップポイントで利益をあげるには、長期的な値動きも考慮しなければなりません。

また、スワップ狙いの取引では、高いスワップポイントが適用される通貨ペアを選択するトレーダーも多いです。

しかし、高いスワップが適用される通貨ペアは基本的に、マイナーな通貨ペアです。

マイナー通貨ペアは取引量が少なく、メジャー通貨ペアと比較すると相場が荒れやすい傾向にあります。

政策金利の変更などの重要イベントによって、短時間に普段よりも大量の取引が行われることで、レートが急激に変化する可能性があるのです。

急激なレートの変動によって、それまでコツコツ積み上げてきたスワップの利益が帳消しになるほどの損失が出てしまう場合もあります。

スワップポイント狙いの取引では、ファンダメンタルズ的な要因に気を配ることが重要です。

スワップポイントはポジションを決済するまで出金できない

ポジションを保有している間に付与されたスワップは、ポジションを決済するまで出金することはできません。

国内FX業者の中には、一部スワップポイントのみの出金に対応している会社もあります。

しかし、海外FX業者では、基本的にスワップポイントのみの出金はできません。

長期間ポジションを保有して、スワップで大きな利益を出したとしても、決済するまでは安心できないのです。

取引している通貨ペアによっては、レートの変動による損失が予想され、ポジションを持ち続けるのが難しくなる場合もあるでしょう。

取引を始める前に、ポジションを決済する条件をある程度決めておくものも、取引を中止するタイミングを逃さないための方法の一つです。

銘柄によっては1日に複数回スワップが適用される

CFD銘柄のスワップポイントは、基本的に取引コストであることを先に解説しました。

また、多くの海外FX業者ではニューヨーク市場閉場時にスワップが適用されます。

しかし、一部の海外FX業者では1日に数回スワップが適用される場合もあります。

例えば、FXGTでSOLUSDのポジションを保有すると、4時間おきにスワップポイントが差し引かれます。

珍しいケースではありますが、スワップポイント目的で取引する場合は、取引条件にしっかり目を通しておくことが重要です。

メジャーな海外FX業者であれば、日本語のサポートに対応している会社も多いので、不明な点があればサポートに確認しておくことをおすすめします。

事前にスワップポイントを比較した上で海外FX業者を選ぼう

まとめ

海外FX業者のスワップポイントについて解説しました。

スワップポイントは海外FX業者側が自由に設定できるため、同じ通貨ペアでも会社によってかなりの差があります。

スワップ狙いの取引では、少しでも有利なFX業者を選ぶ必要があります。

取引する通貨ペアを決めておき、海外FX各社のスワップポイントを比較しましょう。

また、取引条件もFX業者ごとに異なるため、禁止されている取引やロスカット水準などもしっかり確認しておく必要があります。

スワップポイントで利益を出すには、事前の準備が非常に重要なのです。

取引を始める前に、必ず複数の海外FX業者を比較した上で、利用する会社を選びましょう。