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FXにおけるレバレッジとは?海外FX業者のレバレッジ関連の仕組みについて詳細解説!

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今回の記事ではFXにおけるレバレッジという仕組みについて、そして国内FX業者と海外FX業者のレバレッジや証拠金維持率について解説・紹介していきます。

FXを始めたばかりの人や海外FX業者に興味のある人は、ぜひこの記事を読んでから海外FX口座を開設するようにしていただけると幸いです。

レバレッジとは?

レバレッジとは?画像.png

FXにおけるレバレッジとは、証拠金の数倍~数百倍の金額で取引できる仕組みのことを言い、レバレッジが高ければ高いほど得られる損益も大きくなるため、「てこ」の原理として例えられることが多いです。

例えば、10万円の証拠金でも100倍のレバレッジをかければ1,000万円として取引することができ、損益やスワップポイントも100倍になります。レバレッジが無ければ1万円の為替差益でも、レバレッジが100倍であれば100万円の利益になるということですね。もちろん損失も100倍になるため注意が必要ですが、レバレッジという仕組みはFXの最も大きな魅力といっても過言ではありません。

先ほどレバレッジ100倍の例を出しましたが、実は日本国内のFX業者では最大レバレッジは25倍に制限されており、数百倍のレバレッジをかけたい場合は、海外FX業者を利用する必要があります。

2009年までは日本国内でも最大レバレッジの制限がなく、数百倍のレバレッジをかけることができましたが、2010年に50倍に規制、翌年の2011年には25倍に規制されました。2017年9月には更に10倍程度に引き下げられるという報道もあり、ますます海外FX業者を使用するメリットが増えてきています。

ちなみに今回紹介するXMでは最大レバレッジ888倍を提供しているため、10万円の証拠金があれば最大88,800,000万円(100,000円×888倍)まで取引できます。実際には、後述する実効レバレッジというものの関係で本当にこの額で取引できるわけではないですが、日本のレバレッジ制限25倍と比べるとかなり大きな差がありますよね。

レバレッジが可能な理由

なぜ証拠金の数百倍もの取引が可能なのでしょうか。

これはFXでは、普通の買い物のように買ったときと売ったときにその都度金銭を受け渡すことはせず、差金決済という取引で生じた損益だけを決済するのが理由です。

例えば、1ドル100円で10万ドル(1,000万円)買った場合、このときに1,000万円を渡すわけではなく、その後1ドル110円になったときに売ると1,100万円で売れるので、このときに差額である100万円分だけを受け取ります。

差金決済画像

このように売りと買いを1セットで考え差額が生じた場合にのみ金銭の受け渡しが発生するため、証拠金の何百倍もの金額で取引ができるというわけです。

レバレッジと必要証拠金

必要証拠金とは、取引の際に最低限必要な証拠金(資金)のことです。もちろん、必要証拠金が口座残高(証拠金)よりも少なくなければ取引はできません。

必要証拠金は以下の計算式で求められます。常に自分で計算して必要証拠金<証拠金になっているかを確認する必要は無いですが、ロット数(取引数量)に対して大体どのくらいの必要証拠金が必要なのかを把握しておくことでリスクを回避することが出来ます。

必要証拠金の計算式

[約定レート]×[取引通貨単位]×[数量]÷[最大レバレッジ]=[必要証拠金

例えば、以下の条件の必要証拠金を計算してみましょう。

【条件】

・1ドル110円のときに新規注文

・1ロット(10万通貨)の量を取引

・最大レバレッジは888倍

110.00円×100,000通貨×1ロット÷888倍=12,387円

上記の通り、1ドル110円のときに1ロット(10万通貨)を新規注文した場合、必要証拠金は12,387円になり、口座残高(証拠金)が12,387円以上なければ取引はできません。

上記の例はXM の最大レバレッジ888倍を使用していたので、1ロットに対し12,387円の必要証拠金でしたが、国内のFX業者の最大レバレッジ25倍だとどうなるのでしょうか。

以下は主要な最大レバレッジに対する必要証拠金の一覧です。

【条件】

・1ドル110円のときに新規注文

・1ロット(10万通貨)の量を取引

888倍(XM)

12,387円

500倍

22,000円

300倍

36,667円

100倍

110,000円

50倍

220,000円

25倍(国内最大レバレッジ)

440,000円

10倍

1,100,000円

このように1ドル110円のときに1ロット(10万通貨)を新規注文したときの必要証拠金は、XMではわずか12,387円ですが、国内FX業者の場合は440,000円も必要ということになります。

最大レバレッジが高ければ高いほど取引に必要な資金は少なくて済み、より多くの数量の取引が可能になります。

強制ロスカットとは?

先ほどの1ドル100円の例では、その後110円になり100万円分の利益がでていましたが、逆にその後90円になってしまっていたらどうなるのでしょうか。口座残高は10万円しかないのに100万円もの損失がでてしまいますよね。

このような事態に陥らないように、FXには強制ロスカットというものが存在しています。強制ロスカットとは、証拠金維持率が20%を下回った際(XMの場合)に行われる強制決済のことで、証拠金維持率というのは、「必要証拠金に対する評価損益を含めた証拠金の割合」のことを指します。

ちょっと分かりづらいので、例えば以下のような条件だった場合を仮定してみましょう。

【条件】

・必要証拠金4万円

・証拠金4万円

・レバレッジ25倍

・1ドル100円で1万ドル(100万円分)買う

・その後1ドル99円になった

1ドル100円で1万ドル買い、その後1ドル99円になったので10,000円(1円×1万)の含み損が発生しています。証拠金維持率というのは、「必要証拠金に対する評価損益を含めた証拠金の割合」のことだったので、必要証拠金4万円、10,000円の含み損を差し引いた証拠金35,000円で、証拠金維持率は35,000円/40,000円=75%ということになります。

この証拠金維持率が各FX業者の定めたロスカットレベルを下回ると先の強制ロスカットが発生するわけですね。ちなみに、日本のFX業者の一般的なロスカットレベルは50%~100%のところが多いですが、海外FX業者はロスカットレベルが非常に低く定められています。

以下は主要な海外FX業者のロスカットレベルの一覧ですが、この中でも今回紹介している海外FX業者であるXMは20%という最も低いロスカットレベルを定めています。

XM.COM

20%以下

AXIORY

20%以下

TitanFX

20%以下

Pepperstone

20%以下

Fxpro

20%以下(MetaTrader)30%以下(cTrader)

Myfxmarkets

20%以下

TradersTrust(TTCM)

50%以下

AxiTrader

20%以下

ThinkForeX

50%以下

Fxprimus

30%以下

IFCMarkets

10%以下

IronFX

20%以下

LandFX

30%以下

Bigboss

20%以下

TradeView

100%以下

一概にロスカットレベルが低いほうが良いというわけではないですが、上記の例では含み損が10,000円を超えると証拠金維持率は50%以下になり、国内のFX業者では強制ロスカットになってしまうのでそのままFXから一時撤退することになります。

一方海外FX業者の場合、特にXMではロスカットレベルが20%なので、32,000円の含み損まで耐えられ、その後の値動き次第で含み損を巻き返す可能性が高くなります。

もちろん、証拠金維持率はもっと余裕をもってトレードすべきではありますが、「負けなければ勝ち」という言葉もあるように、ロスカットレベルは低いほうが良いかもしれません。

レバレッジは16種類

先述の通り、XMの最大レバレッジは888倍ですが、実際には口座開設時に以下16種類の最大レバレッジの中から選ぶことになります。

1:888

1:500

1:400

1:300

1:200

1:66

1:50

1:25

1:20

1:15

1:10

1:5

1:3

1:2

1:1

最大レバレッジが高ければ高いほど少ない証拠金で大きな取引ができるため、特別な理由がなければ1:888倍を選ぶと良いかと思います。海外FX業者を選ぶ人の多くは数百倍もの高いレバレッジが選べることが理由でしょう。

ただし、XMでは口座残高によって最大レバレッジが制限される仕組みがあり、$20,001~$100,000では200倍、$100,001~では100倍に制限されてしまいます。

最大レバレッジ888倍で取引するには口座残高を$20,000以内にする必要があるため、口座開設時の入力フォームで「投資額(USD)」を「5-20,000」に変更しましょう。

有効証拠金とは?

有効証拠金とは、口座残高(証拠金)に評価損益を加減した金額のことで、例えば、口座残高(証拠金)が10万円で保有中のポジションに1万円の含み益が発生している場合、有効証拠金は11万円になります。

有効証拠金の計算

有効証拠金の計算は口座残高に評価損益を足すだけです。

有効証拠金の計算式

口座残高(証拠金)+評価損益=有効証拠金

実効レバレッジとは?

実効レバレッジとは、実際に運用する際のレバレッジのことで、実行レバレッジを低くすればするほど損失が発生した時のリスクが低くなります。

例えば、先述の必要証拠金の計算では、1ドル110円のときに1ロット新規注文する場合、最大レバレッジ888倍であれば12,387円の必要証拠金で取引が可能ということでした。

しかし、口座残高(証拠金が)12,387円あれば良いというわけではありません。口座残高(証拠金)ぎりぎりの必要証拠金で取引をしてしまうと、相場が予想と反対の方向に少し動いただけで、先述の強制ロスカットになってしまうからです。

口座残高(証拠金)と証拠金の比率は各個人によって千差万別ですが、一般的には「必要証拠金は口座残高(証拠金)の10%程度」と言われることが多いです。

実行レバレッジの計算式

ポジション評価額(現在レート×取引数量) ÷ 有効証拠金(証拠金+評価損益)

【条件】

・1ドル110円のときに1ロット新規注文

・口座残高(証拠金)は10万円

110.00円×1ロット(10万通貨)÷10万円=110倍

XMのレバレッジ変更方法

国内FX業者の最大レバレッジは多くの業者が25倍で固定ですが、海外FX業者であるXMの場合はユーザー自身で自由に変更することが出来ます。(デモ口座不可)

XMリアル口座での最大レバレッジの変更方法は以下の通りです。

① XM会員ページのホーム画面「マイアカウントの概要」の「アクション」から「レバレッジの変更」をクリック。

レバレッジ変更画像1

② 表示されたページで、変更したい最大レバレッジにチェックを入れ「リクエスト送信」をクリック。

レバレッジ変更画像2

レバレッジ変更ページにも記載されていますが、最大レバレッジの変更リクエストは自動で反映されるものではなく、XMスタッフによって確認後に手動で行われます。

XMのレバレッジ規制について

海外FX業者であるXMが最大レバレッジ888倍を提供していますが、常に888倍というわけではなく、最大レバレッジに規制がかかる場合が2パターンあります。

1つ目は、アメリカ大統領選挙などの政治的および経済的に大きなイベントが控えていて相場が大きく動くと予想されるときです。この場合は事前にXMから通達がありますが、このようなタイミングにフルレバレッジでトレードをしていると追証やポジションカット、強制ロスカットのリスクが高まり極めて危険です。

2つ目は、XM独自の規制です。レバレッジの種類の題でも述べましたが、XMでは最大レバレッジ1:888を使用できるのは口座残高が$5~$20,000までの場合のみです。さらに、$20,001~$100,000では200倍、$100,001~では100倍に規制されます。

日本円でいうと口座残高約200万円あたりまでが最大レバレッジ888倍の適用条件ということですね。なお、規制上限である$20,000は保有している全口座の合計残高が参照されます。

注意点として、最大レバレッジ888倍を使用している最中でも、全口座残高が$20,000を超えたことをXMスタッフが確認するとその時点でレバレッジ設定が下げられるそうです。

レバレッジが規制されるとどうなる?

レバレッジが規制されると必要証拠金が自動的に増加します。例えば、レバレッジ800倍で1ロットの必要証拠金が13,750円の場合に、レバレッジが100倍に規制されると1ロットあたりの必要証拠金は11万円になります。

必要証拠金の計算式は、[約定レート]×[取引通貨単位]×[数量]÷[最大レバレッジ]なので、割る数の最大レバレッジが引き下げられれば必要証拠金はその分だけ増加するというわけですね。

この時点で口座残高(証拠金)が10万円しかなければ、1万円の証拠金を入金しなければならず、入金しなければそのまま強制ロスカットとなってしまいます。

まとめ

FXにおけるレバレッジの仕組みについてご理解いただけたでしょうか?

国内FX業者では最大レバレッジが25倍に制限されてしまいますが、XMの場合には888倍までの最大レバレッジを適応することが出来、トレードの幅が大幅に広がります。

また強制ロスカットになってしまう証拠金維持率も国内FX業者の50%~100%以下に比べてXMでは20%以下なので、含み損を抱えてしまってもFXから強制退場させられてしまうリスクを減らすことができます。

このように多くのメリットがある海外FX業者、特にXMですが、国内FX業者に比べて大きなデメリットがあるわけではありません。FXを始めたばかりの人、海外FX業者に興味がある人、資金にあまり余裕が無い人は是非海外FX業者であるXMを利用してみてはいかがでしょうか。