ボリュームを考慮した価格の変化率を表示するMT4インジケーター「Ticks_Volume_Indicator」
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ボリュームは取引の活況度を示す指標のため、価格だけではなくボリュームの変化も考慮して値動きを分析したいという方もいるのではないでしょうか。
「Ticks_Volume_Indicator」は、始値と終値の差とボリュームをもとに算出されるインジケーターで、次のような方に向いています。
ボリュームを考慮して動きを分析したい方
一定期間中の価格の変化率を確認したい方
上記のような方のためにこの記事では、「Ticks_Volume_Indicator」について解説します。
Ticks_Volume_Indicatorの概要
「Ticks_Volume_Indicator」を起動すると、サブウィンドウ上に赤色のラインで「Ticks_Volume_Indicator」が表示されます。
「Ticks_Volume_Indicator」の算出方法は以下の通りです。
UpTicks=(ボリューム+(始値-終値))/2
DownTicks=ボリューム-UpTicks
EMAU=UpTicksの「r」期間指数平滑移動平均
EMAD=DownTicksの「r」期間指数平滑移動平均
DEMAU=EMAUの「s」期間指数平滑移動平均
DEMAD=EMADの「s」期間指数平滑移動平均
TVIC=100×(DEMAU-DEMAD)/(DEMAU+DEMAD)
Ticks_Volume_Indicator=TVICの「u」期間指数平滑移動平均
「Ticks_Volume_Indicator」は、ボリュームを考慮した価格が一定期間中にどの程度変化したのかを示しています。
「Ticks_Volume_Indicator」がプラス圏で推移している場合は、価格が増加傾向にあることを示しています。
反対にマイナス圏で推移している場合は、価格が減少傾向にあることを示しています。
Ticks_Volume_Indicatorを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Ticks_Volume_Indicatorのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Ticks_Volume_Indicatorのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
r |
EMA平滑化期間 初期値:12 EMAの算出期間を設定します。 |
s |
DEMA平滑化期間 初期値:12 DEMAの算出期間を設定します。 |
u |
Ticks_Volume_Indicator平滑化期間 初期値:5 インジケーターの平滑化期間を設定します。 |
「r」はEMAの算出期間、「s」はDEMAの算出期間をそれぞれ設定するための項目で、設定した値によってインジケーターの反応速度が変化します。
「u」はインジケーターの平滑化期間を設定するための項目で、大きな値に設定すると滑らかなラインが表示されます。
まとめ
「Ticks_Volume_Indicator」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
ボリュームを考慮した価格の変化を表示する。
インジケーターがプラス圏で推移している場合は、価格が増加している状態。
インジケーターがマイナス圏で推移している場合は、価格が減少している状態。
「Ticks_Volume_Indicator」は、ボリュームを考慮して値動きの方向を分析したい方に、向いているインジケーターです。
実際の取引で使用する場合は、どの程度うまく機能するのか事前に確認しておいた方が良いでしょう。