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価格とボリュームの変化をもとにトレンド転換の兆候を表示するMT4インジケーター「TVI_v2」

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TVI_v2スクリーンショット

ボリュームの変化は、トレンドの方向が変わる兆候を示すことがあるため、ボリュームに注目して取引している方もいるのではないでしょうか。

「TVI_v2」は、William Blauによって考案された「Tick Volume Indicator」を、MT4に表示するインジケーターで次のような方に向いています。

  1. トレンドが転換する兆候を分析したい方

  2. ボリュームを分析している方

そういった方のためにこの記事では、「TVI_v2」について解説していきます。

  1. TVI_v2の概要
  2. TVI_v2を表示する方法
  3. TVI_v2のパラメーター解説
  4. まとめ

TVI_v2の概要

「TVI_v2」を起動するとサブウィンドウ上に、青色と赤色のヒストグラムが表示されます。

ヒストグラムは一定期間中にボリュームと価格がどの程度上昇/下降したのかを示しており、ボリュームに価格を加えた値のDEMA(2重指数平滑移動平均)をもとに算出されています。

インジケーターの値が急激に増加した場合、相場のボラティリティが増加していることを示しており、トレンドが転換する可能性を示唆しています。

「TVI_v2」は以下の方法で算出されます。

Upticks = (ボリューム + (終値 - 始値)/ 通貨ペアの小数点以下の桁数)/ 2

Downticks = ボリューム - Upticks

Tick Volume Indicator = (UpticksのDEMA - DownticksのDEMA)/(UpticksのDEMA + DownticksのDEMA)× 100

TVI_v2 = Tick Volume Indicatorの指数平滑移動平均

このように、「TVI_v2」はオリジナルの「Tick Volume Indicator」を平滑移動平均で平滑化した値を表示しているため、「Tick Volume Indicator」よりもノイズが少なくなっています。

TVI_v2を表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

TVI_v2のダウンロード先は以下となります。

※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。

TVI_v2

MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。

MT4でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法

TVI_v2のパラメーター解説

TVI_v2パラメーター画像

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

入力項目 入力内容

r

DEMAの1度目の平滑化期間

初期値:12

DEMAの1度目の平滑化期間を設定します。

s

DEMAの2度目の平滑化期間

初期値:12

DEMAの2度目の平滑化期間を設定します。

u

スムージング期間

初期値:5

Tick Volume Indicatorを平滑化する期間を設定します。

BarCount

表示期間

初期値:500

インジケーターを表示する期間を設定します。

AlertCandle

アラートに用いるローソク足

初期値:1

アラートに用いるローソク足を0か1で設定します。

PopupAlerts

ポップアップアラートの有効/無効

初期値:false

trueに設定するとポップアップアラートが有効になります。

AlertEmailSubject

メールアラートの件名

初期値:空白

メールアラートを無効にしたい場合は空欄にしておきます。

「AlertCandle」は、アラートに用いるローソク足を番号で指定する必要があり、0に設定すると直近のローソク足をもとにアラートを発します。

1に設定した場合はローソク足が確定した時点でアラートを発します。

「AlertEmailSubject」は、メールアラートの件名を設定するための項目で、初期設定の状態では空欄になっておりメールアラートが無効になっています。

メールアラートを有効にしたい場合は、「AlertEmailSubject」で件名を指定しましょう。

インジケーターの開発者は、長期のトレンドを分析する場合は、「r」=21、「s」=21、「u」=8に設定することを推奨しています。

まとめ

「TVI_v2」を使用する際のポイントを以下にまとめておきます。

  1. Tick Volume Indicatorをベースにしている。

  2. 「TVI_v2」が急激に変化した場合は、トレンド転換の可能性がある。

  3. 長期のトレンドを分析したい場合は、「r」=21、「s」=21、「u」=8に設定する。

「TVI_v2」は、価格だけではなくボリュームの変化も考慮して、トレンドの転換を分析したい方に向いているインジケータです。

アラート機能がついているため、チャートに張り付いているのが難しい場合でもシグナルを見逃す心配がなく、非常に便利なのではないでしょうか。