ADXの+DIと-DIがクロスしたときにシグナルを表示しアラートでお知らせしてくれるMT4インジケーター『ADX Crossing v.2.0』
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トレンドフォロー系の手法を使用している場合、現在の相場にトレンドが存在するかどうかを確認する必要がありますが、その際によく使用されるのがADXというインジケーターで、一般的にADXの値が上昇して、25を超えるとトレンドが発生していると判断されます。
「ADX_Crossing_v.2.0」はこのADXをベースにしたインジケーターで、次のような方に向いています。
DMIやADXをよく使用する方
上昇の値動きと下降の値動きの内、どちらか強いのかを分析したい方
トレンドが転換する可能性のある箇所を調べたい方
この記事では上記のような方のために、「ADX_Crossing_v.2.0」について解説していきます。
ADX_Crossing_v.2.0の概要
「ADX Crossing v.2.0.」は、MT4に最初からインストールされているAverageDirectionalMovementIndex(ADX)の+DIと-DIがクロスした時にシグナルを表示し、アラートでお知らせしてくれるMT4用のインジケーターで、デフォルトでは+DIが-DIを下から上抜けたときに緑のドットを、逆に+DIが-DIを上から下抜けたときに赤のドットを表示します。
ちなみにAverageDirectionalMovementIndex(ADX)とは、日本語で平均方向性指数と呼ばれるトレンドの強弱を判断することができるテクニカル指標で、MT4標準のADXでは、ADXとDMIと呼ばれる+DIと-DIの2本のラインが表示され、DMIのクロスでエントリーします。
ただし、ADX自体はあくまでもトレンドの強弱を示唆するテクニカル指標であり、トレンドの方向性はDMIで判断する必要があるという点に注意が必要です。
DMIのクロスをアラートするインジケーターは数が少ないため、ADXとDMIを使用したトレードをしている人にとっては非常に便利なインジケーターではないでしょうか。
なお、このインジケーター単体ではADXは表示されないため、必要に応じて別途追加しましょう。
ADX_Crossing_v.2.0を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
ADX_Crossing_v.2.0のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
ADX_Crossing_v.2.0のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「ADX_Crossing_v.2.0」のパラメーターは、ADXの算出期間を設定する項目と、アラートに関する項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
ADXbars |
ADXの期間 初期値:14 値を大きくするほど長期的な値動きにもとづいてインジケーターを算出します。 |
CountBars |
バーカウント 初期値:350 インジケーターを表示する期間を設定します。 |
UseSound |
サウンドアラートのON/OFF 初期値:true falseに設定するとサウンドアラートがOFFになります。 |
SounFile |
サウンドアラートに使用する音声ファイル 初期値:wait.waw サウンドアラートのアラーム音に使用する音声ファイルを指定します。 |
パラメーターの構成は、通常のADXのパラメーターにアラートに関する項目が加わっただけでのものですので、ADXに触れたことのある方であれば設定で戸惑うことも少ないかと思います。
まとめ
「ADX_Crossing_v.2.0」の使い方やパラメーターについて解説してきましたが、以下に要点をまとめておきます。
+DIが-DIを下から上抜けたときに緑のドットを表示する。
+DIが-DIを上から下抜けたときに赤のドットを表示する。
+DIと-DIのクロスをアラートで通知する。
ADXは表示されない。
「ADX_Crossing_v.2.0」は、DMIのクロスを表示してくれるため、トレンドが転換する可能性のある箇所を調べたい方に向いているインジケーターです。
アラート機能もついているため、インジケーターのシグナルを見逃すことも少ないかと思います。
また、上昇の動きと下降の動きの強さが切り替わったポイントを、大まかに把握できればよいという方にもおすすめです。