短期・中期・長期のATR移動平均をもとにボラティリティの低下を示唆するMT4インジケーター『atr_3lwma』
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ボラティリティの変化を、分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「atr_3lwma」は、算出期間の異なる複数のATRをもとに、ボラティリティの変化を分析するためのインジケーターで、以下のような方に向いています。
ボラティリティの変化を分析したい方
ATRを使用している方
上記のような方のためにこの記事では、「atr_3lwma」について解説していきます。
atr_3lwmaの概要
「atr_3lwma」は、短期・中期・後期のATRのLWMA(線形加重移動平均)をサブウィンドウに表示するMT4用のインジケーターで、このインジケーターを導入すると、短期ATR LWMA(赤線)、中期ATR LWMA(淡い水色)、長期ATR LWMA(濃い青線)の3本がサブウィンドウに表示されます。
ちなみにATRとは、Average True Rangeの略で、当日と前日の高値・安値・終値をもとに相場のボラティリティを計るテクニカル指標です。
ATRが高ければ高いほど相場のボラティリティも高く、逆にATRが低ければ低いほど相場のボラティリティも低いと判断することができます。
このインジケーターの製作者のコメントによると、このインジケーターはボラティリティの低下のみを確認することを目的に作成したようです。
3本のラインが下向きで、下から順に短期・中期・長期の順で並んでいるときはボラティリティが低いことを示唆しています。
atr_3lwmaを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
atr_3lwmaのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
atr_3lwmaのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「atr_3lwma」のパラメーターは、各ATRの算出期間を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Signal Period |
短期(シグナル)ATRの期間 初期値:14 短期ATRの算出期間を設定します。 |
Fast Period |
中期ATRの期間 初期値:25 中期ATRの算出機能を設定します。 |
Slow Period |
長期ATRの期間 初期値:50 長期ATRの算出期間を設定します。 |
各ATRにはそれぞれ役割があるため、「Signal Period」「Fast Period」「Slow Period」を変更する場合は、「Signal Period」<「Fast Period」<「Slow Period」の順に値の大きさを設定しましょう。
まとめ
「atr_3lwma」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
算出期間の異なる3つのATRを、線形加重移動平均で平滑化して算出される。
3本のラインが下向きで、下から順に短期・中期・長期の順で並んでいるときはボラティリティが低い状態。
「atr_3lwma」は、ボラティリティの変化を分析したい方に、向いているインジケーターです。
先述の通り製作者のコメントでは、ボラティリティが低いことのみしか判断できないということでしたが、ボラティリティが高いことも判断できるかもしれません。
普段ATRを使ってボラティリティを確認している人にとっては、非常に興味深いインジケーターではないでしょうか。