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フィルタリング用のATR移動平均を加えたATRを表示するMT4インジケーター『atr_filter』

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atr_filterスクリーンショット

ボラティリティを分析する際にはATRがよく用いられますが、通常のATRで現在のボラティリティがその通貨ペアにとって平均的なボラティリティなのか、異常な状態なのかを分析する場合、過去にさかのぼって比較する必要があります。

「atr_filter」は、直近のボラティリティと平均的なボラティリティーを比較するためのインジケーターで、以下のような方に向いています。

  1. 現在のボラティリティが平均的な水準にあるのか、異常な状態にあるのかを調べたい方

  2. ボラティリティの変化を分析したい方

以上のような方のためにこの記事では、「atr_filter」について解説していきます。

  1. atr_filterの概要
  2. atr_filterを表示する方法
  3. atr_filterのパラメーター解説
  4. まとめ

atr_filterの概要

「atr_filter」は、通常のATRに加えて、フィルタリング用のATR移動平均をサブウィンドウに表示するMT4用のインジケーターで、デフォルトでは、期間34のATR(青線)と期間34のSMMA(赤線)がサブウィンドウに表示されます。

ちなみにATRとは、Average True Rangeの略で、当日と前日の高値・安値・終値をもとに相場のボラティリティを計るテクニカル指標です。

ATRが高ければ高いほど相場のボラティリティも高く、逆にATRが低ければ低いほど相場のボラティリティも低いと判断することができます。

通常のATRでは、値が高いのか低いのかが分かりづらいですが、このインジケーターでは、ATR移動平均を表示することにより、ATRの値が高いのか低いのかを相対的に判断できるようになります。

atr_filterを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

atr_filterのダウンロード先は以下となります。

※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。

atr_filter

MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。

MT4でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法

atr_filterのパラメーター解説

atr_filterパラメーター画像

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

入力項目 入力内容

ATR_Period

ATRの期間

初期値:34

ATRの算出期間を設定します。

MA_Period

移動平均の期間

初期値:34

ATRを平滑化する期間を設定します。

MA_Method

移動平均の種類

初期値:Smoothed

ATRを平滑化する方法を設定します。

MA_Shift

移動平均の表示移動

初期値:0

ATRの移動平均の表示位置が左右に移動します。

「MA_Method」は、ATRの平滑化方法を設定するためのパラメーターで、単純移動平均、指数平滑移動平均、平滑化移動平均、線形加重移動平均の4種類から選択することができます。

「MA_Shift」は、ATRの移動平均の表示位置を調整するためのパラメーターで、負の値に設定すると移動平均がチャートの左側に移動します。

まとめ

「atr_filter」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。

  1. 通常のATRと平滑化したATRを表示する。

  2. 現在のATRが平均より高いのか低いのかを分析できる。

「atr_filter」は、現在のボラティリティが平均的なボラティリティと比較して、高いのか低いのかを分析したい方に向いているインジケーターです。

ボラティリティを簡単に比較できるため、ボラティリティの変化を分析したい場合にも活用できます。

ATRを使ってボラティリティを確認している人にとっては、非常に魅力的なインジケーターではないでしょうか。