ATRとボラティリティをもとにトレーリングストップラインを表示するMT4インジケーター『ChandelierExit』

更新日時：2020年01月14日 23:29

エントリーのタイミングと同様にポジションを決済するタイミングは非常に重要ですが、トレンド相場で利益の乗ったポジションを保有している場合、損切り水準を価格に合わせてトレーリングすることで利益を伸ばすことができます。

「ChandelierExit」は、イグジットするタイミングを計るためのインジケーターで次のような方に向いています。

1. イグジットするタイミングを調べたい方

2. トレンド相場で利益をできるだけ伸ばしたい方

以上のような方のためにこの記事では「ChandelierExit」について解説していきます。

1. ChandelierExitの概要
2. ChandelierExitを表示する方法
3. ChandelierExitのパラメーター解説
4. まとめ

ChandelierExitの概要

「ChandelierExit」は、ATRで測定したボラティリティにもとづいてトレーリングストップに使える決済ラインを表示するMT4用のインジケーターで、押し目や売り目にある程度掛からないようにしながら最大限トレンド方向に利益を伸ばすことが出来ます。

このインジケーターの具体的な計算方法は以下の通りです。

上昇トレンドの場合、ChandelierExit ＝ 最安値 － 「MultipleATR」 × ATR

下降トレンドの場合、ChandelierExit ＝ 最高値 ＋ 「MultipleATR」 × ATR

使い方は非常に簡単で、買いポジションを持っている場合はローソク足の実態部分がオレンジ色のラインを下抜けたらエグジット、逆に売りポジションを持っている場合はローソク足の実体部分がピンク色のラインを上抜けたらエグジット、といった使い方をします。

ChandelierExitを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

ChandelierExitのパラメーター解説

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

「MultipleATR」はインジケーターの表示位置を設定するための項目で、「ChandelierExit」とローソク足が頻繁に接触してしまう場合は、このパラメーターの値を大きく設定しましょう。

反対に、イグジットのタイミングが遅すぎる場合は「MultipleATR」の値を小さく設定する必要があります。

まとめ

「ChandelierExit」の使い方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。

1. ボラティリティに応じてエグジットする水準を調整できる。

2. ローソク足とインジケーターが接触した時にイグジットする。

3. 「MultipleATR」でラインの位置を調整する。

「ChandelierExit」は、イグジットするタイミングを調べたいという方に向いているインジケーターで、特にトレンド相場で利益を伸ばしたいという方におすすめです。

パッと見た限りでは、中々優位性が高く押し目や売り目を考慮しながら最大限利益を伸ばせるようになっているインジケーターかと思います。