1時間足のローソク足8本分の大きなローソク足を表示するMT4インジケーター『AddCandles』
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一定期間中のレンジを把握しておくと、現在の価格がどのような水準にあるのか理解しやすくなります。
「AddCandles」は、一定期間中のレンジを1本のローソク足として表示するインジケーターで、以下のような方に向いています。
1時間足チャートを使用している方
一定期間中のレンジを一目で確認できるようにしておきたい方
この記事ではそういった方のために、「AddCandles」の使い方やパラメーターの設定方法について解説していきます。
AddCandlesの概要
「AddCandles」は、1時間足のローソク足8本分で1本の大きなローソク足を表示するMT4用のインジケーターで、画像のようにローソク足8本分(8時間)で1本の大きなローソク足がヒゲと実体で構成されます。
具体的には、8:00~15:00で1本、16:00~23:00で1本、0:00~7:00で1本の大きなローソク足(8時間足)が表示されます。
また、表示させるローソク足の時間軸はパラメーター設定から変更することが出来、例えば12時間で1本、6時間で1本、3時間で1本など分単位で好きなローソク足を表示させることが出来ます。
ただし、このインジケーターを使用する際は、1時間足のチャートでしか表示されない点と、チャートの時間足を変更するとこのインジケーターが消えてしまう点に注意しましょう。
このインジケーターを単純に8時間足として使用したい場合は、チャートをラインチャートに変更し、チャート上で右クリック→「プロパティ」→「上昇バー」「下降バー」の色を背景色と同色にすると良いかと思います。
チャートの時間軸を変更するとせっかく設定したものが消えてしまうため、使用の際はこのインジケーター専用のウィンドウを用意すると良いかと思います。
スウィングトレードでいつもと異なる相場の見方をしたい場合は非常に便利なインジケーターではないでしょうか。
AddCandlesを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
AddCandlesのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
AddCandlesのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
TimeFrameMinutes |
表示させるローソク足の時間(分) 初期値:480 ローソク足を表示する時間足を設定します。 |
UpCandleColor |
陽線の色 初期値:Green 陽線の色を設定します。 |
DounCandleColor |
陰線の色 初期値:Red 陰線の色を設定します。 |
DojiCandleColor |
実態が無い時の色 初期値:Blue 実体部分がないローソク足の色を設定します。 |
BrokerHourDiffGMT |
グリニッジ標準からの時差 初期値:0 グリニッジ標準からの時差を設定します。 |
NumCandlesToRedraw |
リペイントまでの本数 初期値:200 ローソク足を表示する本数を設定します。 |
Width |
線の太さ 初期値:3 ローソク足を表示する線の太さを設定します。 |
「TimeFrameMinutes」は、分単位で設定する必要がありますので、変更する場合は「ValidTimeFrame」に記載されている数値から選択する必要があります。
「BrokerHourDiffGMT」は、グリニッジ標準時での時差を設定するためのパラメーターで、日本との時差は+9時間ですので、必要な場合は変更しておきましょう。
まとめ
「AddCandles」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
一定期間中のレンジを1本のローソク足として表示する。
1時間足チャートでしか表示できない。
チャートの時間足を変更すると、パラメーターが初期設定に戻る。
「AddCandles」は、1時間足チャート上で一定期間中のレンジを一目で確認できるようにしておきたい方に、向いているインジケータです。
インジケーターを表示できる時間足が限られている点や、チャートの時間足を切り替えるとパラメーターがリセットされる点など不便なところもありますが、現在の価格が過去のレンジと比較してどのような水準にあるのか把握しておきたい方には、便利なインジケーターなのではないでしょうか。