ローソク足に反転の兆候があると矢印を表示するMT4インジケーター「Signal_Candles」
更新日時:2020年06月21日 10:47
ローソク足はバーの形状から値動きの様子や反転の兆候を分析できることため、テクニカル分析において広く使用されているチャート形態のひとつです。
しかし、複数の通貨ペアを同時に観察している場合、バー1本1本をじっくり観察するのは難しくなるため、ローソク足のシグナルを通知してくれるインジケーターがあればと考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
「Signal_Candles」は、上記の機能を備えたインジケーターで次のような方に向いています。
ローソク足を使用している方
値動きの反転を捉えたい方
上記のような方のためにこの記事では、「Signal_Candles」について解説します。
Signal_Candlesの概要
「Signal_Candles」を起動すると、チャート上に赤色と青色の矢印が表示されます。
「Signal_Candles」は、ローソク足のピンバーと呼ばれる形状のバーが、チャート上に出現したことを通知するためのインジケーターです。
ピンバーとは、小さな実体部分を持ち、上下のどちらか片方のヒゲ部分が極端に長いバーのことで、値動きが反転するシグナルとされています。
赤色で下向きの矢印が表示されている場合は、上に長いヒゲがあるピンバーが表示されたことを示しており、値動きが下に転換する可能性を示しています。
一方、青色で上向きの矢印が表示されている場合は、下に長いヒゲがあるピンバーが表示されたことを示しており、値動きが上に転換する可能性を示しています。
ただし、ピンバー単体ではシグナルとしての精度が低いため、「Signal_Candles」を使用する際はほかのインジケーターや手法と組み合わせて使用した方が良いでしょう。
Signal_Candlesを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Signal_Candlesのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Signal_Candlesのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Minimum Candle Size in Points ( High - Low ) |
ローソク足の最小サイズ 初期値:100 シグナルとして使用するローソク足の最小サイズを設定します。 |
Minimum Candle Body to Candle Size Ratio |
実体部分の最小比率 初期値:0.0 シグナルとして使用するローソク足の全体に占める実体部分の最小比率を設定します。 |
Candle Direction |
ローソク足の方向 初期値:Short 下記の2項目で検出するシグナルの方向を設定します。 |
Minimum Upper Tail to Candle Size Ratio |
上ヒゲの最小比率 初期値:0.6 シグナルとして使用するローソク足の上ヒゲの最小比率を設定します。 |
Minimum Lower Tail to Candle Size Ratio |
下ヒゲの最小比率 初期値:0.0 シグナルとして使用するローソク足の下ヒゲの最小比率を設定します。 |
Candle Direction |
ローソク足の方向 初期値:Long 下記の2項目で検出するシグナルの方向を設定します。 |
Minimum Upper Tail to Candle Size Ratio |
上ヒゲの最小比率 初期値:0.0 シグナルとして使用するローソク足の上ヒゲの最小比率を設定します。 |
Minimum Lower Tail to Candle Size Ratio |
下ヒゲの最小比率 初期値:0.6 シグナルとして使用するローソク足の下ヒゲの最小比率を設定します。 |
Enable Alerts |
アラートの有効/無効 初期値:false trueに設定するとアラートが有効になります。 |
Enable Email Notification |
メール通知の有効/無効 初期値:false trueに設定するとメール通知が有効になります。 |
Enable Push Notification |
プッシュ通知の有効/無効 初期値:false trueに設定するとプッシュ通知が有効になります。 |
「Minimum Candle Size in Points ( High - Low )」は、シグナルとして使用するローソク足の最小値幅を設定するための項目で、ここで指定したサイズよりも小さなローソク足には矢印が表示されません。
「Candle Direction」は、「Minimum Upper Tail to Candle Size Ratio」と「Minimum Lower Tail to Candle Size Ratio」で条件を指定するシグナルの方向を設定するための項目で、初期設定ではロングとショートが設定されています。
「Candle Direction」については、基本的に初期設定のままで良いでしょう。
まとめ
「Signal_Candles」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになりま。
ピンバーを検出するインジケーター。
下向きの赤い矢印が表示された場合は下方向へのピンバーが出現したことを示している。
上向きの青い矢印が表示された場合は上方向へのピンバーが出現したことを示している。
「Signal_Candles」は、ピンバーをエントリーのシグナルとして使用している方に向いているインジケーターです。
前述の通り、「Signal_Candles」単体での使用は避けて、ほかのインジケーターと組み合わせて使用しましょう。
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