ウィッジパターンを自動で表示するMT4インジケーター「wedges」
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ウィッジとはチャート上に現れる値動きパターンの一種で、値動きの振り幅が徐々に小さくなり最終的に、上か下のどちらかに価格がブレイクするというパターンです。
「wedges」は、このウィッジパターンを検出するインジケーターで、次のような方に向いています。
ブレイクアウト系の手法を使用している方
チャート上のウィッジパターンを探している方
この記事では「wedges」について詳しく解説します。
wedgesの概要
「wedges」を起動すると、検出されたウィッジパターンとトレンドラインが表示されます。
パターンの検出には、ATR 3 LWMAというインジケーターが用いられており、水色のラインがウィッジの上限と下限、オレンジのラインの傾きはその時点でのトレンドの方向、灰色の破線はトレンドラインからの標準偏差を示しています。
相場の状況によっては、ウィッジパターンをうまく表示するために、算出期間などのパラメーターを調整する必要があります。
このインジケーターによって表示されたウィッジの上限と下限のラインは、インジケーターを閉じた後もチャート上に残るため、不要になった際は、自身で削除する必要があります。
wedgesを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
wedgesのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
wedgesのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Calculation period |
算出期間 初期値:100 インジケーターの算出期間を設定します。 |
Maximum Keep period |
最大保持期間 初期値:60 検出した高値・安値を保持する期間を設定します。 |
ウィッジモードメニュー |
1: line only, 2: set buffer ,3:both |
WedgeLineMode |
ウィッジの表示方法設定 初期値:3 ウィッジラインの表示モードを設定します。 |
High Low Bands Deviations |
偏差 初期値:1.0 インジケーターの偏差を設定します。 |
Line Filter Deviations |
フィルターの偏差 初期値:1.2 フィルターの偏差を設定します。 |
NoiseFilter (Minimam Reversal Spread) |
フィルターの閾値 初期値:5 フィルターが有効になる閾値を設定します。 |
「Calculation period」は、インジケーターの算出期間を設定するための項目です。
大きな値に設定するほどインジケーターを表示する期間が長くなり、小さな値に設定するほど期間が短くなります。
「WedgeLineMode」はウィッジの表示モードを設定するための項目で、ウィッジモードメニューに記載されている1~3のモードの中から選択する必要があります。
まとめ
「wedges」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
ウィッジパターンを自動的に検出して表示する。
水色のラインはウィッジの上限と下限を示している。
トレンドラインがオレンジで表示され、灰色の破線はトレンドラインからの標準偏差を示している。
「wedges」は、ブレイクアウト系の手法を使用している方に向いているインジケーターです。
自身でラインを引く必要がなくなるため、ウィッジパターンを好むトレーダーとっては、便利なインジケーターと言えるのではないでしょうか。