ラグの少ない移動平均線を表示するMT4インジケーター「ZeroLAG_MA」
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指数平滑移動平均線の反応速度に不満を感じたことはないでしょうか。
「ZeroLAG_MA」は以下のような方に向いています。
指数平滑移動平均線の反応速度に不満を感じている方
動きが速い相場で取引している方
この記事では「ZeroLAG_MA」について詳しく解説します。
ZeroLAG_MAの概要
「ZeroLAG_MA」はStocks and Commoditiesによって2000年4月に初めて紹介された指数平滑移動平均ベースの移動平均線で、その算出方法をもとにCollectorによってMT4用に開発されたインジケーターです。
「ZeroLAG_MA」は以下の方法によって算出されます。
ZeroLAG MA = 2×nZLMAPeriod期間移動平均 - nZLMAPeriod期間移動平均をnZLMASmPeriod期間で平滑化した値
インジケーターを起動すると赤いラインで「ZeroLAG_MA」が表示されます。
値動きへの反応が速い分、相場の状況によってノイズも多くなりますが、動きの速い相場では有用な移動平均線なのではないでしょうか。
比較的短い時間枠のチャートを使用して取引を行っている方にも良さそうなインジケーターです。
ZeroLAG_MAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
ZeroLAG_MAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
ZeroLAG_MAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
前述の算出方法の通り2種類の平滑化が行われており、パラメーターもそれぞれの平滑化方法に関連した項目が設けられています。
入力項目 | 入力内容 |
nZLMAPeriod |
第1平滑化期間 初期値:21 1回目の平滑化期間を設定します。 |
nZLMAShift |
第1平滑化期間のシフト 初期値:0 1回目の平滑化期間のオフセットを設定します。 |
nZLMAMethod |
第1平滑化の平滑化方法 初期値:1 1回目の平滑化の算出方法を設定します。 |
nZLMAApplPrice |
第1平滑化の適用価格 初期値:0 1回目の平滑化の適用価格を設定します。 |
nZLMASmPeriod |
第2平滑化期間 初期値:21 2回目の平滑化期間を設定します。 |
nZLMASmShift |
第2平滑化期間のシフト 初期値:0 2回目の平滑化期間のオフセットを設定します。 |
nZLMASmMethod |
第2平滑化期間の平滑化方法 初期値:1 2回目の平滑化の算出方法を設定します。 |
「nZLMAPeriod」と「nZLMASmPeriod」は、1回目と2回目の平滑化期間を設定するための項目です。
設定した値に応じて移動平均線の反応速度が変化します。
「nZLMAMethod」と「nZLMASmMethod」は、1回目と2回目の平滑化方法を設定するための項目です。
0に設定した場合は単純移動平均、1は指数平滑移動平均、2は平滑移動平均、3に設定すると線形加重移動平均が適用されます。
まとめ
「ZeroLAG_MA」の特徴をまとめると次のようになります。
指数平滑移動平均線をベースにしたインジケーター。
通常の指数平滑移動平均線よりもラグが少ない移動平均線を表示する。
「ZeroLAG_MA」は、一般的な指数平滑移動平均線の反応速度に不満がある方に、適したインジケーターです。
通常の指数平滑移動平均線よりも反応速度の速い移動平均線を試してみたいという方にとっては、試してみる価値のあるインジケーターなのではないでしょうか。