T3移動平均線をサブウィンドウに表示するMT4インジケーター「RoundPriceExpCh」

更新日時：2022年02月27日 0:09

値動きの激しい相場に対応できる移動平均線があればと考えたことはないでしょうか。

「RoundPriceExpCh」は、T3移動平均をベースにしたインジケーターで、次のような方に向いています。

1. 値動きの激しい相場で取引している方

2. 移動平均線のラグに不満がある方

3. トレンドの方向を分析した方

この記事では「RoundPriceExpCh」について詳しく解説します。

1. RoundPriceExpChの概要
2. RoundPriceExpChを表示する方法
3. RoundPriceExpChのパラメーター解説
4. まとめ

RoundPriceExpChの概要

「RoundPriceExpCh」を、起動するとサブウィンドウ上に黄色のラインが表示されます。

サブウィンドウ上のラインはT3移動平均線です。

T3移動平均線は、以下の方法で算出されます。

b2 = b×b

b3 = b2×b

c1 = -b3

c2 = (3×(b2+b3))

c3 = -3×(2×b2+b+b3)

c4 = (1+3×b+b3+3×b2)

n＝1＋0.5×(「t3_period」-1)

w1＝2 / (n＋1)

w2＝1 - w1

e1＝w1×終値＋w2×e1

e2＝w1×e1＋w2×e2

e3＝w1×e2＋w2×e3

e4＝w1×e3＋w2×e4

e5＝w1×e4＋w2×e5

e6＝w1×e5＋w2×e6

RoundPriceExpCh＝c1×e6＋c2×e5＋c3×e4＋c4×e3

T3移動平均線は、一般的な移動平均線と比較するとラグが少ない傾向にあります。

値動きの速い相場でも、ラグに悩まされることは少ないでしょう。

通常の移動平均線とは異なりサブウィンドウ上に表示されるため、トレンドの方向を確認しやすい点も「RoundPriceExpCh」の特徴です。

RoundPriceExpChを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

RoundPriceExpChのパラメーター解説

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

「t3_period」は、T3移動平均の算出期間を設定するための項目です。

設定した値に応じて、T3移動平均に反映されるトレンドの期間が変化します。

「b」は、T3移動平均の平滑因数を設定するための項目です。

大きな値に設定するほど、小さな値動きがT3移動平均に反映されます。

まとめ

「RoundPriceExpCh」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。

1. T3移動平均をサブウィンドウに表示する

2. 反応速度のわりにノイズが少ない移動平均線を表示する

「RoundPriceExpCh」は、トレンドの方向を分析したい方に向いているインジケーターです。

移動平均線だけをサブウィンドウに表示できるので、値動きの方向を観察しやすくなるでしょう。