MACDのパラメーターを自由自在に変更できるMT4インジケーター『MACD MA Price-2』
更新日時:
一般的なMACDは指数平滑移動平均線をもとに算出されますが、ほかの移動平均線を使用したMACDを試してみたいと考えたことはないでしょうか。
「MACD_MA_Price-2」は、MACDの一般的なパラメーターである「12EMA(終値)、26EMA(終値)、シグナル9SMA」の移動平均線の種類や適用価格を変更することができるインジケーターで、次のような方におすすめです。
MACDをカスタマイズしたい方
一般的なMACDが使いにくいと感じている方
実験的なMACDを試してみたい方
この記事ではそういった方のために、「MACD_MA_Price-2」について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
MACD_MA_Price-2の概要
基本的にMACDインジケーターは、指数平滑移動平均線(EMA)とシグナルは単純移動平均線(SMA)、そして適用価格は終値で制限されていることが多いですが、「MACD_MA_Price-2」では、違う種類の移動平均線や他の適用価格をMACDに使用できるよう、柔軟にパラメーターを変更できるようになっています。
「MACD_MA_Price-2」はMACDの計算式をもとに開発されており、最終的な計算式は以下の通りです。
MACD = MACD_MA_method_1 (Applied_price, 12) - MACD_MA_method_2 (Applied_price, 26)
SIGNAL = Signal_MA_method (MACD, 9)
一般的なMACDのパラメーターは良く機能しますが、状況に合わせて適宜パラメーターを変更することで、自分に合った独自のMACDを設定できる点が、「MACD_MA_Price-2」の特徴です。
MACD_MA_Price-2を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
MACD_MA_Price-2のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
MACD_MA_Price-2のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Fast_period |
短期移動平均線の期間 初期値:12 短期移動平均線の算出期間を設定します。 |
Slow_period |
長期移動平均線の期間 初期値:26 長期移動平均線の算出期間を設定します。 |
Signal_period |
シグナルの移動平均線の期間 初期値:9 値を大きくするとシグナルラインの表示が滑らかになります。 |
MACD_MA_method_1 |
短期移動平均線の種類(0=SMA, 1=EMA, 2=SMMA, 3=WMA) 初期値:1 短期移動平均線の種類を番号で指定します。 |
MACD_MA_method_2 |
長期移動平均線の種類(0=SMA, 1=EMA, 2=SMMA, 3=WMA) 初期値:1 長期移動平均線の種類を番号で指定します。 |
Signal_MA_method |
シグナル移動平均線の種類 初期値:0 シグナル移動平均線の種類を番号で指定します。 |
Applied_price |
適用価格 初期値:0 インジケーターの算出に用いる価格の種類を番号で指定します。 |
適用価格は以下の中から選択することができます。
0-close price
1-open price
2-high price
3-low price
4-median price, (high+low)/2
5-typical price, (high+low+close)/3
6-weighted close price, (high+low+close+close)/4
初期設定では、0の「close price」に設定されていますので、変更する場合は使用したい価格の番号を「Applied_price」に入力しましょう。
まとめ
「MACD_MA_Price-2」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
MACDの移動平均の算出方法を任意に設定できる。
適用価格を任意に設定できる。
「MACD_MA_Price-2」は、MACDを自分用にカスタマイズしたいという方に、向いているインジケーターです。
また、実験的なMACDを試してみたいという方にもおすすめです。