MACDを2重に平滑化したオシレーターを表示するMT4インジケーター「TSI_MACD」
更新日時:
TSI(True Strength Index)は、モメンタムをベースにしたインジケーターで、モメンタムを2重に平滑化して買われ過ぎ/売られ過ぎを分析するインジケーターです。
「TSI_MACD」は、モメンタムではなくMACDをベースにしたインジケーターで、以下のような方に向いています。
値動きの転換を捉えたい方
MACDを使用している方
この記事では上記のような方のために、「TSI_MACD」について解説していきます。
TSI_MACDの概要
インジケーターを起動するとサブウィンドウ上に、青色のラインで「TSI_MACD」、赤色のラインで「Signal」が表示されます。
「TSI_MACD」と「Signal」の交差がシグナルになっており、「TSI_MACD」が「Signal」を下から上に抜けた場合は、値動きが上昇に転換した可能性を示しており、反対に「TSI_MACD」が「Signal」を上から下に抜けた場合は、値動きが下降に転換した可能性を示しています。
使い方がMACDに似ているため、MACDを使用したことのある方であれば、すぐに慣れるかと思います。
通常のMACDと比較すると、価格に対する反応が若干速いですが、その分ダマしのシグナルも出やすくなっているため注意が必要です。
また、方向感のない相場でもダマしのが多くなるため、動意の相場では使用を控えた方がよいでしょう。
TSI_MACDを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TSI_MACDのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TSI_MACDのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Fast |
MACDの短期移動平均算出期間 初期値:8 値に応じてインジケーターの反応速度が変化します。 |
Slow |
MACDの長期移動平均算出期間 初期値:21 値に応じてインジケーターの反応速度が変化します。 |
Signal |
MACDのシグナル平滑化期間 初期値:5 MACDのシグナルラインを平滑化する期間を設定します。 |
First_R |
1回目の平滑化期間 初期値:8 1回目の平滑化期間を設定します。 |
Second_S |
2回目の平滑化期間 初期値:5 2回目の平滑化期間を設定します。 |
SignalPeriod |
シグナル平滑化期間 初期値:5 値を大きくするほどシグナルラインの描写が滑らかになります。 |
Mode_Smooth |
平滑化方法 初期値:2 平滑化方法を番号で指定します。 |
「Mode_Smooth」は、平滑化方法番号で設定する必要があり、0が単純移動平均、1が指数平滑移動平均、2が平滑移動平均、3が加重移動平均になっていますので、変更する場合は対応する番号を入力しましょう。
まとめ
「TSI_MACD」の見方やパラメーターについて解説してきましたが、要点をまとめると以下の通りです。
「TSI_MACD」が「Signal」を下から上に抜けた場合は上昇のシグナル。
「TSI_MACD」が「Signal」を上から下に抜けた場合は下降のシグナル。
動意の薄い側ではノイズが多くなる。
「TSI_MACD」は、値動きが転換する兆候を早い段階で捉えたいという方に、向いているインジケーターです。
方向感のない相場ではダマしが多くなりますので、ほかのインジケーターと組み合わせて使用した方がよいでしょう。