MACD・AC・AOの示す方向をチャート上に一覧で表示するMT4インジケーター「Williams_IndsS」
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テクニカルインジケーターには、上手く機能する状況とそうではない状況があるため、複数のインジケーターを組み合わせて使用している方も多いのではないでしょうか。
「Williams_IndsS」は、3種類のインジケーターが示す方向を矢印で表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
複数のインジケーターのシグナルをもとにトレンドを分析したい方
MACD・Awesome Oscillator・Accelerator Oscillatorに触れたことがある方
この記事では「Williams_IndsS」について詳しく解説します。
Williams_IndsSの概要
インジケーターを起動するとチャート右上に矢印が表示されます。
「Williams_IndsS」は、MACD・Awesome Oscillator・Accelerator Oscillatorが、ベースになっていますが、これら3つのインジケーター自体はチャート上に表示されません。
上向きの矢印が表示している場合は該当するオシレーターが上昇していることを示しており、下向きの矢印は下降していることを示しています。
Williams_IndsSを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Williams_IndsSのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Williams_IndsSのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
note1 |
Parameters of MACD |
FastEMA |
高速EMA算出期間 初期値:12 高速指数平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
SlowEMA |
低速EMA算出期間 初期値:26 低速指数平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
SignalSMA |
平滑化期間 初期値:9 平滑期間を設定します。 |
note2 |
Coordinates |
X |
水平方向へのシフト 初期値:20 矢印の表示位置が左右に移動します。 |
Y |
垂直方向へのシフト 初期値:50 矢印の表示位置が上下に移動します。 |
RowStep |
垂直方向の表示間隔 初期値:12 矢印の上下の間隔を設定します。 |
ColStep |
水平方向の表示間隔 初期値:17 矢印の左右の間隔を設定します。 |
Corner |
表示するコーナーを指定 初期値:1 インジケーターを表示する角を設置します。 |
FSize |
文字サイズ 初期値:10 文字の表示サイズを設定します。 |
note3 |
Colors, two themes |
RectClr |
枠の色 初期値:Gray 枠の表示色を設定します。 |
TxtClr |
文字の色 初期値:White 文字の表示色を設定します。 |
UpClr |
上昇矢印の色 初期値:Lime 上昇矢印の表示色を設定します。 |
DnClr |
下降矢印の色 初期値:Red 下降矢印の表示色を設定します。 |
White_Chart_Theme |
ホワイトカラーテーマの有効/無効 初期値:True falseに設定するとホワイトカラーテーマが無効になります。 |
RectClr1 |
枠の色1 初期値:Gray 枠 1の表示色を設定します。 |
TxtClr1 |
文字の色1 初期値:Maroon 文字1の表示色を設定します。 |
UpClr1 |
上昇矢印の色1 初期値:Green 上昇矢印1の表示色を設定します。 |
DnClr1 |
下降矢印の色1 初期値:Red 下降矢印1の表示色を設定します。 |
「FastEMA」「SlowEMA」「SignalSMA」は、MACDを調整するためのパラメーターです。
一般的なMACDパラメーターと同様の構成になっているため、設定で戸惑うことも少ないでしょう。
AOとACに関連するパラメーターはありませんが、これはMT4インジケーターの開発言語であるMQL4のiAO関数・iAC関数には、もともと算出期間などを設定する引数がないためです。
まとめ
「Williams_IndsS」の特長は以下の通りです。
MACD・Awesome Oscillator・Accelerator Oscillatorの向きを矢印で表示する。
矢印の表示位置はダブルクリックで調整可能。
「Williams_IndsS」は、複数のインジケーターを確認した上で、トレンドの方向を判断したい方に向いています。
ベースになっているインジケーター自体は表示されないため、エントリーのタイミングを計るのには向いていないインジケーターです。
エントリーのタイミングを計るためには、他のインジケーターや手法と組み合わせて使用する必要があります。
大まかにトレンドの方向を、把握しておきたいという方には、ちょうど良いインジケーターなのではないでしょうか。