価格に敏感に反応するMACDを表示するMT4インジケーター「Turbo_JMACD」
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MACDは、テクニカル分析においてよく用いられるインジケーターのひとつで、MT4にも標準でインストールされていることから、使用したことがある方も多いのではないでしょうか。
「Turbo_JMACD」は、JMAという移動平均線をもとに算出したMACDを表示するインジケーターで、以下のような方に向いています。
値動きの方向とエントリーのタイミングを分析したい方
MACDの反応速度に不満がある方
値動きの激しい相場で取引している方
この記事ではそういった方のために「Turbo_JMACD」の使い方やパラメーターの設定方法について解説していきます。
Turbo_JMACDの概要
一般的なMACDの算出には指数平滑移動平均が用いられますが、「Turbo_JMACD」ではMark Jurik氏によって考案されたJMA(jurk moving average)が用いられます。
JMAは指数平滑移動平均よりも価格に対する反応が速い割に、ノイズが少ないという特徴を持った移動平均で、JMAでMACDを算出することによって「Turbo_JMACD」は通常のMACDよりも価格に対する反応が速くなっています。
長期移動平均線と短期移動平均線にはJMAが用いられていますが、全てJMAで計算されているわけではなく、シグナルの平滑化には単純移動平均が用いられています。
「Turbo_JMACD」は、通常のMACDと同じように使用することができますが、MACDラインとシグナルラインは表示されず、MACDヒストグラムだけを表示するインジケーターですので、人によっては使いにくいと感じるかもしれません。
使い勝手は若干異なるものの、MACDに触れたことのある方であれば、使い方で戸惑うことも少ないかと思います。
Turbo_JMACDを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Turbo_JMACDのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Turbo_JMACDのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
FastJMA |
短期移動平均算出期間 初期値:12 短期移動平均の価格に対する反応速度が変化します。 |
SlowJMA |
長期移動平均算出期間 初期値:26 長期移動平均の価格に対する反応速度が変化します。 |
SignalSMA |
シグナルライン平滑化期間 初期値:9 値を大きくするほどシグナルラインが滑らかになります。 |
FastJMAPhrase |
短期移動平均の位相 初期値:0 値を大きくすると短期移動平均が滑らかになります。 |
SlowJMAPhrase |
長期移動平均の位相 初期値:0 値を大きくすると長期移動平均が滑らかになります。 |
MACDのパラメーターとしては標準的な設定になっているため、そのままでも使用できますが、変更する場合は自身が普段使用しているMACDのパラメーターを参考に調整すると良いでしょう。
まとめ
「Turbo_JMACD」についてご紹介してきましたがポイントをまとめると以下の通りです。
JMAを使用しているため通常のMACDよりも価格に対する反応速度が速い。
MACDヒストグラムのみを表示する。
通常のMACDと使い方は同じ。
「Turbo_JMACD」は価格への反応速度が速いため、値動きの激しい相場で取引をしている方に向いているインジケーターです。
また、通常のMACDの反応速度に不満がある方も、一度試してみてはいかがでしょうか。