2つT3の比率をもとにしたオシレーターで値動きの方向を表示するMT4インジケーター「T3_iAnchMom」

更新日時：2020年07月17日 23:41

トレンドの転換を捉えられれば、大きな利益が期待できることから、相場の転換を捉える方法を探している方も多いのではないでしょうか。

「T3_iAnchMom」は、T3移動平均をベースにしたインジケーターで、次のような方に向いています。

1. トレンドの転換を捉えたい方

2. 値動きの速い相場で取引している方

この記事では、「T3_iAnchMom」について詳しく解説します。

1. T3_iAnchMomの概要
2. T3_iAnchMomを表示する方法
3. T3_iAnchMomのパラメーター解説
4. まとめ

T3_iAnchMomの概要

「T3_iAnchMom」は、2種類のT3移動平均の比率を表示するオシレーターで、インジケーターを起動すると、サブウィンドウ上に緑色のラインが表示されます。

「T3_iAnchMom」は、「EMA_period」のT3を「MomPeriod」のT3で除算したもので、以下の方法で算出されます。

n=1+0.5×(「EMA_period」-1)

w1=2 /(「EMA_period」 + 1)

w2=1-w1

e1=w1×終値+w2×前のe1

e2=w1×e1+w2×前のe2

e3=w1×e2+w2×前のe3

e4=w1×e3+w2×前のe4

e5=w1×e4+w2×前のe5

e6=w1×e5+w2×前のe6

「EMA_period」のT3=c1×e6+c2×e5+c3×e4+c4×e3

n1=1+0.5×(「MomPeriod」×2-1)

w3=2 /(「MomPeriod」 + 1)

w4=1-w3

e7=w3×終値+w4×前のe7

e8=w3×e7+w4×前のe8

e9=w3×e8+w4×前のe9

e10=w3×e9+w4×前のe10

e11=w3×e10+w4×前のe11

e12=w3×e11+w4×前のe12

「MomPeriod」のT3=c1×e12+c2×e11+c3×e10+c4×e9

T3_iAnchMom=100×（「EMA_period」のT3/「MomPeriod」のT3－1） ）

インジケーターの値が、0の水準を下から上に抜けた場合は、上昇トレンドに転換した可能性を示しており、上から下に抜けた場合は、下降トレンドに転換した可能性を示しています。

値動きへの反応が速い割に、ノイズは少ないように見受けられますが、レンジ相場ではダマしのシグナルが増加するため注意が必要です。

T3_iAnchMomを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

T3_iAnchMomのパラメーター解説

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

「EMA_period」は短期T3移動平均、「MomPeriod」は長期移動平均の算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定するほどインジケーターの反応が緩やかになります。

「CountBars」は、インジケーターの算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定するほど過去に遡ってインジケーターを表示します。

まとめ

「T3_iAnchMom」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。

1. 算出期間の異なる2種類のT3移動平均の比率を表示する。

2. 0の水準を下から上に抜けた場合は、上昇トレンドに転換した可能性を示している。

3. 0の水準を上から下に抜けた場合は、下降トレンドに転換した可能性を示している。

「T3_iAnchMom」は、トレンドの転換を捉えたい方に向いているインジケーターです。

レンジ相場ではダマしが多くなるため、ADXなどのトレンドの有無を分析するためのインジケーターと組み合わせて使用した方が良いでしょう。