設定した期間のローソク足の値動きを平均化したオシレーターを表示するMT4インジケーター『Amplitude_short』

更新日時：2020年03月02日 23:41

特定の通貨ペアの一定期間中の平均値は、どのぐらいなのだろうかと疑問に思ったことはないでしょうか。

「Amplitude_short」は、MT4で取得可能な過去のレートに基づいて、各種平均値を表示するインジケーターで次のような方に向いています。

1. 一定期間中の平均的な価格を調べてみたい方

2. ボラティリティの分析を行いたい方

以上のような方のためにこの記事では、「Amplitude_short」について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1. Amplitude_shortの概要
2. Amplitude_shortを表示する方法
3. Amplitude_shortのパラメーター解説
4. まとめ

Amplitude_shortの概要

「Amplitude_short」は、設定した期間のローソク足の値動きを平均化してオシレーターとして表示するMT4用のインジケーターで、実体やヒゲを合わせた全ての値動きだけでなく、実体とヒゲの個別の値動きもオシレーター化して表示します。

このインジケーターについて言及されている海外サイトによると、このインジケーターで表示されるそれぞれのラインは以下のような意味合いを持つそうで、()内は使用されている計算式です。

赤色の実線・・・ローソク足全体の値動き(高値-安値)

緑色の実線・・・ローソク足の実体の値動き(陽線の場合、終値-始値)

白色の実線・・・ローソク足のヒゲ全体の値動き(陽線の場合、(高値-終値)+(始値-安値))

白色の点線・・・ローソク足の上ヒゲの値動き(陽線の場合、高値-終値)

白色の点線・・・ローソク足の下ヒゲの値動き(陽線の場合、始値-安値)

似ているインジケーターに「Amplitude_all」というインジケーターがありますが、相違点としてこのインジケーターでは参照する期間が設定可能になっている点が挙げられます。

「Amplitude_all」はMT4で表示可能な全期間のローソク足が参照されてしまうため、使い方が難しいインジケーターでしたが、このインジケーターでは参照期間が設定できるため、相場の動きやボラティリティを判断するのに役立つかと思います。

Amplitude_shortを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

Amplitude_shortのパラメーター解説

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

「Amplitude_short」のパラメーターは平均値を算出する期間を設定する項目と、インジケーターの表示範囲を設定する項目で構成されています。

「DrawBars」は、インジケーターの算出結果を表示する範囲を、バーの数で設定する項目で値を大きくするほど、過去にさかのぼって結果を表示します。

まとめ

「Amplitude_short」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。

1. 赤色の実線はローソク足全体の値動き、緑色の実線はローソク足の実体部分の値動き、白の実線はローソク足のヒゲ全体の値動きの平均をそれぞれ示している。

2. 白の点線は上ヒゲの値動きと下ヒゲの値動きの平均をそれぞれ示している。

3. 平均を算出する期間は変更可能。

「Amplitude_short」は、一定期間中の平均的な値動きを調べたい方に向いているインジケーターです。

このインジケーターで表示されるオシレーターはあくまでローソク足の値動きを平均化した値なので、オシレーターの向きがトレンドの方向を表しているわけではないという点に注意しましょう。

各々のトレードスタイルに合わせて期間を自由に設定できるため、どんな人にもおすすめのインジケーターです。

気になった方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。