「Aroon」の2本のラインの乖離率を示唆するヒストグラムを表示するMT4インジケーター『Aroon Oscilator_v1』
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トレンドの転換を分析できるインジケーターには様々なものがありますが、自分のスタイルに合ったものがなかなか見つからないという方もいるのではないでしょうか。
「Aroon_Oscilator_v1」は、トレンドの転換を分析するためのインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドの有無を確認したい方
トレンドが転換するポイントを分析したい方
通常のAroonが使いにくいと感じている方
そういった方のためにこの記事では、「Aroon_Oscilator_v1」について解説していきます。
Aroon_Oscilator_v1の概要
「Aroon Oscilator_v1」は、通常、2本のラインでトレンドの有無とトレンド転換の可能性を示唆する「Aroon」というテクニカル指標を、2本のラインではなく2本のラインの乖離率を表すヒストグラムを表示することによってより「Aroon」が見やすくなるMT4用のインジケーターです。
ちなみにAroonとはトレンドの転換点・トレンドの有無を確認することが出来るテクニカル指標で、上昇トレンドを表すAroon upと下降トレンドを表すAroon downの2本のラインで構成されます。
Aroon upがAroon downを下から上に抜けた場合、上昇トレンドが始まった可能性を示唆し、逆に、Aroon down がAroon upを下から上に抜けた場合、下降トレンドが始まった可能性を示唆します。
また、Aroon upが天井に達した後、買われすぎレベルを下回らず推移し、Aroon downが売られすぎレベル以下で推移している場合、相場が上昇トレンドにある可能性を示唆しています。
反対に、Aroon downが天井に達した後、買われすぎレベルを下回らずに推移し、Aroon upが売られすぎレベル以下で推移している場合、相場が下降トレンドにある可能性を示唆しています。
このインジケーターでは、これらのAroon upとAroon downの乖離率をヒストグラムで表すことで、一目でAroonの状況が確認できるようになっています。
具体的に言うと、Aroon upがAroon downよりも上にあるときにヒストグラムをプラスの値で表示して、上昇トレンドの可能性がある間はヒストグラムを青色で表示します。
逆にAroon upがAroon downよりも下にあるときにヒストグラムをマイナスの値で表示して、Aroonが下降トレンドの可能性を示唆している間はヒストグラムを赤色で表示します。
Aroon_Oscilator_v1を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Aroon_Oscilator_v1のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Aroon_Oscilator_v1のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
AroonPeriod |
期間 初期値:10 Aroonの算出期間を設定します。 |
Filter |
フィルター 初期値:50 フィルターの閾値を設定します。 |
CountBars |
バーカウント 初期値:300 インジケーターを表示する期間を設定します。 |
「Filter」はAroonの乖離率にフィルタリングを行うためのパラメーターで、乖離率がここで設定した値を超えた場合にのみヒストグラムを表示します。
まとめ
「Aroon_Oscilator_v1」について解説してきましたが、以下に要点をまとめておきます。
Aroon upとAroon downの乖離率を表示する。
青色のヒストグラムが表示されている場合は上昇トレンド発生の可能性を示唆している。
赤色のヒストグラムが表示されている場合は下降トレンド発生の可能性を示唆している。
「Aroon_Oscilator_v1」は、トレンドの有無やトレンドが転換したポイントを分析したい方に向いているインジケーターです。
通常のAroonが見にくいという方は、こちらのインジケーターを試してみると良いかもしれません。