上昇したバーの値幅の合計と下降したバーの値幅の合計をもとにしたオシレーターを表示するMT4インジケーター「updownbars」
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MT4にはRSIやウィリアムズ%Rなど、逆張りに使えるオシレーターが標準でインストールされていますが、ほかのオシレーターを試してみたいと考えたことはないでしょうか。
「updownbars」は、上昇したローソク足の値幅の合計と下降したローソク足の値幅の合計をもとにトレンドの方向を表示するオシレーターで、次のような方に向いています。
トレンドの反転を捉えたい方
逆張り系の手法を使用している方
値動きの方向を分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「updownbars」について解説します。
updownbarsの概要
インジケーターを起動すると、赤いヒストグラムがサブウィンドウ上に表示され、インジケーターの値がプラス圏で推移している場合は、相場が上昇トレンドに入っている可能性を示しています。
反対にマイナス圏で推移している場合は、下降トレンドに入った可能性を示しています。
「updownbars」の算出方法は以下の通りです。
ups=上昇バーの値幅の平方根のN期間中の合計
downs=下降バーの値幅の平方根のN期間中の合計
upsDivide=ups/上昇したバーの数
downsDivide=downs/下降したバーの数
UpDown=(upsDivide-downsDivide)を3期間で標準化した値
インジケーターの投稿者によると、プラス圏で推移している場合は売り、マイナス圏で推移している場合は買いでエントリーした方が良いとのことなので、 逆張り派のトレーダーに向いているインジケーターと言えます。
RSIやウィリアムズ%Rに使い方が似ていますので、それに類似したオシレーターを使用したことのある方であれば、使い方に戸惑うことも少ないかと思います。
updownbarsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
updownbarsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
updownbarsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「updownbars」のパラメーターは、1項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
period |
算出期間 初期値:20 値幅を合計する期間を設定します。 |
「period」は、上昇したバーの値幅と下降したバーの値幅を合計する期間を設定するための項目で、大きな値に設定するほど長期的な値動きがインジケーターに反映されます。
まとめ
「updownbars」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
上昇したローソク足の値幅の合計と下降したローソク足の値幅の合計にもとづいてトレンドの方向を表示する
ヒストグラムがプラス圏で推移している場合は売りエントリーが推奨される。
ヒストグラムがマイナス圏で推移している場合は買いエントリーが推奨される。
「updownbars」は、逆張り系の手法を使用している方に向いてるインジケーターです。
買われ過ぎ水準や売られ過ぎ水準については、具体的な値が示されていないため、取引使用する前にバックテストを行いどの程度の水準で、エントリーすべきかを事前に調べておく必要があります。