価格と移動平均線の乖離・ROCをまとめて表示するMT4インジケーター「ROC_MA」
更新日時:2022年02月09日 07:55トレンドの勢いを分析できるインジケーターをお探しでしょうか。
「ROC_MA」は、平滑化処理を施したROCを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドの勢いを分析したい方
ROCのノイズを減らしたい方
複数のインジケーターを組み合わせて使用することが多い方
以上のような方のためにこの記事では、「ROC_MA」について解説します。
ROC_MAの概要
「ROC_MA」は、 平滑化したROCと移動平均線をベースにしたインジケーターです。
サブウィンドウに表示されている赤色のラインはROCの値です。
ラインが0レベルから離れるほど、トレンドに勢いがあることを示しています。
動意の薄い相場では、0レベル付近でラインが推移します。
インジケーターの見方は、通常のROCと同じなので、ROCを使用したことのある方であれば使い方で戸惑うことはないでしょう。
緑色のヒストグラムは、終値と移動平均線の差を示しています。
ROC同様に、ヒストグラムの振り幅が大きいほどトレンドに勢いがある状態です。
ROCや移動平均線と移動平均線の乖離を、1つのインジケーターで確認できる点が「ROC_MA」の特徴です。
ROC_MAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
ROC_MAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
ROC_MAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「ROC_MA」のパラメーターは、移動平均に関する項目とROCに関する項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
MATimeFrame |
時間枠 初期値:0 インジケーターを算出する時間枠を設定します。 |
MAPeriod |
移動平均の算出期間 初期値:7 移動平均の算出期間を設定します。 |
MAMethod |
移動平均の種類 初期値:MODE_SMA 移動平均の算出方法を設定します。 |
MAAppliedPrice |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE インジケーターの算出に用いる価格の種類を設定します。 |
ROCPeriod |
ROCの算出期間 初期値:14 ROCの算出期間を設定します。 |
ROCMethod |
ROCの平滑化方法 初期値:MODE_SMA ROCの平滑化に用いる移動平均の種類を設定します。 |
「MATimeFrame」は、インジケーターに適用する時間枠を設定するための項目です。
デフォルトの0の状態では、チャートな時間枠が反映されます
60に設定すると1時間足、240に設定すると4時間足のチャートをもとにインジケーターを算出します。
「MAMethod」は、移動平均の種類を設定するための項目です。
単純移動平均や指数平滑移動平均、加重平滑移動平均などから選択します。
まとめ
「ROC_MA」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
平滑化したROCを表示する
緑色のヒストグラムは終値と移動平均線の差を示している
ROCが0から離れるほど、強いトレンドが発生していることを示している
「ROC_MA」は、トレンドの勢いを分析したい方に向いているインジケーターです。
通常のROCとは異なり、平滑化が施されているため、ノイズが少なくて扱いやすいインジケーターといえるでしょう。