T3移動平均をもとにしたオシレーターを表示するMT4インジケーター「T3_-Trix」
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値動きの方向や転換を分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「T3_-Trix」は、3重指数平滑移動平均線もとに算出されるTrixというオシレーターをベースにしたインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドの方向を確認したい方
トレンドの転換を分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「T3_-Trix」について解説します。
T3_-Trixの概要
インジケーターを起動すると、サブウィンドウ上に青いラインと水色のラインが表示されます。
「T3_-Trix」は2つのT3移動平均をもとに、以下の方法で算出されます。
パラメーターの「diferential」を1に設定した場合
青いライン=(T3移動平均A-前のT3移動平均A)/前のT3移動平均A
水色のライン=(T3移動平均A-前のT3移動平均A)/前のT3移動平均A+(T3移動平均B-前のT3移動平均B)/前のT3移動平均B
パラメーターの「diferential」を1以外に設定した場合
青いライン=(T3移動平均A-前のT3移動平均A)/前のT3移動平均A
水色のライン=(T3移動平均B-前のT3移動平均B)/前のT3移動平均B
青いラインが水色のラインより高い水準で推移している場合は、価格が上昇していることを示しており、青いラインが水色のラインより低い水準で推移している場合は、価格が下降していることを示しています。
インジケーターの値が0の水準を抜けると、トレンドが転換した可能性を示しています。
レンジ相場・トレンド相場に関係なく一定のノイズが出るようですので、他のインジケーターと組み合わせて使用したほうが良さそうです。
T3_-Trixを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
T3_-Trixのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
T3_-Trixのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
A_t3_period |
T3移動平均Aの期間 初期値:18 T3移動平均Aの平滑化期間を設定します。 |
num_bars |
インジケーターの期間 初期値:350 インジケーターの算出期間を設定します。 |
is_A_open_price |
T3移動平均Aの適用価格 初期値:0 1に設定すると始値でT3移動平均Aを算出します。 |
B_t3_period_ac |
T3移動平均Bの期間 初期値:10 T3移動平均Bの平滑化期間を設定します。 |
diferential |
微分 初期値:0 Trixの算出方法が変化します。 |
hot |
平滑化因数 初期値:0.7 T3算出時の因数を設定します。 |
「A_t3_period」と「B_t3_period_ac」はT3移動平均の算出期間を設定するための項目で、値に応じて価格に対するインジケーターの反応速度が変化します。
「is_A_open_price」は、T3移動平均Aの適用価格を設定するための項目で、初期設定では終値を用いる設定になっていますが、1に設定すると始値が適用されます。
まとめ
「T3_-Trix」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
2種類のT3移動平均をもとにしたTrixを表示する。
青いラインが水色のラインより高い水準で推移している場合は、価格が上昇している状態。
青いラインが水色のラインより低い水準で推移している場合は、価格が下降している状態。
「T3_-Trix」は、値動きの方向や転換を分析したい方に向いているインジケーターです。
それなりにダマしのシグナルも出るため、単体での使用は避けた方が良いでしょう。