TPを移動平均線のように表示するMT4インジケーター「test_5typ_up」
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TP(Typical Price)は、代表値の一種でTP=(高値+安値+終値)/3という方法で算出されます。
TPは1本のローソク足が表示されるまでの期間の平均的な価格を示したもので、CCIなどの算出に用いられています。
「test_5typ_up」は、TPをチャート上に表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
ノイズを取り除いた価格の変化を確認したい方
値動きへの反応が速い移動平均線のようなインジケーターを探している方
以上のような方のためにこの記事では、「test_5typ_up」について解説します。
test_5typ_upの概要
「test_5typ_up」を起動すると、TPが移動平均線のようにチャート上に水色のラインで表示されます。
また、TPに一定以上の変化があった場合はマーカーを表示します。
白いマーカーが背景と同化するため、チャートの背景色を白に設定している場合は、背景色を変更するかマーカーの表示色の変更した方が良いでしょう。
「表示中のインジケーター」→「test_5typ_up」→「色の設定」からマーカーの色を変更できます。
通常は上向きの矢印と四角形のマーカーが白で表示されますが、この記事のチャート画像では背景色との同化を避けるためにマーカーの色を黒に変更しました。
TPが6期間連続で上昇した場合は上向きの矢印が表示され、6期間連続で下降した場合は下向きの矢印が表示されます。
3期間前のTPから直近のTPまでの隣り合うTP同士の価格差の合計値が、パラメーターの「Gap_Size」以上だった場合は四角形を表示します。
ただし、「test_5typ_up」が表示する矢印は、あくまでも値動きの方向を示したもので、エントリーのタイミングを示しているわけではないので注意しましょう。
test_5typ_upを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
test_5typ_upのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
test_5typ_upのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Gap_Size |
四角形を表示する閾値 初期値:0.0003 四角形を表示する最小値幅を設定します。 |
「Gap_Size」は、四角形のマーカーを表示する閾値を設定するための項目です。
TPの差を合計した値がここで設定した値を超えた場合にマーカーが表示されます。
まとめ
「test_5typ_up」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
TPを(Typical Price)をライン状に表示する。
TPの変化が一定値を超えると四角いマーカーを表示する。
「test_5typ_up」は、ノイズを取り除いた値動きを確認したい方に向いているインジケーターです。
トレンド相場に向いているインジケーターですが、ノイズもそれなりに出ますので、他のインジケーターと組み合わせて使用する必要があります。
移動平均線の値動きへの反応速度に不満がある方は、一度試してみると良いでしょう。