トレンドのはじまりを2本のラインで表示するMT4インジケーター「Stochastic_MACD」
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トレンドのはじまりを分析できるインジケーターがあればと考えたことないでしょうか。
「Stochastic_MACD」は、MACDのストキャスティクスを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドのはじまりを捉えたい方
値動きの転換を分析したい方
この記事では上記のような方のために、「Stochastic_MACD」について解説します。
Stochastic_MACDの概要
「Stochastic_MACD」を起動すると、サブウィンドウ上に水色のラインと赤色のラインが表示されます。
「Stochastic_MACD」は、一見すると通常のMACDのようにも見えますが、水色のラインMACDの値をもとに算出したストキャスティクスです。
同様にシグナルラインもMACDシグナルの値をもとに算出したストキャスティクスです。
10より上でMACDラインがシグナルラインとデッドクロスした場合は下降トレンドのシグナル、-10より下でMACDラインがシグナルラインとゴールデンクロスした場合は上昇トレンドのシグナルになります。
Stochastic_MACDを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Stochastic_MACDのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Stochastic_MACDのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
inpStoPeriod |
ストキャスティクスの期間 初期値:45 ストキャスティクスの算出期間を設定します。 |
inpFastPeriod |
高速移動平均の期間 初期値:12 MACDの高速移動平均の算出期間を設定します。 |
inpSlowPeriod |
低速移動平均の期間 初期値:26 MACDの低速移動平均の算出期間を設定します。 |
inpSignPeriod |
シグナル平滑化期間 初期値:9 シグナルラインの平滑化期間を設定します。 |
inpPrice |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE インジケーターの算出に用いる価格の種類を設定します。 |
inpLevelOb |
買われ過ぎ水準 初期値:10 買われ過ぎ水準を調整します。 |
inpLevelOs |
売られ過ぎ水準 初期値:-10 売られ過ぎ水準を調整します。 |
「inpStoPeriod」は、ストキャスティクスの算出期間を設定するための項目です。
設定した値に応じて、ストキャスティクスが価格に追従する速度が変化します。
「inpFastPeriod」と「inpSlowPeriod」は、MACDの高速移動平均と低速移動平均の算出期間を設定するための項目です。
短い期間に設定すると、MACDの反応は俊敏になります。
まとめ
「Stochastic_MACD」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
MACDのストキャスティクスを表示する。
10より上でMACDがシグナルラインを上から下に抜いた場合は下降トレンドのシグナル。
-10より下でMACDがシグナルラインを下から上に抜いた場合は上昇トレンドのシグナル。
「Stochastic_MACD」は、トレンドの始まりを分析したい方に、適したインジケーターです。
ただし、トレンドが発生するとインジケーターの値が、10や-10に頻繁に到達するため、トレンドに逆らった方向にシグナルが出た場合は注意した方が良いでしょう。