算出期間の異なる3つのストキャスティクスを加重移動平均して算出されるオシレーターを表示するMT4インジケーター「Ultimate_Oscillator」
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ストキャスティクスのノイズに悩まされた経験はないでしょうか。
「Ultimate_Oscillator」は、次のような方に向いています。
ストキャスティクスのダマしのシグナルに悩まされている方
値動きの転換を捉えたい方
この記事では以上のような方のために、「Ultimate_Oscillator」について解説します。
Ultimate_Oscillatorの概要
「Ultimate_Oscillator」は、Larry Williamsによって考案されたオシレーターで、3つのストキャスティクスを加重移動平均して算出されます。
インジケーターを起動すると、チャート下部に青いラインで「Ultimate_Oscillator」が表示され、ストキャスティクス同様に70が買われ過ぎ水準、30が売られ過ぎ水準に設定されています。
「Ultimate_Oscillator」の算出方法は以下の通りです。
divider=「fastK」+「middleK」+「slowK」
TL=直近の安値か前の終値の内、小さい方の値
BP=終値-TL
RawUO=「fastK」×BPの「fastperiod」期間移動平均/「fastperiod」ATR+「middleK」×BPの「fmiddleperiod」期間移動平均/「middleperiod」ATR+「slowK」×BPの「slowperiod」期間移動平均/「slowperiod」ATR
Ultimate_Oscillator=RawUO/divider×100
インジケーターの見方は、ストキャスティクスと同じですので、ストキャスティクスに触れたことのある方であれば、使い方に戸惑うことも少ないかと思います。
Ultimate_Oscillatorを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Ultimate_Oscillatorのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Ultimate_Oscillatorのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
fastperiod |
高速移動平均算出期間 初期値:7 高速移動平均線の反応速度が変化します。 |
middleperiod |
中速移動平均算出期間 初期値:14 中速移動平均線の反応速度が変化します。 |
slowperiod |
低速移動平均算出期間 初期値:28 低速移動平均線の反応速度が変化します。 |
fastK |
高速移動平均乗数 初期値:3 高速移動平均線の比重を調整します。 |
middleK |
中速移動平均算出期間 初期値:3 中速移動平均線の比重を調整します。 |
slowK |
低速移動平均乗数 初期値:3 低速移動平均線の比重を調整します。 |
「fastperiod」「middleperiod」「slowperiod」は、それぞれの移動平均線の算出期間を設定するための項目で、インジケーターの値動きに対する反応速度が変化します。
インジケーターの開発者によると「Ultimate_Oscillator」の各ストキャスティクスの算出期間は、1:2:4(倍)か1:2:3(多重)に設定するのが一般的で、推奨値は7:14:28か7:14:21とのことです。
「fastK」「middleK」「slowK」は、各移動平均線の比重を調整するための項目です。
まとめ
「Ultimate_Oscillator」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
3つのストキャスティクスを加重移動平均したインジケーター。
70が買われ過ぎ水準、30が売られ過ぎ水準
「Ultimate_Oscillator」は、値動きの転換を捉えたい方に向いているインジケーターです。
通常のストキャスティクスと比較すると、買われ過ぎ/売られ過ぎ水準にインジケーターが到達する頻度が低いので、ストキャスティクスのダマしのシグナルに、悩まされているという方にぴったりのインジケーターと言えます。