4つの時間軸のストキャスティクスの%Kと%Dの状況を示唆するバーを表示するMT4インジケーター『4TFStochBars』
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ストキャスティクスは現在の価格が一定期間中のレンジのどの程度の水準にあるのかを測定するインジケーターで、現在の相場が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断する際によく用いられます。
「4TFStochBars」は、複数の時間足のストキャスティクスの状況を一覧で表示するインジケーターで、以下のような方に向いています。
マルチタイムフレーム分析を行っている方
- ストキャスティクスをよく使用する方
- 大局的な相場の状況に逆らうエントリーは避けたい方
上記のような方のためにこの記事では、「4TFStochBars」について解説していきます。
4TFStochBarsの概要
「4TFStochBars」は、4つの時間軸のストキャスティクスの%Kと%Dの状況を示唆するバーをサブウィンドウに表示するMT4用のインジケーターで、それぞれの時間軸で%Dより%Kが上ならばバーを緑で表示し、逆に%Dより%Kが下ならばバーを赤で表示します。
表示されるバーは、現在表示させている時間足から4つ上までのものが表示されます。例えば、1分足のチャートを表示させていれば、5分足、15分足、30分足のバーが表示されます。
上位足3つ分のトレンドの流れを視覚的に判断することが出来ますが、赤と緑の2色で表示されるだけなので、ストキャスティクスの数値や売られ過ぎ・買われ過ぎに達しているのかどうかは判断できないので注意しましょう。
4TFStochBarsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
4TFStochBarsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
4TFStochBarsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
KPeriod |
%K期間 初期値:14 ストキャスティクスの%Kの反応速度が変化します。 |
DPeriod |
%D期間 初期値:3 ストキャスティックスの%Dの反応速度が変化します。 |
Slowing |
スローイング 初期値:3 ストキャスティクスのスローイング期間を設定します。 |
MAMethod |
移動平均の種類 初期値:0 移動平均の種類を番号で指定します。 |
PriceField |
適用価格 初期値:0 適用価格を番号で指定します。 |
BarSymbol |
バーの形 初期値:110 バーの形状が変化します。 |
BarWidth |
バーの大きさ 初期値:0 バーの大きさが変化します。 |
BarColorUp |
上昇時のバーの色 初期値:Lime 上昇バーの色が変化します。 |
BarColorDown |
下降時のバーの色 初期値:Red 下降バーの色が変化します。 |
TextColor |
テキストの色 初期値:Blue テキストの色が変化します。 |
MaxBars |
バーカウント 初期値:150 インジケーターを表示する期間を設定します。 |
UnqueNum |
ユニークナンバー 初期値:1963 インジケーターのユニークナンバーを設定します。 |
移動平均線の種類や適用価格は番号で指定する必要があり、「MAMethod」は「note2」に記述されている0から3の番号で指定し、「PriceField」は「note3」に記述されているように0か1を選択します。
デフォルトでは、%K期間の設定がMT4のストキャスティクスの標準設定である期間5ではなく期間14に設定されているので、お好みで適宜変更しましょう。
まとめ
「4TFStochBars」の見方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、最後に要点をまとめておきます。
チャートで表示している時間足から4つ上の時間足のストキャスティクスの状態をまとめて表示できる。
緑色のバーが表示されている場合は%Kが%Dより高い水準にある。
赤色のバーが表示されている場合は%Kが%Dより低い水準にある。
「4TFStochBars」は、複数の時間枠のストキャスティクスの状態を、大まかに把握しておきたい方に向いているインジケーターです。
ストキャスティクスの数値や売られ過ぎ・買われ過ぎに達しているかどうかは判断できないため、あくまでトレンドの流れを確認したり、ストキャスティクスのサポートインジケーターとして使用したりすると良いかと思います。