4つの通貨ペアのトレンドの有無をチャート上に表示するMT4インジケーター「ZCOMForex_daily_trend」
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複数の通貨ペアのトレンドを、まとめて確認する方法があればと考えたことはないでしょうか。
「ZCOMForex_daily_trend」は次のような方に向いています。
複数の通貨ペアを取引している方
トレンドの方向を大まかに把握しておきたい方
この記事では、「ZCOMForex_daily_trend」について詳しく解説します。
ZCOMForex_daily_trendの概要
「ZCOMForex_daily_trend」はDariusによって開発されたインジケーターで、複数の通貨ペアのトレンドをチャート上に記号で表示します。
チャート上に表示できるのは4種類の通貨ペアで、上昇トレンドにある場合は緑色で、下降トレンドにある場合は赤色、動意がない場合は青色の記号で表示されます。
トレンドの方向の判定には1時間足チャートベースで算出した100期間単純移動平均線(SMA100)と50期間単純移動平均線(SMA50)、4時間足チャートベースで算出したストキャスティクスをもとにトレンドの判定が行われます。
SMA50がSMA100より高い水準で推移し、ストキャスティクスが50を上回っている場合、上昇トレンドと判定され、SMA50がSMA100より低い水準で推移し、ストキャスティクスが50を下回っている場合は下降トレンドと判定されます。
それ以外の場合はトレンドが存在しないと判定されます。
開発者によるインジケーターの紹介では、トレンドは上向き/下向きの矢印で表示されるようですが、筆者の環境では「①」と「☜」が表示されるだけでした。
エントリーのタイミングや水準を計ることができるインジケーターではありませんが、大まかな相場の状態を把握しておくのには良いインジケーターかと思います。
ZCOMForex_daily_trendを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
ZCOMForex_daily_trendのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
ZCOMForex_daily_trendのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
パラメーターの設定項目は表示する通貨ペアと表示方法に関する項目のみで、トレンドの判定方法に関するパラメーターは設けられていません。
入力項目 | 入力内容 |
note |
Write 4 pairs to show trend |
symbol1 |
通貨ペア1 初期値:EURUSD トレンドを表示する通貨ペア名を入力します。 |
symbol2 |
通貨ペア2 初期値:GBPUSD トレンドを表示する通貨ペア名を入力します。 |
symbol3 |
通貨ペア3 初期値:AUDUSD トレンドを表示する通貨ペア名を入力します。 |
symbol4 |
通貨ペア4 初期値:USDCHF トレンドを表示する通貨ペア名を入力します。 |
note2 |
Coordinates |
X |
横の位置 初期値:40 インジケーターの表示位置が左右に移動します。 |
Y |
縦の位置 初期値:20 インジケーターの表示位置が上下に移動します。 |
Corner |
コーナー 初期値:1 インジケーターの表示する角を指定します。 |
「X」はインジケーターの横の表示位置を設定するための項目で、値に応じて表示位置が左右に移動します。
「Y」は縦の表示位置を設定するための項目で、値に応じて表示位置が上下に移動します。
「Corner」は、インジケーターをチャート上のどのコーナーに表示するのかを設定するための項目です。
0に設定した場合は左上、1は右上、2は左下、3に設定するとチャートの右下に表示されます。
まとめ
「ZCOMForex_daily_trend」の特徴をまとめると以下のようになります。
4種類の通貨ペアのトレンドを記号で表示する。
上昇トレンドでは緑色、下降トレンドでは赤色の記号が表示される。
トレンドがない場合は青色の記号が表示される。
「ZCOMForex_daily_trend」は、大まかなトレンドの方向を把握したい方に適したインジケーターです。
単体での使用には向いていないため、他のインジケーターと組み合わせて使用することをおすすめします。