持ち合い相場で水平なラインを表示するMT4インジケーター「StepMA_v1」
更新日時:2020年12月27日 11:47「トレンドでエントリーしたつもりが持ち合い相場だった」という経験はないでしょうか。
「StepMA_v1」は、移動平均線のように価格に追従するラインを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
持ち合い相場でのエントリーを避けたい方
ノイズを取り除いた値動きを確認したい方
上記のような方のためにこの記事では、「StepMA_v1」について解説します。
StepMA_v1の概要
「StepMA_v1」を起動すると、チャート上に赤色のラインが表示されます。
「StepMA_v1」は一見すると移動平均線のようにも見えますが、価格の平均を表示しているわけではありません。
このインジケーターは次のような方法で算出されます。
smax=終値+2✕「StepSize」✕0.00001(円クロスの場合は0.001)
smin=終値ー2✕「StepSize」✕0.00001(円クロスの場合は0.001)
終値>smaxの場合はtrend=1
終値<sminの場合はtrend=-1
trend>0かつ直近のsmin<1つ前のsmin1の場合、smin1=1つ前のsmin
trend<0かつ直近のsmax<1つ前smaxの場合、smax=1つ前のsmax
trend<0の場合、StepMA_v1=直近のsmin+「StepSize」✕0.00001(円クロスの場合は0.001)
trend<0の場合、StepMA_v1=直近のsmax-「StepSize」✕0.00001(円クロスの場合は0.001)
「HighLow」を1以上に設定した場合は、trendの判定に高値と安値を使用します。
価格の変化が少ない持ち合い相場では水平なラインが表示されるため、誤ってエントリーしてしまう確率を下げられるでしょう。
StepMA_v1を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
StepMA_v1のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
StepMA_v1のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「StepMA_v1」のパラメーターは、インジケーターに反映する最小値幅を設定するための項目とオフセットを設定するための項目、算出方法を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
StepSize |
ステップ 初期値:30 インジケーターに反映する最小の価格の変化を設定します。 |
Advance |
シフト 初期値:0 インジケーターの表示位置が左右に変化します。 |
HighLow |
算出方法 初期値:0 トレンドを判定する方法を設定します。 |
「StepSize」はインジケーターに反映する価格の変化の最小値幅をpips単位で設定するための項目です。
ここで設定した値幅よりも価格の変化が小さい場合、水平なラインが表示されます。
「Advance」はインジケータのオフセットを設定するための項目で、正の値に設定すると表示位置が右に移動します。
「HighLow」はトレンドの判定に用いる価格を設定するための項目で、1以上に設定した場合は高値と安値、0に設定した場合は終値が使用されます。
まとめ
「StepMA_v1」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
一定以上の価格の変化をラインで表示する。
価格の変化が指定した値より小さい場合は水平なラインが表示される。
「StepMA_v1」は、レンジとトレンドを選別したい方に適したインジケーターです。
シグナルを表示するインジケーターではないので、あくまでも補助的なツールとして使用した方が良いでしょう。