値幅の平均をもとにトレンドを分析するためのMT4インジケーターを表示する「TDI-2」
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トレンドの分析に使用されるオシレーターといえばMACDが有名ですが、他のトレンド向けのオシレーター試してみたいと考えたことはないでしょうか。
「TDI-2」は、MACDのように2本のラインで構成されるオシレーターで、次のような方に向いています。
トレンドの始まりを分析したい方
MACDを使用したことのある方
以上のような方のためにこの記事では、「TDI-2」について解説します。
TDI-2の概要
「TDI-2」は、一定期間中の値幅の移動平均をもとに、相場に発生したトレンドを分析するためのインジケーターで、Roshによって開発されました。
インジケーターを起動すると「Trend Direction Index(TDI)」が紺色、「Direction」が赤色のラインでサブウィンドウ上に表示されます。
「TDI-2」の算出方法は以下の通りです。
Mom=(終値-「PeriodTDI」期間前の終値)の絶対値
Direction=Momの「PeriodTDI」期間単純移動平均×「PeriodTDI」
TDI=Mom-(Momの「PeriodTDI」期間単純移動平均×「PeriodTDI」-Momの2×「PeriodTDI」期間単純移動平均×2×「PeriodTDI」)
「TDI-2」の移動平均の算出には全て単純移動平均が用いられていますが、パラメーターから変更できないため、移動平均の平均算出方法を変更したい場合は、ソースコードの改変が必要です。
「Direction」が「Trend Direction Index」を下から上に抜いた場合、上昇トレンドが発生した可能性を示しています。
反対に「Direction」が「Trend Direction Index」を上から下に抜いた場合、下降トレンドが発生した可能性を示しています。
インジケーターの見方は、移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスと似ていますので、使い方に戸惑うことも少ないでしょう。
TDI-2を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TDI-2のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TDI-2のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「TDI-2」のパラメーターは、インジケーターの算出期間を設定する項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
PeriodTDI |
TDI算出期間 初期値:20 TDIの算出期間を設定します。 |
「PeriodTDI」は、TDIの算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定すると長期的な値動きがインジケーターに反映されます。
反対に、小さな値に設定した場合は短期的な値動きが反映されます。
まとめ
「TDI-2」について解説してきましたが、最後にポイントをまとめておきましょう。
Trend Direction Index(TDI)を表示する。
「Direction」ラインが「Trend Direction Index」ラインを下から上に抜いた場合、上昇トレンドのシグナル。
「Direction」ラインが「Trend Direction Index」ラインを上から下に抜いた場合、下降トレンドのシグナル。
「TDI-2」は、トレンドを捉えたい方に向いているインジケーターです。
MACD以外のトレンド向けのオシレーターを探している方は、一度試してみてみると良いでしょう。