加重終値の変化を矢印で表示するMT4インジケーター「test_3expert」

更新日時：2020年06月28日 2:10

直近の価格が上昇しているのか下降しているのか分からなくなってしまったという経験はないでしょうか。

「test_3expert」は、加重終値を比較して価格が上昇しているのか、下降しているのかを矢印で表示するインジケーターで、次のような方に向いています。

1. 値動きの方向を確認したい方

2. トレンドに沿ってエントリーしたい方

以上のような方のためにこの記事では、「test_3expert」について解説します。

1. test_3expertの概要
2. test_3expertを表示する方法
3. test_3expertのパラメーター解説
4. まとめ

test_3expertの概要

「test_3expert」を起動すると、価格の上昇を示す矢印が白、下降を示す矢印が赤で表示されますが、本記事のチャート画像では上昇矢印を黒に変更しています。

「test_3expert」が、各矢印を表示する条件は以下の通りです。

加重終値=（高値+安値+終値×2）/4

2つ前の加重終値＞1つ前の加重終値＞直近の加重終値の場合、下向きの赤い矢印を表示。

2つ前の加重終値＜1つ前の加重終値＜直近の加重終値の場合、上向きの白い矢印を表示。

初期設定の状態では上向きの矢印が白で表示されますので、チャートの背景色を白に設定している場合は別の色に変更するか、矢印の色を白以外に変更しましょう。

レンジ相場ではうまく機能しませんので、相場が静かな時は「test_3expert」の使用を控えた方が良いかもしれません。

1本1本の矢印に注目するのではなく、表示されている矢印をざっと見て、どちらの矢印が多く表示されているかという点に注目すると、価格の向かっている方向を、把握しやすくなります。

test_3expertを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

test_3expertのパラメーター解説

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

「test_3expert」のパラメーターは、1項目のみのシンプルな構成になっています。

「Gap_Size」は、インジケーターの算出に直接関わりのない項目のため、値を変更してもインジケーターの動作に影響はありません。

まとめ

「test_3expert」について解説してきましたが、最後にポイントをまとめておきましょう。

1. 加重終値が3期間連続で上昇している場合は上向きの白い矢印を表示する。

2. 加重終値が3期間連続で下降している場合は下向きの赤い矢印を表示する。

3. レンジ相場ではダマしが多い。

「test_3expert」は、値動きの方向を確認したい方に向いているインジケーターです。

トレンドの方向を分析したい場合に便利なインジケーターですが、動意が薄い相場ではノイズが多くなるので、ほかのインジケーターと組み合わせて使用した方が良いでしょう。