安値と高値の移動平均の差からボラティリティーを算出して表示するMT4インジケーター「Volatility2」
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短期取引において相場のボラティリティーは、取引の成否を分ける重要な要素の一つで、短期取引をメインに行っている場合、時間帯によるボラティリティーの違いや程度を把握しておく必要があります。
「Volatility2」は名前の通り、相場のボラティリティーを表示するためのインジケーターで、次のような方に向いています。
相場のボラティリティを分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「Volatility2」について解説します。
Volatility2の概要
「Volatility2」を起動するとサブウィンドウに、青いラインでボラティリティーの値を表示します。
「Volatility2」は以下の方法でボラティリティーを算出します。
Volatility2=(N期間高値の移動平均-N期間安値の移動平均)×100
各移動平均の算出方法は、単純移動平均に固定されており、パラメーターから変更はできません。
「Volatility2」に似たVolatilityというインジケーターもありますが、算出方法が少し異なっており、Volatilityでは、N期間の最高値とN期間の最安値の差を平滑化して、ボラティリティーを算出しています。
インジケーターの値が上昇している場合は、ボラティリティーが増加していることを示しています。
一方、インジケーターの値が下降している場合は、ボラティリティーが減少していることを示しており、価格の変化が小さくなりつつある状態です。
Volatility2を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Volatility2のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Volatility2のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「Volatility2」のパラメーターは、移動平均線の算出期間を設定する項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
VolatilityPeriod |
平滑化期間 初期値:5 高値/安値の移動平均の算出期間を設定します。 |
「VolatilityPeriod」は、高値・安値の移動平均線を算出する期間を設定するための項目です。
小さな値に設定した場合、価格の変化に対する反応が早くなりますが、ノイズも多くなります。
反対に大きな値に設定した場合、価格の変化に対する反応は遅くなりますが、ノイズは少なくなります。
まとめ
「Volatility2」について紹介してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
一定期間中のボラティリティーを表示する。
高値の移動平均線から安値の移動平均線を減算して算出する。
「Volatility2」は、相場のボラティリティーを分析したい方に向いているインジケーターです。
単体でシグナルを発信するインジケーターではありませんので、他のインジケーターと組み合わせて使用する必要があります。
短期取引をメインに行なっている方であれば、活用できる場面も多いインジケーターなのではないでしょうか。