価格の変化とボリュームを考慮したオシレーターを表示するMT5インジケーター「ad」
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ボリュームは取引が活発化しているかどうかを分析できる指標であることから、価格の変化だけではなくボリュームも考慮したインジケーターを、探しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「ad」は、価格の変化とボリュームをもとに算出されるインジケーターで、「ad」次のような方に向いています。
ボリュームを考慮した上で値動きの転換を分析したい方
逆張り系の手法を使用している方
以上のような方のためにこの記事では、「ad」について解説します。
adの概要
「ad」を起動すると、緑色のラインがサブウィンドウ上に表示されます。
「ad」の算出方法は以下の通りです。
「ad」=(終値-安値)-(高値-終値)×ボリューム/(終値-安値)+前のad
このように、ボリュームが係数として用いられているため、価格の変化にボリュームの増加が伴っていると「ad」の変化も大きくなりますが、価格の変化にボリュームが伴っていない場合は、インジケーターの変化も小さくなります。
インジケーターの開発者によると、価格に対する「ad」のダイバージェンスをシグナルとして利用でき、価格が減少しているのにも関わらず、「ad」の値が増加している場合は、上昇トレンドが始まる可能性を示しているとのことです。
反対に価格が増加しているのにも関わらず、「ad」の値が減少している場合は、下降トレンドが始まる可能性を示しています。
「ad」を用いることで、トレンドが始まる可能性を分析することができますが、トレンドが始まるタイミングをこのインジケーターのみで計るのは難しいため、他の手法やインジケーターと組み合わせて使用する必要があります。
adを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
adのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
adのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「ad」のパラメーターは、1項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Volume type |
ボリュームの種類 初期値:VOLUME_TICK ボリュームの種類を設定します。 |
「Volume type」は、ボリュームの種類を設定するための項目で、ティックボリュームとリアルボリュームの2種類から選択可能です。
為替相場のテクニカル分析ではティックボリュームが使用されることが多いので、こだわりがなければ初期設定のまま使用すると良いでしょう。
まとめ
「ad」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
価格の変化とボリュームにもとづいて算出される。
価格が減少しているのにも関わらず、インジケーターの値が増加している場合は、上昇トレンドが始まる可能性がある。
価格が増加しているのにも関わらず、インジケーターの値が減少している場合は、下降トレンドが始まる可能性がある。
「ad」は、ボリュームを考慮した上でトレンドの転換を分析したい方に向いているインジケーターです。
前述の通り、このインジケーター単体でエントリーのタイミングを計るのは難しいため、他のインジケーターと組み合わせて使用しましょう。