平滑化してノイズを抑えたADXを表示するMT5インジケーター「adxw」
更新日時:2020年06月21日 10:52トレンドの強さを分析する際に、よく用いられるインジケーターの1つにADXがありますが、このADXを平滑化したものがこの記事で紹介する「adxw」です。
「adxw」は、次のような方に向いています。
ADXをよく使用する方
トレンドの有無を分析したい方
トレンドフォロー系の手法を使用している方
この記事では上記のような方のために、「adxw」について解説します。
adxwの概要
「adxw」を起動すると、ADXが水色の実線、+IDが黄緑色の波線、-DIが小麦色の破線で表示されます。
「adxw」の算出方法は以下の通りです。
直近の高値-前の高値>0の場合は+dm=直近の高値-前の高値、それ以外の場合は+dm=0
直近の安値-前の安値<0の場合は-dm=直近の安値-前の安値、それ以外の場合は-dm=0
TR=(直近の高値-直近の安値、(直近の高値-前の終値)の絶対値、(直近の安値-前の終値)の絶対値)の内、最も大きい値
ATR=TRの平滑移動平均
+DI=+dmの平滑移動平均/ATR×100
-DI=-dmの平滑移動平均/ATR×100
DX=((+DI)-(-DI))の絶対値/((+DI)+(-DI))×100
adxw=DXの平滑移動平均
インジケーターの見方は通常のADXと同様で、+DIが-DIを上回っており、ADXの値が25を超えている場合は、上昇トレンドが発生している可能性を示唆しています。
反対に、-DIが+DIを上回っており、ADXの値が25を超えている場合は、下降トレンドが発生している可能性を示唆しています。
「adxw」は、あくまでもトレンドの有無と方向を分析するためのインジケーターで、エントリーのタイミングを分析することはできません。
そのため、使用する際はほかのインジケーターと組み合わせて使用する必要があります。
adxwを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
adxwのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
adxwのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「adxw」のパラメーターは、1項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
期間 初期値:14 平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
「Period」は、インジケーターを算出する際の平滑化期間を設定するための項目で、値に応じてインジケーターの反応速度が変化します。
小さな値に設定すると、ノイズが多くなりますが短期的な値動きに敏感に反応します。
反対に、大きな値に設定した場合は、ノイズが少なくなりますが短期的な動きへの反応は鈍くなります。
まとめ
「adxw」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
平滑化したADXを表示するインジケーター。
+DIが-DIを上回っており、ADXの値が25を超えている場合は、上昇トレンドが発生している可能性を示唆している。
-DIが+DIを上回っており、ADXの値が25を超えている場合は、下降トレンドが発生している可能性を示唆している。
「adxw」は、トレンドの有無を分析したい方に、向いているインジケーターです。
通常のADXよりも、ノイズの少ないADXを使ってみたいという方に、ぴったりのインジケーターなのではないでしょうか。
トレンドフォロー系の手法を使用している方は、一度試してみると良いでしょう。