トレンドの強さを分析するためのMT5インジケーターを表示する「adx」
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「adx」は、Average Directional Movement Index(ADX)を表示するためのインジケーターで、オリジナルのADXは、Welles Wilderによって考案されました。
ADXは、トレンドの強さを分析するためのインジケーターで、値が高ければ高いほどトレンドの動きが強いことを示しています。
「adx」は、次のような方に向いています。
直近の相場にトレンドが存在するかどうかを分析したい方
トレンドの方向を分析したい方
上記のような方のためにこの記事では、「adx」について解説します。
adxの概要
「adx」を起動すると、ADXが水色、+DIが黄緑色、-DIが小麦色で表示されます。
「adx」は、価格の上昇幅を示す+DIと下降幅を示す-DI、TR(True Range)と呼ばれる値幅にもとづいたインジケーターで、以下の方法で算出されます。
DX=(+DI)-(-ID)/(+DI)+(-DI)
adx=DXの指数平滑移動平均
+DIが-DIを上回っており、ADXの値が25よりも上で推移している場合は、上昇トレンドが発生している可能性を示しています。
反対に、-DIが+DIを上回っており、ADXの値が25よりも上で推移している場合は、下降トレンドが発生している可能性を示しています。
ADXはトレンドの有無を分析する際に、よく用いられるインジケーターで、現在の相場が、トレンド相場なのかレンジ相場なのか分からなくなった時にも活用できます。
このインジケーター単体では、エントリーのタイミングを分析することできませんので、使用する際には、ほかのインジケーターと組み合わせて使用する必要があります。
adxを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
adxのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
adxのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「adx」のパラメーターは、1項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
期間 初期値:14 ADXの算出期間を設定します。 |
「Period」は、指数平滑移動平均の算出期間を設定するための項目で、小さな値に設定すると短期的な値動きがインジケーターに反映されます。
一方、大きな値に設定した場合は長期的な値動きがインジケーターに反映されます。
まとめ
「adx」について解説してきましたがポイントをまとめると以下のようになります。
+DIが-DIを上回っており、ADXの値が25よりも上で推移している場合は、上昇トレンドが発生している可能性がある。
-DIが+DIを上回っており、ADXの値が25よりも上で推移している場合は、下降トレンドが発生している可能性がある。
「adx」は、現在の相場にトレンドが存在するかどうかを分析したい方に向いているインジケーターです。
このインジケーターのみでエントリーのタイミングを分析することできないため、実際の取引で使用する際には、ほかのインジケーターや手法と組み合わせて使用しましょう。
レンジ派・トレンド派どちらのトレーダーにも、使いやすいインジケーターなのではないでしょうか。