トレンドに追従して損切りの目安を表示するMT5インジケーター「watr」

更新日時：2021年12月09日 1:36

トレンド相場でエントリーした後、どこで損切りすべきか迷った経験はないでしょうか。

「watr」は、トレンド相場における損切り水準の目安を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。

1. トレンドフォロー系の手法を使用している方

2. トレンド相場での損切り水準を分析したい方

3. トレンドの転換を分析したい方

以上のような方のためにこの記事では、「watr」について解説します。

1. watrの概要
2. watrを表示する方法
3. watrのパラメーター解説
4. まとめ

watrの概要

「watr」を起動するとチャート上にドットとラインが表示されます。

「watr」の算出方法は以下のとおりです。

上昇トレンドでの損切り水準＝終値−（WATR_K×0.00001＋WATR_M×ATRA）

下降トレンドでの損切り水準＝終値＋（WATR_K×0.00001＋WATR_M×ATRA）

ドットは、トレンドが転換したポイントを示しています。

水色のドットは上昇トレンド、赤紫色のドットは下降トレンドが発生した可能性を示しています。

上昇トレンドでは、青色のラインで損切り水準が表示されます。

一方、下降トレンドではオレンジ色のラインで表示。

「watr」の算出にはATRが用いられているため、相場のボラティリティに応じて表示されるラインとローソク足の距離も変化します。

ボラティリティの変化にもある程度対応できる点が特徴です。

watrを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

watrのパラメーター解説

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

「WATR_M」は、ATRに乗算する値を設定するための項目です。

大きな値に設定するほど、ローソク足から離れた位置にインジケーターが表示されます。

「ATR」はATRの平滑化期間を設定するための項目です。

大きな値に設定するほどATRの反応が緩やかになります。

「Horizontal shift of the indicator in bars」はインジケーターの表示位置を設定するための項目です。

設定したい値に応じてインジケーターの表示位置が左右に移動します。

まとめ

「watr」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。

1. ATRをベースにしている

2. トレンドにするラインを表示する

3. 赤紫色のドットは下降トレンドのシグナル

4. 水色のドットは上昇トレンドのシグナル

「watr」は、トレンド相場での損切りの水準を分析したい方に向いているインジケーターです。

トレンドフォロー系の手法を使用している方であれば活用できる場面があるのではないでしょうか。