平均価格からの価格の乖離をもとに相場の転換を分析するMT5インジケーターを表示する「cci」
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「cci」は、商品チャネル指数(CCI)を表示するためのインジケーターです。
CCIは、現在の価格が平均価格からどの程度乖離しているのかを、相場のサイクルにもとづいて分析するためのインジケーターで、次のような方に向いています。
相場のサイクルを分析したい方
トレンドの転換を捉えたい方
以上のような方のためにこの記事では、「cci」について解説します。
cciの概要
「cci」を起動すると、サブウィンドウ上に緑のラインが表示され、100と-100の水準がそれぞれ買われ過ぎ/売られ過ぎ水準として表示されます。
「cci」の算出方法は以下の通りです。
TP=(高値+安値+終値)/3
D=TP-TPのN期間移動平均
M=(DのN期間移動平均の絶対値)×0.015
cci=M/D
「cci」の算出に用いられる移動平均は、全て単純移動平均です。
「cci」のシグナルは買われ過ぎ/売られ過ぎ水準にインジケーターが到達する場合以外に、ダイバージェンスの発生もシグナルになります。
元々、コモディティー市場用に考案されたインジケーターであるため、商品チャネル指数という名前になっていますが、株式市場や為替市場でも使用可能なインジケーターです。
閾値への到達でシグナルを発する他のオシレーター系のインジケーターと見方は同じですので、同様のタイプのオシレーターを、使用したことのある方であれば、使い方に戸惑うことも少ないかと思います。
MT5にはCCIが標準でインストールされており、標準のCCIでは適用価格をTP以外に変更することもできます。
しかし、標準のCCIよりもシンプルなCCI系のインジケーターを使用したいという方には、「cci」の方がおすすめです。
cciを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
cciのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
cciのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「cci」のパラメーターは、インジケーターの算出期間を設定するための項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
期間 初期値:14 CCIの算出期間を設定します。 |
「Period」は、CCIの算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定すると長期的な値動きがインジケーターに反映されます。
反対に小さな値に設定すると短期的な値動きがインジケーターに反映されます。
まとめ
「cci」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
現在の価格が平均価格からどの程度乖離しているのかを表示する。
インジケーターの値が100に到達した場合は買われ過ぎの状態。
インジケーターの値が-100に到達した場合は売られ過ぎの状態。
ダイバージェンスも反転のシグナルとして使用できる。
「cci」は、相場のサイクルに着目してトレンドが反転するタイミングを、分析したい方に向いているインジケーターです。
MT5標準のCCIと基本的には同じですので、何らかの理由で標準のCCIが使用できない時の代用として活用できるのではないでしょうか。
また、できる限りシンプルなCCIを探している方にとっても、試してみる価値のあるインジケーターと言えそうです。