短期的なサイクルを分析するためのオシレーターを表示するMT5インジケーター「pcci」
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短期的な値動きのサイクルを分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「pcci」は、PCCI(Perfect Commodity Channel Index)を表示するインジケーターで次のような方に向いています。
短期的な値動きのサイクルを分析したい方
CCIをよく使用する方
以上のような方のためにこの記事では、「pcci」について解説します。
pcciの概要
「pcci」を起動すると、サブウィンドウ上に赤紫色のラインが表示されます。
PCCIは、Vladimir Kravchukによって考案されたインジケーターで、直近の終値と統計的な期待値の差を示すオシレーターとされています。
「pcci」の算出方法は以下の通りです。
FATL=0.4360409450×price[bar-0つ前の価格
+0.3658689069 ×1つ前の価格
+0.2460452079 ×2つ前の価格
+0.1104506886 ×3つ前の価格
-0.0054034585 ×4つ前の価格
-0.0760367731 ×5つ前の価格
-0.0933058722 ×6つ前の価格
-0.0670110374 ×7つ前の価格
-0.0190795053 ×8つ前の価格
+0.0259609206 ×9つ前の価格
+0.0502044896 ×10つ前の価格
+0.0477818607 ×11つ前の価格
+0.0249252327 ×12つ前の価格
-0.0047706151 ×13つ前の価格
-0.0272432537 ×14つ前の価格
-0.0338917071 ×15つ前の価格
-0.0244141482 ×16つ前の価格
-0.0055774838 ×17つ前の価格
+0.0128149838 ×18つ前の価格
+0.0226522218 ×19つ前の価格
+0.0208778257 ×20つ前の価格
+0.0100299086 ×21つ前の価格
-0.0036771622 ×22つ前の価格
-0.0136744850 ×23つ前の価格
-0.0160483392 ×24つ前の価格
-0.0108597376 ×25つ前の価格
-0.0016060704 ×26つ前の価格
+0.0069480557 ×27つ前の価格
+0.0110573605 ×28つ前の価格
+0.0095711419 ×29つ前の価格
+0.0040444064 ×30つ前の価格
-0.0023824623 ×31つ前の価格
-0.0067093714 ×32つ前の価格
-0.0072003400 ×33つ前の価格
-0.0047717710 ×34つ前の価格
+0.0005541115 ×35つ前の価格
+0.0007860160 ×36つ前の価格
+0.0130129076 ×37つ前の価格
+0.0040364019 ×38つ前の価格
pcci=終値−FATL
CCIとは異なり、移動平均の代わりにデジタルフィルターでノイズを取り除いた価格を用いている点が「pcci」の特徴です。
pcciを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
pcciのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
pcciのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「pcci」のパラメーターは、インジケーターの表示位置を設定する項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Horizontal shift of moving average in bars |
シフト 初期値:0 インジケーターのオフセットを設定します。 |
「Horizontal shift of moving average in bars」は、インジケーターのオフセットを設定するための項目です。
正の値に設定するとインジケーターの表示位置が右に移動し、負の値に設定すると左に移動します。
まとめ
「pcci」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
Perfect Commodity Channel Indexを表示する
終値とFATLの差を表示する
正規化された値動きの高周波部分を表示
「pcci」は、短期的なサイクルを分析したい方に向いているインジケーターです。
CCIと比較するとノイズが多いため、好みが分かれるインジケーターと言えるでしょう。
CCIを普段からは使用している方は、一度試してみてはいかがでしょうか。