ボラティリティーに応じて変化するケルトナーチャネルを表示するMT5インジケータ-「XMA_Range_Bands」
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相場の変化に対応できるチャネルがあればと考えたことはないでしょうか。
「XMA_Range_Bands」は、ケルトナーチャネルをベースにしたインジケーター、で次のような方に向いています。
トレンドの有無を分析したい方
相場の変化に対応できるチャネルを探している方
上記のような方のためにこの記事で、「XMA_Range_Bands」について解説します。
XMA_Range_Bandsの概要
オリジナルのケルトナーチャネルは、高値、安値、始値の平均の移動平均線を中間線とし、高値、安値の差の平均を基にチャネルを描写するインジケーターです。
しかし、変化する市場のボラティリティに対応しきれないという欠点があったため、現在はその点を改善したケルトナーチャネルが開発されており、「XMA_Range_Bands」もその一つです。
このインジケーターを使用するには、SmoothAlgorithms.mqhをterminal_data_folder\MQL5\Includeにコピーする必要があり、後述するインジケーターのダウンロードページから入手することができます。
初期設定では中間線は青いライン、チャネル上方のラインはグリーン、チャネル下方のラインはピンクで表示されます。
XMA_Range_Bandsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
XMA_Range_Bandsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
XMA_Range_Bandsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
smoothing method of moving average |
平滑化方法 初期値:SMA 平滑化に用いる移動平均の種類を設定します。 |
smoothing depth of moving average |
平滑化深度 初期値:100 平滑化の時間を設定します。 |
moving average smoothing parameter |
平滑化パラメーター 初期値:15 平滑化方法によって役割が異なります。 |
candles size smoothing method |
値幅の平滑化方法 初期値:JJMA ローソク足の値幅の平滑化方法を設定します。 |
smoothing depth of candles size |
値幅の平滑化深度 初期値:20 ローソク足の値幅の平滑化期間を設定します。 |
candles size smoothing parameter |
値幅の平滑化パラメーター 初期値:100 ローソク足の値幅の平滑化方法によって役割が異なります。 |
channel expansion ratio |
チャネル幅の係数 初期値:2 チャネルの幅を設定します。 |
price constant |
適用価格 初期値:Close インジケーターの算出に用いる価格の種類を設定します。 |
horizontal shift of the indicator in bars |
水平方向へのシフト 初期値:0 インジケーターの水平方向のオフセットを設定します。 |
vertical shift of the indicator in pointsх |
垂直方向へのシフト 初期値:0 インジケーターの垂直方向のオフセットを設定します。 |
「smoothing method of moving average」は、平滑化に用いる移動平均の種類を設定するための項目です。
単純移動平均や指数平滑移動平均など定番の移動平均のほか、T3など特殊な移動平均に変更することもできます。
「vertical shift of the indicator in pointsх」は、インジケーターの垂直方向のオフセットを設定するための項目です。
設定した値に応じてインジケーターの表示位置が上下に移動します。
まとめ
「XMA_Range_Bands」の特徴は以下の通りです。
相場の変化に対応可能なケルトナーチャネルを表示。
価格がチャネルをブレイクした場合、トレンドが発生した可能性を示唆。
「XMA_Range_Bands」は、相場の変化に対応可能なチャネルを探している方に適したインジケーターです。
チャネルの内側に価格が収まっているケースが少ないため、初期設定のパラメーターに調整を加えた上で使用した方が良いでしょう。