移動平均線と偏差にもとづくチャネルを表示するMT5インジケーター「envelopes」
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エンベロープは移動平均をもとにしたチャネルの一種で、価格が極端な水準に達した後は平均的な水準に回帰するという考え方にもとづいています。
「envelopes」は、このエンベロープを表示するためのインジケーターで、次のような方に向いています。
値動きの転換を捉えたい方
チャネル使用した手法を試したい方
ボラティリティーの変化に対応できるチャネルを探している方
この記事では上記のような方のために、「envelopes」について解説します。
envelopesの概要
「envelopes」を起動するとチャネルの上限が青いライン、下限が赤いラインで表示され、チャネルの幅は相場のボラティリティーによって変化します。
「envelopes」の算出方法は以下の通りです。
upperband(青いライン)=「Period」期間単純移動平均×(1+「Deviation」/1000)
lowerband(赤いライン)=「Period」期間単純移動平均×(1-「Deviation」/1000)
「envelopes」の上限と下限は、移動平均線を偏差にもとづいて上下にシフトしたもので、価格が上限のラインと接触した場合、チャネルの中心に向かって下降する可能性があります。
価格と下限のラインが接触した場合も同様で、チャネルの中心に向かって価格が上昇する可能性を示唆しています。
envelopesを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
envelopesのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
envelopesのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
算出期間 初期値:14 単純移動平均線の算出期間を設定します。 |
Shift |
シフト 初期値:0 移動平均線の算出期間をシフトします。 |
Method |
平滑化方法 初期値:MODE_SMA 移動平均の種類を設定します。 |
Applied price |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE 移動平均の適用価格を設定します。 |
Deviation |
偏差 初期値:0.1 エンベロープの幅が変化します。 |
「Period」は、移動平均線の算出期間を設定するための項目で、値に応じてインジケーターの反応速度が変化します。
「Deviation」は、偏差を設定するための項目で大きな値に設定するとエンベロープの幅が広くなり、小さな値に設定すると狭くなります。
まとめ
「envelopes」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下ようになります。
偏差をもとに移動平均線をシフトしてチャネルを表示している。
価格が上限のラインと接触した場合、価格が下降する可能性がある。
価格と下限のラインが接触した場合、価格が上昇する可能性がある。
「envelopes」は、値動きの反転を捉えたい方に向いているインジケーターです。
ボリンジャーバンドと使い方が似ているため、ボリンジャーバンドを使ったことのある方であれば使い方に戸惑うことも少ないかと思います。