平滑化した平均足のトレンドが転換したポイントを表示するMT5インジケータ-「Heiken_Ashi_Smoothed_Trend」
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トレンドの転換を知らせてくれるシンプルなインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「Heiken_Ashi_Smoothed_Trend」は、トレンドの転換をマーカーで表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドの転換を分析したい方
シンプルなインジケーターを探している方
この記事では、「Heiken_Ashi_Smoothed_Trend」について詳しく解説します。
- Heiken_Ashi_Smoothed_Trendの概要
- Heiken_Ashi_Smoothed_Trendを表示する方法
- Heiken_Ashi_Smoothed_Trendのパラメーター解説
- まとめ
Heiken_Ashi_Smoothed_Trendの概要
平均足は一見するとローソク足のように見えますが、始値、終値の算出方法がローソク足とはそれぞれ異なっており、トレンドが発生するとヒゲが少なくなり、トレンドを識別しやすくなるという特徴があります。
平均足の算出方法は、1日目の平均足とそれ以降の平均足では算出方法が異なっており、以下の方法で算出されます。
一日目の平均足の始値=(前日の始値+前日の高値+前日の安値+前日の終値)/4
一日目の平均足の終値=(当日の始値+当日の高値+当日の安値+当日の終値)/4
2本目以降の終値=(前日の平均足の始値+前日の平均足の終値)/2
2本目以降の終値=(当日の始値+当日の高値+当日の安値+当日の終値)/4
「Heiken_Ashi_Smoothed_Trend」は、平均足に平滑化処理を施し、トレンドの向きが変わった場所に印を表示するインジケーターです。
平均足が上昇基調に変わったポイントには水色、下降基調に変わった場所ではピンクの印が表示されます。
持ち合い相場ではダマしのシグナルが多くなるので、動意の薄い場面での使用は控えた方が良いでしょう。
Heiken_Ashi_Smoothed_Trendを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Heiken_Ashi_Smoothed_Trendのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Heiken_Ashi_Smoothed_Trendのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Метод усреднения |
平滑化方法 初期値:JJMA 平滑化に用いる移動平均の種類を設定します。 |
Глубина усреднения |
平滑化深度 初期値:30 平滑化の度合いを設定します。 |
Параметр усреднения |
平滑化パラメーター 初期値:100 選択した平滑方法によって役割が異なります。 |
размер неучитываемого гэпа в пунктах |
ギャップ 初期値:10 考慮されていないギャップを設定します。 |
Символ покупки |
上昇を表す印の種類 初期値:174 上昇シグナルに使用するマーカーを設定します。 |
Символ продажи |
下降を表す印の種類 初期値:174 下降シグナルに使用するマーカーを設定します。 |
「Метод усреднения」は、インジケーターの算出に用いる移動平均の種類を設定するための項目です。
初期設定ではJJMAに設定されていますが、SMAやEMAのほか、T3やAMAなども選択できます。
「Параметр усреднения」は平滑化パラメータを設定するための項目で、「Метод усреднения」で選択した移動平均の種類によって役割が変化します。
T3などの一部の移動平均以外では無効になります。
まとめ
「Heiken_Ashi_Smoothed_Trend」の特徴をまとめると以下のようになります。
平滑化処理を施した平均足がベースになっている。
平均足が下から上に切り替わった場合は水色の記号が表示される。
平均足が下から上に切り替わった場合はピンクの記号が表示される。
「Heiken_Ashi_Smoothed_Trend」は、トレンドの転換を分析したい方に向いているインジケーターです。
概ね印が表示された付近で、印が示す方向に動いているように見えますが、必ずしも印が表示された場所がエントリーに最適な水準というわけではないため、他のインジケーターと組み合わせて判断した方が良いでしょう。