重視する期間を選択できるMT5用加重移動平均線インジケータ- 「ALWMA」
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加重移動平均線は、直近の価格に重きを置いた移動平均線で、価格に対する反応が速いため、単純移動平均線よりも早い段階で識別できるという特徴があります
重み付けする期間を、直近の価格以外に変更したらどうなるのだろうかと考えたことはないでしょうか。
「ALWMA」は、重み付けする期間を変更できる加重移動平均線で次のような方に向いています。
加重移動平均線をよく使用する方
カスタマイズ可能な加重移動平均線を探している方
以上のような方のためにこの記事では、「ALWMA」について解説します。
ALWMAの概要
「ALWMA」を起動すると、チャート上に赤色のラインが表示されます。
「ALWMA」には、4種類のモードが用意されており、パラメーターから指定することができます。
「Regular」は、通常の加重移動平均線として動作するモードです。
「Inverse」に設定すると、「Regular」とよりも緩やかに価格に追従します。
「Asymmetric」に設定した場合は、「Regular」よりも若干反応が速くなります。
「Inverse Asymmetric」は、「Inverse」と「Asymmetric」の中間のような挙動です。
状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
ALWMAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
ALWMAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
ALWMAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
算出期間 初期値:20 ALWMAの算出期間を設定します。 |
Method |
計算方法 初期値:MODE_REGULAR ALWMAの計算方法を3つのモードの中から選択します。 |
Applied price |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE ALWMAの算出に用いる価格の種類を設定します。 |
「Period」は、「ALWMA」の算出期間を設定するための項目で、通常の移動平均線と同様に、設定した値に応じて移動平均線に反映される値動きの期間が変化します。
「Method」は、「ALWMA」のモードを設定するための項目です。
「Regular」に設定した場合、最後の価格に重み付けされるため「ALWMA」が線形指数平滑移動平均線のように動作します。
「Inverse」に設定すると、最初の価格に重み付けして移動平均線を算出します。
「Asymmetric」は、中央の期間の重みが最大になるモードです。
「Inverse asymmetric」では、「Asymmetric」とは逆に最初と最後の価格に重み付けして移動平均線を算出します。
そのため、算出期間中の中間付近の価格の重みがもっとも小さくなります。
「Applied price」は、「ALWMA」の算出に用いる価格を設定するための項目です。
使用できる価格は、終値、始値、高値、安値、TP、中央値、加重終値の7種類です。
まとめ
「ALWMA」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
重み付けする価格を変更可能な加重移動平均線を表示する。
Regularに設定すると通常の加重移動平均線のように動作する。
Inverseに設定するとRegularよりも変化が緩やかになる。
Inverse Asymmetricに設定するとRegularよりも変化が俊敏になる。
「ALWMA」は、カスタマイズ可能な加重移動平均線を探している方に向いているインジケーターです。
モードによって移動平均線の挙動が変化するため、自身のトレードスタイルに合う設定を探してみると良いでしょう。