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移動平均線と価格の乖離をヒストグラムで表示するMT5インジケーター「Extent」

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Extentスクリーンショット

現在の価格が平均的な値動きと比較して、どの程度の水準にあるのかを分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。

「Extent」は、価格と移動平均線の差を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。

  1. 直近の価格と平均的な値動きを比較したい方

  2. 調整が起こる兆候を分析したい方

上記のような方のためにこの記事では、「Extent」について解説します。

  1. Extentの概要
  2. Extentを表示する方法
  3. Extentのパラメーター解説
  4. まとめ

Extentの概要

移動平均線と価格の乖離に注目したインジケーターに移動平均乖離率があります。

乖離が大きい場合、一時的に買われ過ぎ/売られ過ぎの状態にあり、近いうちに調整する動きが起きるシグナルとされています。

「Extent」は、移動平均乖離率に似たインジケーターで、価格と移動平均線の差を色つきのヒストグラムで表示。

「Extent」では、単純移動平均線や指数移動平均線など、一般的によく用いられる移動平均線だけではなく、特殊な移動平均線を含む18種類の移動平均線を使用可能です。

価格が移動平均線より上で推移している状態で、乖離が前のバーより大きくなっている場合は濃い緑色、小さくなっている場合は薄い緑色で表示。

反対に価格が移動平均線より下で推移している状態で、乖離が前のバーより大きくなっている場合は赤色、小さくなっている場合はベージュで表示されます。

Extentを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

Extentのダウンロード先は以下となります。

※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。

Extent

MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。

MT5でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法

Extentのパラメーター解説

Extentパラメーター画像

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

入力項目 入力内容

MA period

移動平均線の期間

初期値:36

移動平均線の算出期間を設定します。

MA type

移動平均線の種類

初期値:METHOD_SMA

移動平均線の算出方法を設定します。

MA applied price

適用価格

初期値:PRICE_CLOSE

移動平均線の計算に使用する価格を設定します。

Price for comparison

比較する価格

初期値:PRICE_CLOSE

比較に使用する価格を設定します。

「MA period」は、移動平均線の算出期間を設定するための項目です。

大きな値に設定すると長期的な移動平均線が「Extent」に適用され、小さな値に設定すると短期的な移動平均線が適用されます。

「MA type」は、移動平均線の種類を設定するための項目です。

「Extent」では、単純移動平均線や指数平滑移動平均線のような定番のMAのほか、ハル移動平均線などの特殊な移動平均線も選択できます。

「MA applied price」は、移動平均線の算出に用いる価格を設定するための項目です。

デフォルトの設定では終値が選択されていますが、TPや加重終値に変更することもできます。

まとめ

「Extent」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。

  1. 価格と移動平均線の差をヒストグラムで表示する。

  2. 価格が移動平均線より上で推移している場合は緑色のヒストグラムが表示される。

  3. 価格が移動平均線より下で推移している場合は赤・ベージュのヒストグラムが表示される。

「Extent」は、価格が平均的な値動きから、どの程度乖離しているのかを分析したい方に向いているインジケーターです。

使い方は移動平均乖離率と同じですが、使用できる移動平均の種類が多いので、移動平均乖離率をすでに使用している方でも、特殊な移動平均線を用いることによって、新しい発見があるかもしれません。