線形加重移動平均と単純移動平均の差を表示するMT5インジケータ-「LWMA_MA」
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移動平均線をベースにしたトレンド系のインジケーターを、試してみたいと考えたことはないでしょうか。
「LWMA_MA」は、2種類の移動平均線をベースにしたインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドの有無を分析したい方
トレンドの方向を分析したい方
移動平均線でトレンドを分析している方
この記事では、「LWMA_MA」について詳しく解説します。
LWMA_MAの概要
線形加重移動平均線(LWMA)は直近の価格に近いほど比重を重くして計算する移動平均線で、以下の方法によって算出されます。
算出期間が4の線形加重移動平均線の場合
LWMA=(当日の終値×4+先日の終値×3+2日前の終値×2+3日前の終値)/(4+3+2+1)
線形加重移動平均線は単純移動平均線と比較して、価格に対する反応が早いという特徴があり、線形加重移動平均線の値と単純移動平均線の値の比率を基に算出されるインジケーターが「LWMA_MA」です。
「LWMA_MA」の算出方法は以下の通りです。
LWMA_MA=(線形加重移動平均線/単純移動平均線)-1
「LWMA_MA」は、前述の方法によって算出した値をサブウィンドウ上にヒストグラムで表示します。
前のヒストグラムと比較し値が増加している場合は、グリーンのバーが表示され、反対に減少している場合には赤いバーで表示。
価格に対する反応速度の違いから、同じ算出期間であっても線形加重移動平均線の方が、単純移動平均線に先行して動くため、算出期間の異なる移動平均線を2本表示した時のような状態になります。
インジケーターの値が増加している場合は、上昇トレンドのシグナルです。
反対にインジケーターの値が減少している場合は、相場が下降トレンドになっている可能性を示しています。
「LWMA_MA」は、トレンドフォロー型のインジケーターであることから、持ち合い相場での使用は避けた方が良いでしょう。
LWMA_MAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
LWMA_MAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
LWMA_MAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「LWMA_MA」のパラメーターは、移動平均線の算出期間を設定する項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
算出期間 初期値:20 移動平均線の算出期間を設定します。 |
「Period」は、それぞれの移動平均線の算出期間を設定するための項目です。
大きな値に設定すると、値動きに対するインジケーターの反応が緩やかになります。
反対に小さな値に設定すると、反応が俊敏になります。
まとめ
「LWMA_MA」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
線形加重移動平均線と単純移動平均線の比率をもとに算出。
値が増加している場合はグリーンのバー、減少している場合は赤いバーを表示。
値がプラス圏で増加している場合は上昇トレンドのシグナル。
値がマイナス圏で減少している場合は下降トレンドのシグナル。
「LWMA_MA」は、トレンドの有無を分析したい方に適したインジケーターです。
移動平均線を使ってトレンドを分析している方は、一度試してみてはいかがでしょうか。