指数加重移動平均線を表示するMT5インジケータ-「PWMA」
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算出期間を変更せずに、反応速度を調整できる移動平均線があればと考えたことはないでしょうか。
「PWMA」は、指数加重移動平均線を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
算出期間を変更せずに、反応速度を調整できる移動平均線を探している方
反応速度の速い移動平均線を探している方
ノイズの少ない移動平均線を探している方
この記事では「PWMA」について詳しく解説します。
PWMAの概要
「PWMA」を起動すると、チャート上に移動平均線が表示されます。
PWMA(Power weighted moving average)は、Powerというパラメーターを追加することで価格への反応速度の調節を可能にした移動平均線です。
PWMAは以下の方法で算出されます。
PWMA=N期間の価格の合計×N期間の感度/N期間の感度の合計
「PWMA」と加重移動平均を比較すると、「PWMA」の方が速く値動きに反応する傾向にあります。
また、反応速度の割にノイズが少ない点も特徴です。
早い段階でシグナルを捉えたい方には、試してみる価値のあるインジケーターと言えるでしょう。
PWMAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
PWMAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
PWMAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「PWMA」のパラメーターは、3つの項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
計算期間 初期値:14 移動平均線の算出期間を設定します。 |
Power |
感度 初期値:2.0 移動平均線の感度を設定します。 |
Applied price |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE 移動平均線の算出に用いる価格の種類を設定します。 |
「Period」は、「PWMA」の算出期間を設定するための項目です。
期間を長く設定すると長期的な値動きが移動平均線に反映され、短く設定すると短期的な値動きが反映されます。
「Power」は、「PWMA」の感度を設定するための項目で、設定した値に応じて移動平均線の反応速度が変化します。
初期設定では2に設定されていますが、感度を1に設定すると線形加重移動平均として動作します。
「Applied price」は、「PWMA」の算出に用いる価格の種類を設定するための項目で、終値のほか、高値や安値などに変更することもできます。
まとめ
「PWMA」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
指数加重移動平均線を表示する。
Powerというパラメーターを追加することで、算出期間を変えずに移動平均線の反応速度を調整できる。
Powerを1に設定すると線形加重移動平均線として動作する。
線形加重移動平均線と比較すると値動きに対する反応が速い。
「PWMA」は、反応速度が速く、ノイズの少ない移動平均線を探している方に適したインジケーターです。
ただし、反応速度が速いということは、ダマしのシグナルも多くなる可能性があるため、ほかのインジケーターと組み合わせて使用することをおすすめします。