計算に使用する価格をステップで決める移動平均線を表示するMT5インジケータ-「StepMVA」
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移動平均線には、単純移動平均や指数平滑移動平均などのよく使われるものから、独自に開発されたものまで多くの種類が存在しますが、多くは指定した期間内の価格を加重するなどの何らかの処理を行いながら順番に合計して平均を算出したものです。
「StepMVA」は、上記とは異なる方法で算出される移動平均線で、次のような方に向いています。
いろいろなタイプの移動平均線を試してみたい方
実験的な移動平均線を試してみたい方
以上のような方のためにこの記事では、「StepMVA」について解説します。
StepMVAの概要
「StepMVA」を起動すると、水色のラインがチャート上に表示されます。
「StepMVA」は、通常の移動平均線とは異なり計算に使用する価格を期間ではなく、指定されたステップによって決定する移動平均線です。
このインジケーターは以下のような方法で算出されます。
パラメーターの設定がPeriod=4、Step=2の場合
StepMVA=(直近の終値+2つ前の終値+4つ前の終値+6つ前の終値)/4
単純移動平均線は計算に使用する期間を長くすればする程、価格への反応が緩やかで線自体も滑らかになります。
「StepMVA」も期間を長くすればするほど、価格への反応は緩やかになりますが、線自体は単純移動平均線のような滑らかのものではなくややノイズが乗ったものになります。
そのため、描写が滑らかな移動平均線を使いたい方には向いていません。
初心者の方には、扱いづらいインジケーターと言えるでしょう。
StepMVAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
StepMVAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
StepMVAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「StepMVA」のパラメーターは、ステップの数を設定するための項目と、ステップの間隔を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
ステップの回数 初期値:10 ステップの数を設定します。 |
Step |
ステップの間隔 初期値:5 適用価格の間隔を設定します。 |
「Period」は、移動平均線の算出に用いる価格の数を設定するための項目です。
10に設定した場合、「Step」で指定した間隔の価格10個の平均を算出します。
まとめ
「StepMVA」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
指定した間隔の価格の移動平均線を算出する。
挙動は単純移動平均に近い。
単純移動平均線と比較するとややノイズが多い。
「StepMVA」は、実験的な移動平均線を試してみたい方に向いているインジケーターです。
「StepMVA」のトレードにおける優位性については不明ですが、観察すれば何か発見があるかもしれません。
単純移動平均線に近い動きをするものの、移動平均線にしてはノイズが多い部類に入るため、好みの分かれるインジケーターと言えるでしょう。